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涼温な家 住み心地体感ハウス

松井修三の
思ったこと、感じたこと

造り手の正直さ、情熱を知るには?

投稿日:2018年4月28日

新「いい家」が欲しい。[改訂版Ⅱ]第7刷が5月22日に発売となる。

「『いい家』が欲しい。」は、いまから19年前の平成11年(1999年)2月11日に初版が発売されて以来、版を重ねること21回に及ぶ。平成22年に「新」となり、翌年には「改定版」、平成27年、つまり初版から16年目に「改定版Ⅱ」で、「いい家」は「涼温な家」へとたどり着いた。


わが国の住宅は、2000年代から目覚ましく進化を遂げ、いまや住宅先進国のトップグループの仲間入りをする勢いである。国は、断熱性能の向上を義務化し、ゼロ・エネ・ハウスに補助金を用意し、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の機能を競わせ、LCCM(ライフサイクル・カーボン・マイナス)住宅を最高の住宅像に掲げている。

注意すべきことは、20年前と同様に、住宅のいちばん大切な価値(住み心地)が問われていないことだ。


第7刷では、第1章「だれも、教えてくれなかった・・・」の冒頭に

「住み心地という視点に立つと、すべては違って見えてくる」という言葉を添えた。

スタートの言葉も追加した。

「『住む体験』なくして語られる住宅論ほど無責任なものはない」。


「涼温換気の家」を、「機械に頼らなければ暮らせない家」と揶揄(やゆ)する意見がある。機械とは、換気のことである。機械換気が不都合となる家づくりにとっては、「涼温換気」は目の敵である。

たしかに、換気装置とエアコン各1台が必須であり、いずれは交換を必要とする。だが、それらへの投資は、日々、上質な住み心地という掛け替えのないリターンをもたらしてくれる。


高断熱と高気密は一対のものであり、高気密と機械換気も同様である。「機械に頼らなければ・・・」と言う造り手には、その関係が理解できない。つまり、科学的な思考力が乏しいということでもある。

「涼温な家」は、機械換気を必須とする。造り手の正直さと情熱は、機械換気との取り組み方で知ることができる。




  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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