
松井修三の
思ったこと、感じたこと
猛暑を忘れさせてくれた「センターダクトエアコン」
投稿日:2013年9月7日
マツミの家に住まわれていて、今年「センターダクトエアコン」を採用された家が6軒ある。全体の1%にも満たないが、思っていた以上に皆様の評価がすこぶる良い。
個別エアコンと向き合わず、小屋裏に設置した1台のダクト用エアコンだけで家中が涼しくなるという提案に興味を持たれ、相応の投資をされたのである。
もし、思ったよりも涼しくならないとしたらがっかりするし、当然文句を言いたくなるに違いない。
6件の中には、歯に衣を着せず率直に意見をおっしゃるご主人が3人いらした。
その方々は、多少なりとも不満足であったら必ず言ってくださる人ばかりである。
それが、今のところどなたからもないどころか、みなさんが褒めてくださっている。
「快適だ!」
「涼しい!」
「家中の空気の感じが実に気持ち良くなった!」と。
「こんな素晴らしいものを、なぜもっとPRしないのだ?」と、おっしゃる方もいる。
大手ハウスメーカーが建築中の現場を見かけると、私もつくづくそう思う。しかし、その前にやるべきことがある。
それは、もっと経験を積み重ね、ダクティングに習熟しなければならない。
スマートハウスや、デザイン、インテリアについて語る設計士や造り手は多いが、ダクティングの大切さについて語る人はほとんどいない。「ビフォア・アフター」などではまったくだ。
人体に例えるなら、センターダクトは動脈である。排気ダクトは静脈になる。外気浄化装置は肺である。第一種全熱交換型換気装置が心臓で、浄化した外気を動脈に送り込む。心臓が老化したり、寿命を迎えたら新品に交換することができる。センターダクトという動脈には、人間のように老化や硬化や血栓の心配はほとんどない。排気のダクトにはやや心配があるが掃除が可能であるし交換もできる。外気浄化装置は、住む人が自分の肺をイメージしながら、フィルターの交換をするとよい。
これらの部位と役割とは、健康維持・増進のためには必須のものばかりなのだから、真っ先に検討し、比較しなければならない。
太陽光発電・蓄電池・HEMS、デザイン、インテリアなどはその後から行うものだ。
にもかかわらず、大手ハウスメーカーは、それらだけを備えたに過ぎない「スマートハウス」に住むことがいいと言っている。マスコミがそれに無批判に追随しているのだが、これでは医療費の増大は不可避である。国は、そのような家の販売を促進したり、助成する補助金制度を速やかに止めるべきだ。
子や孫のために、また国家のためにも健康増進に役立つ家を建てよう!

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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