涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

木造軸組工法の将来

投稿日:2016年6月15日

(東京都調布市K邸の今日)

「涼温な家」を造るには、木造軸組工法が一番適している。

しかし、その造り手である大工は、2010年には40万人いたとされるが、20年後に15万人程度まで減るという見方が有力だ。たしかに、高齢化による減少を補うだけの若年層の入職がないとなると、同工法の家づくりは希少価値とならざるを得ないと思う。


その分、プレハブメーカーには追い風だ。工業化住宅が必要とするのは、ロボットであり、組立工だからだ。


過日、組み立てられる鉄骨系プレハブを眺めていると、通りがかった老夫婦が意外なことをつぶやいた。

「ああいう家にしては、工事のはかどりが悪いなー。向こうに建った家は、今頃はもう姿が出来上がっていたのに」


プレハブ造りを見て速さに驚く言葉は聞いても、遅いという感想を聞いたのは初めてだ。

奥さんが言った。

「でも、地震に強そうですね」

するとご主人が、

「そう見えるが、なんだかあたたかみがないなー」

奥さんは大きく頷いた。


現場からは、ときおり電動ドリルの鈍い音が聞こえていた。


木造軸組工法を専門とするマツミの現場では、今日も若い大工たちが元気に活躍している。彼らは、組立工にはなりたくないという。来年4月には、専門高校から2名入社する予定だ。

彼らの未来は明るい。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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