涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

直感で建てる

投稿日:2016年10月6日

横浜体感ハウスに来られたお客様について、久保田さんから報告があった。


お客様の話です。


<2年前に里帰りした折に、40歳になったのでそろそろ家を建てようと思うと母に話しました。その後、母は暇を見つけては図書館に通い、住宅本を片っ端から読んだそうです。

「涼温な家」が一番印象に残り、関連の「いい家」三部作も読み、マツミハウジングの勉強会に参加してみるよう強く薦めてきました。

勉強会というと、なんだか抵抗感を覚えて迷っていたのですが、たまたま、今日は時間が取れたので、横浜体感ハウスを訪ねたのです。>


そして、こんなことを言われました。


<10月としては、記録的な暑さだというのに、イヤー驚きました。この涼しさは絶品ですね。エアコンの涼しさとは違う。空気がさわやかだ。

実は、昨夜、母に聞いてみたのです。

そんなにたくさんの本を読んで、どうして「涼温な家」がいいと思ったのか、と。

すると母は言いました。

「直観よ。本を読んでこの著者は、正直な人柄だと分かる。勉強会に出ないなら、直感で著者を信じて建てたという久保田さんに会うといい」と。>


1時間ほど体感されてから、こんな質問を受けました。


<ところで、久保田さんは直感で建てられたそうですね。こうして体感して確かにこの家はいいなーと思うのですが、直感だけで建てれるものなのでしょうか?>


私は、このように答えました。

<松井さんは、住み心地には「良い」「まあまあ」「悪い」があると言います。「悪い」は欠陥住宅。「まあまあ」では納得できない。必ず「良い」でなければならないと。

「悪い」には、換気に問題があったり、断熱の仕方が良くない、気密が取れていないなどと必ず理由があります。でも、「良い」には特別な理由がないのです。

私は、肌に合うという表現が一番ぴったりすると思っています。

今朝の日経一面トップに「AI(人口知能)住宅」のことが出ていましたが、私には肌が合わないものだと思いました。

直感というのは、自分の肌感覚を信じることです。肌に合わない家ではきっと心身がストレスを受けてしまうでしょう。


お客様は、「肌の感覚で家を選ぶという意見は初めて聞きました。私は、ちょっと理解できないのですが、次回は女房を連れてきます」と言われて帰られました。


ところで、日経の記事ですが「センサーで集めたデータを使って利用者の癖を蓄積。エアコンの場合、利用者が設定するモードや温度を学習し、最も適した温湿度になるよう調節する」とありますが、住み心地を左右する換気には何も触れていません。

温度・湿度の最適は、空気感とその時々の肌の感覚でいかようにも変わるはずです。

最適の押し付けは不快です。また、最適を人工知能に判断してもらうようでは、感受性が退化してしまい認知機能が低下すると心配になりました。



  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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