涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

茅ケ崎の家

投稿日:2013年10月22日

茅ヶ崎のA邸のお引き渡しが無事終わった。

Aさんの喜びはひとしおだった。

横浜の勉強会に参加され、個別相談の折にAさんは言われた。

「マツミハウジングさん以外には頼むところはありません。これまでに、大手ハウスメーカーの家はいろいろと見てきましたが、老後を託せる家はマツミさんしかないと確信しました。なんとしても建ててください」

Aさんの願いは真剣そのものだった。


松井さんに相談した。

「敷地は旗竿状で、決して工事がしやすいとは思えませんが、すごく熱意にあふれた方です。お会いになってみられますか?」

私は、ぜひ会ってくださいと念じて頼んだ。

松井さんは、お会いしてから言われた。

「お人柄がすばらしいですね」


その日勉強会が終わって、松井さんは言われた。

「この人と契約を結んでよいか否か、判断に迷う時があります。というのは、お引き受けしたからには、その家が存続する限り、家守りを続けていかなければならないからです。契約する時には、その覚悟が必要です。社員たちが気持ちよくアフターメンテナンスに行きたくなる人とお付き合いしたいのです。

ですから、私が何よりも大切にするのは人と人との相性です。相性の選択を誤ると、社員が報われなくなる恐れがあります。

たしかに茅ケ崎は遠いし工事も大変そうですが、Aさんのお人柄が距離を短く感じさせてくれました。おそらく、大工さん、職人さんたちも同じでしょう」。


A邸に近づくと、Aさんご姉妹が満面に笑みを浮かべ、大きく手を振って迎えてくださった。

家の中を一通り見歩かれた後で、Aさんは、「久保田さん、うれしいです!」と、抱き着かんばかりの喜びを露わにされた。

「よくぞ、お引き受けしてくださいました。住み心地一番の家に住めるなんて、夢のようです。あの日、思い切って決断して本当によかったです」。

住まい方についてお話しした後で、私は言った。

「お分かりにならないことがありましたら、いつでもお電話ください。工事中に何度か現場に来ましたが、そのたびに、茅ケ崎の町が好きになってきましたので、いつでも説明に上がりますよ」

Aさんが言われた。

「そうでしょう、茅ケ崎はいいところですよ。私たちがいなくなったら、マツミさんに買っていただいて、この家を研修や保養のために大いに活用してもらいたいと思っています」と。

すると、社長が言った。

「うちの社員や大工さんの中には、サーフィンをやるものがいますから、そのご提案にはみんな大喜びするでしょう」と、思わず口を滑らした。

「その頃は、社長も私と同じ年頃になっていて、サーフィンはとてもできなくなっているはずだよ」と、松井さんが社長の言葉を打ち消すと、みんなが大笑いとなった。

                      久保田紀子

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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