涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

やや暑めがいい

投稿日:2013年7月27日

昨日、横浜事務所に来られたお客様の体感理由は、「全館が一律に冷暖房効果が及んでは困るから」とのことだった。全館空調を誇るあるハウスメーカーの家を体感しての感想であった。

女性の60代とおぼしきお客様は、1階のすべての部屋を体感されてから言われた。

「こんなにどの部屋も涼しくては困るのです」と。


対応した久保田さんは、2階に案内してこう答えたそうだ。

「センターダクトから直接冷暖房されない部屋を設計すれば、冷暖は涼温になり、ご希望に叶うはずです」。

実際、横浜事務所の2階にはそのように間接的にしか冷暖されない部屋があり、夏は直接の部屋よりも1から2度温度が高い。

お客様はその違いを体感されて、「これなら申し分ない」と納得された。


温度差を必要とする理由は、同居する息子さんが暑がりでエアコンが大好き、お客様はエアコンが大嫌い、やや暑めがいいという。一緒に暮らすペットの犬も同様なので、その三者が満足できる家を求めて住宅展示場巡りをしてきたが、そのような家はどこにもなかったそうだ。

帰り際に私と顔を合わせたお客様は、「おかしなことを確認に来たと思われるでしょうが、来た甲斐がありました」と笑顔で帰って行かれた。


このようなお客様は極めて稀であって、たいがいの方はどの部屋も快適であることを望まれる。となると、センターダクトから離れた部屋へ冷暖空気を送る工夫が必要になる。

昨日お引き渡しをした羽村のS邸の奥さんの部屋も間接的にしか冷暖されない。

設計士は、ルームエアコンを予備的にお勧めしていたが、それよりもセンターダクトから150ミリの太さのダクトで冷暖空気を直接送る方がベターであることが実証されている。


過日、一週間ほど猛烈な暑さが続いたときに、「涼温換気の家」に住まわれている方々に住み心地をお尋ねした。補助的にルームエアコンの設置を求められた方も、まったく使うことなく快適に過ごせているとのお返事だった。

エアコンと向き合わない、つまり部屋の中にエアコンがない、冷気を間接的にマイルドに受け取れる「涼温換気」は、予想以上に好評である。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

アーカイブ

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年

▲ページの先頭へ