涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

住み心地を保証するには

投稿日:2016年6月21日

拙著・「涼温な家」の49ページに、気密に関するこんな一節がある。


<断熱と気密とは一対の関係であり、気密と機械換気も一対に考えるべきものです。この三者の関係を理解できると、「涼温な家」の住み心地の基本が見えてくるはずです。

住み心地のレベルは、数値やグラフでは表現できないとしても、気密測定の数値で推察することはできます。数値が良いということは、住み心地を良くするための絶対条件であるとともに、大工・職人の腕と心意気が立派だということでもありますから、測定に際しては積極的に立ち会うことをお勧めします。気密測定は、住み心地を大切にしようという造る側と住む側との合意の「現場検証」でもあるのです。>


過日、横浜体感ハウスに来られたお客様から、現在の気密レベルを知りたいとのご要望があった。

体感ハウスは、今から12年前に「外断熱・二重通気工法(ソーラーサーキットの家)」として建てられ、2009年に「新換気」に、その3年後に「涼温換気」にリフォームされた。

気密レベルは、2009年には0.63cm2/m2。本日の測定では、0.73cm2/m2だった。

最近のマツミハウジングの技術では、平均0.3cm2/m2を下回っていることを思えば、やや残念な結果だったが、お客様はどのように評価なさるだろうか。


大手ハウスメーカーの営業マンの中には、「外断熱」は断熱材が数年もしないうちに収縮してしまい、気密がなくなってしまうから止めた方がいいという主張があると聞く。

たしかに、板状断熱材は数ミリは収縮する。そのために気密テープを用いる。

また、基礎外断熱に例え数ミリといえ隙間が生ずるとシロアリに侵入されてしまう。それを防ぐためにMP工法が開発されている。

住み心地を保証するには、科学的であることはもちろんだが、化学的にも生物学的にも合理的な手立てが必要なのである。

  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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