マツミハウジング 住み心地のいい家 
「涼温な家」 空気が気持ちいい地下室 東京 神奈川 埼玉 「涼温な家」マツミハウジング

涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

太陽光発電が危ない!

投稿日:2017年12月27日

写真は、「日経ホームビルダー」新年号の表紙である。

34ページ以下に特集が組まれている。そのトップページにこうある。

「わずかな不具合が招く大惨事

太陽光発電を搭載した住宅で、躯体が著しく延焼する火災が発生し、台風が通過するたびに太陽光パネルや架台が飛散している。

省エネに貢献する人気設備が、小さな不具合をきっかけに凶器へと姿を変える。

最近の事故例から防止策を学ぶ」と。


国は、太陽光発電の搭載を義務化するに等しい「ゼロ・エネ住宅(ZEH)」政策を強力に推し進めているのは、ご承知の方が多いと思う。

その肝心かなめの設備が、「わずかな不具合で大惨事を招く」と知ったら、さぞ驚かれることだろう。

大手ハウスメーカーに頼めば心配ない、とはどこにも書かれていない。


私の自宅は、18年前に、ある有名なメーカーの屋根一体型パネルを搭載したのだが、昨年、東京電力の点検を受けて、その危惧を感じ、メーカーへの不信感もあって全面撤去した。

火災になるとしたら「ホットスポット」ができるからだろうということは、理解していた。「ホットスポット」とは、何かがパネルに張り付いたりして影が生じると、発電機能が阻害され電気抵抗となって発熱するのだ。

自宅の場合、そうではなく、パネルの部分劣化が5カ所で発生していて、全体の発電量が30%程度しかなく、このまま放置しておくと、その部分がホットスポットになる可能性が大だと説明された。

当時のものはモニターがなく、発電量にはさほど関心がなかったので気付かなかったのだが、高齢夫婦が電気代や故障、ましてや火災を心配しながら暮らすのは嫌だと思い、撤去し、屋根瓦を黒色からオレンジに変えて気分一新を図った。


マツミハウジングの太陽光発電への取り組みは、お客様が要望された場合だけ対応する。敢えて営業はしないことにしてきた。これは、「いい家」をつくる会の会員さんたちも同じである。

その理由は、遠からずして飛躍的に変換効率が高まり、安全性に優れた製品が、もっと安く出回るようになると信じているからだ。


しかしこれでは、全棟「ゼロ・エネ住宅」化を求める国の意向に逆らうことになるのではなかろうか。

最近の専門誌などの論調は、「ゼロ・エネ住宅」に取り組まないのは、設計力・技術力が乏しいからだというものが増えてきている。

冗談ではない。

「全館涼温房の家」を、省エネルギー基準値の20%ダウンで建てる造り手は、そうざらにはいないのだ。


昨日、自宅を上棟した社員(一級設計士・10年勤務)に意見を聞いてみた。


彼は笑って答えた。

「『涼温な家』は、太陽光発電をしなくても申し分なく省エネ住宅です。

私が載せたくなかった最大の理由は、太陽光パネルが美しくないからです。四季折々の光を浴びた屋根の表情の変化を家族で楽しみたいからです」。


それにしても、「わずかな不具合が招く大惨事」という事実を、なぜマスコミが取り上げないのだろうか?

加計・森友問題より、はるかに関心が持たれるべきではないか。


きわめて稀なケースには違いないとしても、日中、屋根の上で発生する火災を想像すると、どうにも落ち着かなくなるのは私ばかりではないと思う。

住む人の幸せを心から願う工務店として、「ゼロ・エネ住宅」との取り組みは、より慎重を期したい。

大切なのは、安心、すなわち上質な住み心地なのだから。



  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

世界に誇れる、住み心地いちばんの家を目指して 海外視察旅行記

アーカイブ

2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年