涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「この木はなーに?」

投稿日:2013年10月31日

二子新地の駅から5分のところでI邸の上棟が無事終わった。

ご夫妻のご両親も上棟式に参加され、二人のお孫さんがはしゃぐ姿を嬉しそうに見守っていられた。

昨日は、今日の上棟のために、隣に住まわれている奥さんのお父さんが、80年前に父親が植えたという柿の大木の剪定をされた。

植木職人が選定した枝には、たわわに柿が実っていた。お父さんは、地上に下ろされた枝から、柿をもぎ取って段ボールに入れながら、

「この柿はおいしいので、明日は皆さんに食べてもらおうと思っているのです」と言われた。

娘に対する父親の愛情と、今は亡きおじい様の思いを想像し、私は胸が熱くなった。


Iさんは、基礎工事の素晴らしさと、上棟の見事さについて語られた。

式が終わって、5歳になる長男の”ともたかちゃん”が柱に抱きつくようにして尋ねた。

「この木はなーに?」

「ヒノキっていうんだよ。木の王様だよ。とてもいい匂いでしょう」

次女の”ほのかちゃん”を抱っこしていた奥さんが、「あなたも触ってごらん」と体を柱に近づけた。

”ともたかちゃん”も再び柱に顔を近づけ、「本当にいいにおいがするね」と言った。


ご主人のご両親は今日のために静岡から出てこられ、息子さんが選んだ家造りの確かさに感動されていた。

そして、奥さんのお父さんは、柿を食べやすい大きさに切ってみんなに食べさせてくださった。まるで、おじいさんも式に参加されているような感じがして、私は思わず「ありがとうございます」と心の中で感謝申し上げた。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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