涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

盛り土と地震

投稿日:2016年9月26日

「盛り土と地山の上の建物は、どちらが地震に強いのですか?」

22年前に建てたS様からお電話をいただいた。

「うちは、地山の上に建てたから心配していないが、東京都は何をばかげた論争をしているのか。

豊洲市場は、盛り土をしないでコンクリートの箱を造ったと大騒ぎしているが、息子が熊本で建てた家は、盛り土した分譲地で地盤が崩壊してしまい、大被害に遭いましたよ。

大地震が目の前に迫っているときに、盛り土の危険性について警鐘を鳴らすのは松井さんの責務でしょう」。

大声でたたみかけるような話し方は相変わらずで、すこぶるお元気だった。


豊洲市場の盛り土の是非については、私は語る知識もないし立場にもないので書けないが、現在、プレジデントオンラインで流されている、橋下徹氏の意見をご紹介したい。


<「豊洲がそんなに危険だと言うなら、築地の計測数値と比較すべきだ!」


ますます混迷の度を深めている築地市場の豊洲移転問題。今後、落としどころに向かって事態収拾を図るには次の方法しかない。現在の築地の大気・土壌・地下水を徹底的に計測して公表し、豊洲と比較するというものだ。

というのも、豊洲が目標としている数値は、ある意味とんでもない数字だ。市場建物内の大気が、環境基準を満たす必要性があるのは当然。ところが、分厚いコンクリートの建物床の下やアスファルトの下の土(建物下は4.5メートルは空洞になっていたが)、そしてきれいな土でできた盛り土の下の土が、環境基準を満たすこと、となっている。環境基準とは直接その土の上で70年間生活したとしても人の健康に全く影響が出ないというものだ。そもそも豊洲市場で、土に触れることはないにもかかわらず、そこまで土をきれいにする。

さらに凄いのが、地下水だ。豊洲全体の地下水を、70年間毎日365日、2リットルを飲み続けても人の健康に全く影響がないレベルまできれいにする。これが豊洲土壌汚染対策の目標だ。(中略)


誰も飲まない、誰も触れない豊洲の地下水を、食の安全・安心という大義のために徹底的にきれいにすることが目標とされた。専門家会議がこんなとんでもない目標を立てたもんだから、850億円にも上る莫大な費用が必要となった。(後略)>


税金を納めている一都民として腹が立つこと夥しいが、家づくりに携わる者として大地震を考えると、築地市場は一日も早く豊洲に移転すべきだと思う。


  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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