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松井修三の
思ったこと、感じたこと

家が腐る!

投稿日:2018年3月19日

3月17日(土曜日)の日経夕刊一面 。

なんと右側半分が「壁面収納」についての記事だった。夕刊といえども、日経である。収納家具の宣伝のような記事が一面トップを飾るのはおかしくないか!


24年前、1994年6月18日の同紙夕刊一面の左側半分は、住宅業界に衝撃を与えた「家が腐る」、副題は「快適断熱材に落とし穴」であった。

一面半分を使うことに、編集の決断は大変なものだったと聞いている。それはそうだろう。「快適断熱材」とは、業界の主流である「内断熱(充填)」であり、もっと安心な「外断熱(外張り)」があると書くのだから。


記事が掲載された経緯については、拙著<「新・『いい家』が欲しい。改訂版Ⅱ」6刷に詳述してある。


「飾って楽しく壁面収納」というが、日経は24年前、その壁の中が結露で腐ると警告を発したことを忘れてしまったのか。それとも、断熱施工の技術が向上し内部結露発生の心配がなくなったというのか。

とんでもない。その後も「腐る家」は量産されている。飾って楽しんでいる間に、家が腐っていくのだ。


翌日、勉強会でお客様に新聞を広げて見てもらった。

私の話は、我ながら心配するほど熱を帯び、1時間を超えた。本と取り組んだ頃の義憤に燃えたのだ。

住み心地の良い家を造るには、「構造」「断熱」「換気」「冷暖房」という四つの要素を究めなければならない。量産住宅のほとんどのメーカーは、その四つを自分の都合がいいようにやっている。

話し終えたとき、満席のお客様から拍手をいただいた。


  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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