涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

若く見られたい!

投稿日:2013年9月26日

イギリス在住の友人からメールをもらった。

一昨年久保田さんと訪問した建築家リチャード・ホークス氏とのやり取りが記されていた。


<昨日は、ゼロカーボンハウスの設計事務所 Hawkes Architecture を訪問し、Richard Hawkes氏にお会いしました。こちらでも、開口一番、「Mr Matsuiはお元気ですか?」と聞かれ、「元気ですよ!今年は都合で来れなかったが、来年の夏には来英すると思いますよ」と、こちらも伝えておきました。その後、会話の中で、彼が「Mr Matsuiはお歳はいくつぐらいですか?」と聞かれたので、「いくつに見えますか?」と聞き返したら、「僕らは、日本人や中国人は見分けるのがむつかしく、ましてや年齢は判りにくいが、多分mid 50 to early 60(50歳半ばか、行っても60歳初)ではないですか?」と言われ、私が「Mr Matsuiは、確か74歳だと思うよ」と言ったら、彼は正に椅子からコケ落ちんばかりの驚きようでした。

そして、「信じられない!きっと何かシークレットがあるはずなので、今度お会いしたら是非それを聞きたい」と言っていました。ちなみに彼は39歳で、私の息子と同年代です。>


いやー、これは困った。

脳梗塞になる以前は、10歳は若く見えるだろうとうぬぼれていた。それが、最近は、年相応に見える。来年訪問したら、リチャードさんに誇るべき秘密がなくなってしまいそうだ。

ある調査によると、「何歳に見られたいか」との質問に対して、60歳以上の24%が、マイナス6から9歳」と回答したという。とくに70歳代にその願望が強かったそうだ。しかも「シニア」と呼ばれたくない。だから「シニア割引」は使わない人も多いという。

しかし待てよ。そんなみみっちい思いにとらわれるのは止めよう。

サミュエル・ウルマンの詩を思い出さなくては。


青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。

若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。

人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。理想をなくしたとき老いるのである。

歳月は人間の皮膚に皺を刻むが、情熱を失う時に精神はしぼむ。


悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させ、雲ひとつない空のような心をだいなしにしてしまう元凶である。


七十歳になろうと十六歳であろうと人は、驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・何かに挑戦する心・子供のような探究心・人生の喜びとそれに対する興味を変わらず胸に抱くことができる。


人は信念とともに若く、疑惑とともに老いる。

自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。

希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる。


自然や神仏や他者から、美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、その人は若いのだ。

感性を失い、心が皮肉に被われ、嘆きや悲しみに閉ざされる時、人間は真に老いるのである。

そのような人は神のあわれみを乞うしかない


私は「いい家」を造りたい。一人でも多くの人に、最高の住み心地を体感していただきたい。この情熱こそが、リチャードさんに誇れる秘密なのだ。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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