マツミハウジング 住み心地のいい家 
「涼温な家」 空気が気持ちいい地下室 東京 神奈川 埼玉 「涼温な家」マツミハウジング

涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

「ZEH優良店」 こんな看板は掲げたくない。

投稿日:2017年12月13日

「住宅で確保すべき性能として、省エネ性は耐震性と並ぶ両輪と言っていい。耐震性が安心・安全を高めるのに対し、省エネ性は快適を保証する。

安心・安全で快適という価値ある住まいには欠かせない性能と言える」。


最近、「省エネ性は快適を保証する」といった論調が目立っている。

「省エネ」の極みが「ゼロ・エネルギー・ハウス」だ。

「Zero」「Energy」「House」という3つの言葉の頭文字から、通常は「ZEH(ゼッチ)」と呼ぶ。さぞや快適なのだろう誰もが思う。


「ZEH」は、給湯・暖房・冷房・照明・換気に必要なエネルギー消費量の総和から、太陽光発電などの自家発電分を差し引いて、年間エネルギー消費量を正味でおおむねゼロ以下とした住宅のことだ。

国は、2030年には標準化しようと補助金政策で懸命に後押ししている。が、思うように普及しない。そこで、マスコミに働きかけ、学者を動員し、「ZEH」は省エネだけでなく、快適さと健康に役立つ、と訴求ポイントを増やした。


「省エネ性は快適を保証する」というが、「断熱・気密」に無頓着だった一時代前の住宅と比べれば、冬暖かく、夏涼しく暮らせる、つまり快適性が向上するのは当たり前。

血圧が安定し、ヒートショックが低減して当たり前。5~6kWの太陽光発電を載せれば、年間エネルギー消費量がほぼゼロで収まるのも当たり前。「1台のエアコンで全館空調」できるのも当たり前。


知らなければならないことは、これらの省エネ効果の「当り前」が、住み心地を良くするとは限らないということである。住み心地の質は、換気・冷暖房の方法によって大きく変わったものとなるからだ。

国は、それらが住み心地に与える影響には無頓着だ。


ズバリ言うなら、「ZEH」と「住み心地」とは関係ないのだ。

「ZEH」は、消費エネルギーの問題であって、住み心地とは次元が違う。言い換えれば、前者は設計段階の計算値の問題であり、後者は住んでからの幸せ、満足度の実感である。


国は、「これからはZEHの時代」と方針を定め、工務店の優劣をZEHの棟数で評価しようとしている。ということは、工務店と大手ハウスメーカーを同じ土俵で競わせようとしているということだ。

「ZEH」は、省エネ設備の販売競争なのだから、工務店は大手ハウスメーカーに敵うわけがないことを十分承知の上で。


工務店は、あくまでも住み心地を一番の価値とする家づくりに徹すべきだ。

国やマスコミにおだてられて、「ZEH優良店」というような看板を欲しがるべきではない。

上質な住み心地の創出に徹底的にこだわり、ゼロエネはお客様の選択に委ねるのが賢明である。

これは、「いい家」をつくる会・会員のコンセンサスである。


  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

世界に誇れる、住み心地いちばんの家を目指して 海外視察旅行記

アーカイブ

2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年