涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

店員に学ぶ

投稿日:2013年7月3日

今日は現場回りをした。

シャツを購入したくて途中の吉祥寺で、東急百貨店に寄ることにした。

最寄りの駐車場に車を止めて、歩いて向かっていると二人の男女の若者が呼び込みをしていた。

「お客様、素晴らしい食事の店がこの二階にオープンしました。ボリュームたっぷりですよ」。

私は、その呼びかけ方に反応した。

「私のような年齢のものには、『ボリュームたっぷり』は魅力ないね。残しては失礼になるから止めておこうと考えてしまうよ」

すると笑顔が可愛い女性が「なんて言うといいのかしら?」と尋ねた。

「他のお店にはないおいしい料理はいかがですか?塩分少なめなヘルシー料理です、こんな風にお二人に声を掛けられたら、二階に上って行っても食べてみたいと思うよ」二人は、なるほどと素直に頷いた。

その素直さに惹かれて、私は階段を上がることにした。


ランチメニューから、店長お勧めの料理を頼んだ。

これが正に「他の店にはないおいしい料理」であり、野菜が豊富な「塩分少なめなヘルシー料理」だった。


食べていると、まるで私のアドバイスが成功したかのように次々に高齢者が入ってきた。中には、階段を上がるのが難儀だったと思うような足を引きづっている女性もいた。


昼食に満足した後で、東急百貨店でシャツを購入した。

袖丈を直すのに5日かかると聞いて「もっと早まりませんか」と尋ねた。

30代と思しき女性の店員は、「このメーカーは、袖丈を直すのには5日をいただくようになっています!」と、事務的に答えた。その答え方に私は嫌悪感を覚えて言った。

「それは、売る側の都合でしょう。買う立場では、1日も早く着たいのですよ」と。

すると傍らにいた若い男性店員が「すぐ確認してまいりますので、少々お待ちください」と姿を消した。

しばらくして戻ってきた店員は、「申し訳ございませんでした。2日でできるそうです」と、すまなさそうに答えた。私はその態度に気持ちが和み、もう1枚買うことにした。


現場へと車を運転しながら思った。

表情が魅力的で、言葉遣いが適切で、態度が気持ちよく振る舞え、さらに思いやりを発揮するならば商売はもっとうまくいくだろうと。わが社も、私を含めてみんなで大いに反省しなくてはならない。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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