
松井修三の
思ったこと、感じたこと
PM2.5で換気を止めるは正しいか?
投稿日:2013年3月18日
マツミハウジングでは、「ソーラーサーキットの家」にお住いのお客様へこのようなお知らせをしている。
<連日、マスコミで花粉・黄砂・PM2.5に関する注意が報じられています。そこで、壁にある換気の吸入口に用いるフィルター及び床下ダンパーについてお知らせします。
住友スリーエム社が発売している「フィルタレット・ハイグレード」(商品番号:ACFH?38)価格/1袋1000円前後」という製品は、花粉・黄砂・PM2.5も捕集できるとのことです。
マスコミの報道では、PM2.5が安全基準値を超えた場合は換気を止めるようにと警告していますが、このフィルターを適切に用いるならば止めなくても心配ないと思われます。運転モードを「弱」にしての連続運転をお勧めします。
なお、「床下ダンパー」ですが、近年の大気汚染の状況から判断して、一年中閉じたままにし、夏はエアコンを適宜使用することをお勧めします。>
「ソーラーサーキットの家」の場合、第三種換気、つまり壁に設けた穴から外気を吸い込む方式なので、何らかの防御が求められる。
このようなことを言うと、だから機械換気はやらないほうがよいという意見が出てくる。
そのようなことをいう人たちは、換気を止めてしまうと時間の経過とともに室内空気質が悪化し、住む人の健康と家そのものの健康にも悪影響を及ぼすという事実を知らないのだ。
無垢の木と漆喰を用いれば機械換気は不要だなどという意見は、非科学的で無責任極まるものだ。
自然換気の家では、今日のような強風が吹けば、PM2.5、黄砂、花粉、そして大量の土埃が情け容赦もなく侵入してくる。
大手ハウスメーカーがお勧めの「風の抜ける家」などを建てたら、後悔するのは間違いなかろう。
「ソーラーサーキットの家」は、「通気」をやめて一年中「換気」を主にするなら、さらに住み心地が向上するのは請け合いである。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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