涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

なぜ、マツミに勤めるのか?

投稿日:2016年11月17日

ときたま、伊藤一浩という社員と、家づくりと共に「建築」について話し合う。

伊藤は、一級建築士・一級施工管理士でもある。

安藤忠雄の大ファンで、夏・冬の休暇のほとんどは、安藤建築の見学に使っているようだ。

「今年はどこへ行ったの?」

彼は、まるで恋人に会って来たかのように頬を紅潮させて語ってくれる。

「北海道へ行って、『水の教会』を見てきました」

「香川県直島の『地中美術館』へ行ってきました」

「今回は、京都の『大山崎山荘美術館』です」などと。


これまでに彼が解説してくれた建築は、国外を含めて20以上になる。

話を楽しみながら、いつも思うことは「よくぞこれだけの人材がゼネコンに行かず、木造住宅専門のマツミで勤めていてくれる」ということだ。


今月の「日経アーキテクチュア」を見ていて、私もいつのまにか安藤ファンになっていることに気づかされた。


デビュー作としてつとに知られている「住吉の長屋」について、40年前は、コンクリート打ちっ放しの冷たさ、中庭を傘をさしてトイレに行く間取りのおかしさを嘲笑する人が多くいた。正直に言うなら、私もその一人だった。


安藤さんのすごいところは、「私が建てる住宅は、住み心地は悪いよ」と前置きしても、クライアント(注文者)の心が微動だにしないところだ。

「住吉の長屋」の住人は、寒さも不便さも全部受け入れて年々愛着を深めているという。


安藤さんは、まったく次元が異なる世界の人ではあるが、40年後、50年後にクライアントに心から喜んでもらえる住宅づくりでは道は同じだと思う。

伊藤は、そこを評価してくれているに違いない。


  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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