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2006年02月28日(火)

営業マンに感謝

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今日上棟したお客様の挨拶である。
「ハウスメーカーの住宅展示場をいろいろと見歩いていたのですが、納得できる家づくりに巡りあえないでいました。
ところがあるメーカーの営業マンが、あなたの探し求めている家は展示場では見つからないでしょうと言って、この本を読んでみられてはとメモ書きしてくれたのが〔「いい家」が欲しい。〕だったのです。
読み始めたらぐいぐいと引き付けられて一気に読み終えました。
それから久保田さんの本も読み、体感ハウスを訪ね、一家で納得し今日の上棟を迎えることができました。
私は、あの営業マンさんに心からお礼を言いたいです」
 
高台に建つK邸は、ライトアップされて美しく輝いていた。
明日は雨とのことなので、屋根はブルーシートで養生されている。

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2006年02月26日(日)

オペラ

やはり雨だった。
それでも15組ほどのお客様が構造見学会に来てくださった。
昨日と合わせると23組。本を読んでいる方がほとんどであるとのこと。
責任の重さをひしひしと感じる。
 
今夜契約されたお客様のご主人は大のオペラファンだという。
私はオペラに少しは興味があるのだが見たことがない。
いつかバイロイト音楽祭の初日から最終日まで欠かさずに見てみたいという野望を秘めているのだが、なじめないものを感じてもいる。
そこで尋ねてみた。
「おいくつぐらいから興味を持たれたのですか?」
「50才過ぎてからです」
「その年からというのは珍しいのではありませんか?」
奥さんが代わって答えられた。
「そうだと思いますよ。もう熱烈でしてね。近々イタリアへしばらくの間行くそうですよ」
「お一人で?」
「そうです。海外生活が長かったのですが、ドイツに赴任していた時にオペラのとりこになりました」
一人でも行く。
そうなりたいと思った。
そして、そのドイツで思い出した。
知人夫妻がドイツに着いた夜にベルリン国立歌劇場に招待されたそうだ。
奥さんはオペラファンなのだが、知人は初めて見ることになった。
フライトの疲れと時差ぼけで、10分が過ぎた頃から猛烈な睡魔に襲われ、それと戦うのに大変な思いをしたというのである。
「松井さん、オペラは体調が良くないときには見ないことです。でも一度は本場のオペラを見るといいですよ」と忠告してくれた。
 
オペラというと思いだすことがもう一つある。
浅利慶太さんが「時の光の中で」(文芸春秋)書かれていることだ。
指揮者のロリン・マゼールとの思わぬ約束から、プッチーニの「マダム・バタフライ」の演出をすることになる。
そこで
「必死になって『バタフライ』を聴きはじめた。『ある晴れた日に』など世界的名曲に彩られたこの作品の上演が何故そんなに難しいのだろう。譜面にも当たり、様々な資料にも目を通す。オペラに不馴れなので何回きいても難しくてよく解らない。10回聴き、20回聴く。体中にオペラ・ジンマシンが出てくるのに耐えて聴き抜いていると、40回ぐらいからか、なんということだろう、プッチーニの音楽がきこえはじめた。そしてなるほどこれは難しいと思った。」
オペラの奥深い魔力を垣間見るようなエピソードだ。
 
私は書斎の壁に、オルビンスキーのリトグラフを飾っている。
オルビンスキーは、オペラのポスターをこれまでになかったユニークな発想で描くことを得意としている画家である。
それを眺めながら、来年、ミラノのスカラ座でアイーダを見ている自分の姿を思い浮かべた。

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2006年02月25日(土)

カッコいい後姿

大阪の大成さん(「いい家」をつくる会のメンバー)主催の講演会から帰ってきた。
実にさわやかな契約に立ち会った後で、工事部の部屋に入ると背広姿の社員の後姿が目に入った。
その男は、立って専務と話している。
後姿がカッコいい。
あれは誰だろう?
近づいてみると監督の五十嵐だった。
「背広をビシッと決め込んでいるから、誰だか分らなかったよ。
今日はどうしたのだ?」
「現場見学会の応援に参加させていただきました」
「そうだったか。それでお客様の反応はどうだった?」
「8組のお客様が来られたのですが、みなさんが構造と断熱の方法にたいへん関心を示されていました」
 
車で自宅へ送ってもらう途中での会話である。
「あなたの両親はマツミの家に住んでいるよね。あなたは大学を卒業して、大手の住宅関連の会社に勤めた。だけど、その会社の営業のやり方があまりにも強引で、お客様をだますようなことを平気でやることに嫌気がさして辞めたんだったね。
ご両親が訪ねてこられて、マツミで働かせてもらえないかと言われたので面接した。
あの時、私は“今まで働いていた会社よりも3倍大変だよ。だけど心を痛めるようなことは一切させない。しかし横着は許さない。積極的に正直であることがベストだ”というようなことを言ったよね。
勤めてから2年半近くになるけれど、マツミはどうかね?」
「はい、働き甲斐があります」
無口で、誠実な男の一言には重みと味わいがあった。
そして、五十嵐は言った。
「明日も精一杯手伝いをさせていただきます」
社員が発するやる気あふれる一言ほど、経営者を元気付けてくれるものはない。

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2006年02月24日(金)

東京都小平市での構造見学会

明日と明後日、「お知らせ」に掲載しましたように小平市天神町で、構造見学会を開催します。
あいにくと天気がよくないようですが、ぜひご覧くださいませ。
日曜日の勉強会に参加される方には、当日ご案内する予定です。
体感ハウスから現場までは、車で5〜6分ほどの距離です。
両日共に、対応する社員が2〜3人しかおりませんので、ご説明その他ご迷惑をお掛けする場合があるかもしれませんが、どうぞお許しください。

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2006年02月23日(木)

駐車違反

6月から駐車違反の取り締まりが民間に委託されることになる。
これまでのように、タイヤのところにチョークで記して警告をすることなく、違反者にはすぐにキップを切るのだという。
「ああもこうもなく、びしびし取り締まられる」という噂がしきりである。
「街道に面したラーメン屋、商店などは公道をわがもの顔に駐車場代わりに使って商売をしているではないか。我々工務店が住宅地で仕事をしていて、ちょっと止めているだけですぐに取り締まられる」
不公平な取締りによるそんな不満は、一掃されるのか?
コンプライアンス(法令順守)という点から言えば、不公平であろうとなかろうと、事情はどうあろうと違反はすべきではない。
となると、これからは現場周辺の駐車場事情を事前調査し、駐車場が確保できない場合には受注できないことをお客様に告げるしかない。
確保できるとして、その費用は別途いただけるのか?
すでに一時貸しの駐車料金が値上がりしている。
「駐車費用はサービス」をうたい文句にしたり、違反リスクを上乗せしたり、新築、建替え、増改築のいずれの場合でも様々な波紋が起きることになろう。
違反のペナルティーを運転者だけではなく、事業主にも課すことが検討されているとも聞く。
新しい駐車違反取締り制度は、住宅業界に想定外の影響をもたらしそうだ。

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2006年02月21日(火)

世界初のビデオ!

「いい家」をつくる会のメンバーさんからこんな知らせがきた。
 
松井さん、今日はうれしい報告をさせてください。
二世帯の家を建てたいと若夫婦が2年越しでプランを練っているのですが、72才になる父親がどうしても賛成してくれません。
父親は、「爺さんが、この家は三代もつと自慢していた。この年になって建替えはしたくない」と頑固に主張しているというのです。
そこで嫁さんが〔「いい家」が欲しい。〕のビデオを父親に見てもらうことを思いついたそうです。
息子さんが父親に話したら「そんなものは見たくもない」と一蹴されてしまった。
そこで若夫婦は作戦を練ったんです。
父親と孫がいるときに、孫がビデオを見ようとする。
デッキには〔「いい家」が欲しい。〕のビデオが入れられている。
孫は再生ボタンを押して、忘れ物に気づいたふりをしてあわてて外出してしまう。
 
さて、結果はどうなったか?
作戦は見事に成功しました。
1週間ほど経った夜の食事の時に、父親が「うちの風呂場は寒いな」と言ったことをきっかけに、話は建替える方向に一挙に進み始めました。
 
松井さん、私も再度ビデオを見直しました。
あのビデオはじつにすばらしい出来栄えですよ。説得力がありますよ。
 
そう言われて、私も久しぶりに見てみた。
たしかに見ごたえがある。
「住み心地」の大事さを映像で訴えることは、わが国、いや、世界で初めての試みではなかったろうか?
製作に携わってくださった皆様のお顔が思い浮かぶ。
CGグラフィックに掛けるべき予算を削らざるをえなかったことが残念でならない。

ご希望の方30名様に、ビデオをプレゼントします。
すでに建てられた方でも構いません。
メールでお申し込みください。

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2006年02月20日(月)

臭いが問題になる時代

横浜体感ハウスの周辺には、分譲地の中に農地が点在している。
昨日、その一角から焼畑にするためらしい煙が立ち昇っていた。
それに気づいたのは、体感ハウスに入ったとたんに煙の臭いがしたからだ。
まさかと思いつつ、家中臭いを嗅いで歩いたが心配はない。
となると臭いは外からだ。
北側の窓を開けると案の定100メートルほど離れたところから煙が上がっている。そこには数人の人たちが熊手のようなもので枯れ草を集めて燃していた。
 
この場合、緊急に対処すべきことが二つある。
一つは、すぐに火を消してもらうことであり、二つは換気装置をストップすることである。
そのいずれもしないでおくと、風向きが変わらないかぎり臭いは家中を満たしてしまう。
なぜなら、2003年7月から施行された法律で機械換気が義務付けられているからだ。
健康的な暮しを確保するために、室内の空気の質を24時間良質な状態に維持することが大事である。しかし、そうするためには家の周辺の空気環境を汚染しないという近隣住人のコンセンサスが必要だ。
 
煙を出している人はそこには住んでおらず車で来ていた。
勉強会の時間が迫っていたので、仕方なしに消防署に電話して火を消すように注意してもらうことにした。
これからの家造りは、隣近所がお互いに防犯・防火に加えて防臭(迷惑な臭いを発生させないこと)にも十分配慮し合うことが求められる。
例えば、ウッドデッキでのバーベキュー、薪を焚く暖炉なども。
 
横浜での勉強会には、子供連れで参加できる。
事務所には、こんなスペースが用意されている。
隣の部屋で、親子で仮眠することもできる。

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2006年02月19日(日)

84才からのアパートづくり

NHKスペシャル・地球温暖化による「気候大異変」を二夜連続で見た。
神様から、もう100才寿命を加えてくださると言われてもお断りしたくなってしまうような内容だ。
今日の勉強会は、昨夜放送された内容を踏まえたものとなった。
 
話している間、片隅で背筋をピンと伸ばして身じろぎもせずに聞き入っている白髪の女性が気になっていた。
終わって、その人から個別相談を受けた。
「築30年になるアパートの建て替えを考えています。
大手ハウスメーカーからの提案は、みな同じように15年前後で建替えるというものです。15年もすると、建物はメンテが必要になるし、入居者の希望も変化する、その時代の要望にマッチした建物にすることがアパート経営のコツであると言います。
しかし、私はその考えはおかしいと思っています。勉強会で地球温暖化がもたらす影響についてお聞きしましたが、これから建てるものは、住宅はもちろんですがアパートでも50年は長持ちすることが絶対条件だと思います。
そして、住み心地が良いこともです」
「アパート経営をする人で、そのような考えをもたれる方は極めて稀です」
「実は、私が住んでいる家はとても住み心地が悪いのです。でも松井さんの本を読んで考え直すことにしました。私に家賃を払ってくださるお客様に、まず先に住み心地の良いところに住んでいただこうと」
 
話を終えて、女性はすてきな笑顔に少し恥じらいを交えつつこう言われた。
「先ほど松井さんは、80才からの家づくりの話をされましたね。私は4才加えた年なのですよ」
「えっ!84才からのアパートづくりですか・・・」
女性は涼やかな表情で、
「ハイ!ご相談に乗っていただけますか?」と尋ねられた。

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2006年02月18日(土)

マツミの精神

見習い大工である林の現場の木工事が昨日終わった。
現場監督である篠田が「ご苦労さん会」を提案してきた。
そこで今夜若手の監督2人、見習い監督2人を加えて焼肉屋のテーブルを囲んだ。
私は林に尋ねた。
「親方の厳しさに少しは慣れたかな?」
「はい。自分から望んで弟子にしていただいたのですから、指導していただけることはありがたいです」
林は現場監督をしていたのだが27才で一念発起し弟子入りした。
マツミで働く見習い大工としては一番の年長だ。
だから、最も厳しいことで定評がある高橋浩二親方につくことを願い出た。
篠田が言った。
「親方は、面と向かっては林さんを褒めたことがないだろうけど、陰ではよくやっていると褒めているよ」と。
「親方の現場は、いつ行ってもきれいだね」
すかさず篠田が、
「そうなんですよ。“養生シートが光って見えるようでなければ掃除したことにならない”というのが親方の口癖です」と説明した。
「養生シートの上にモップを掛ける大工さんは他にはいませんよね」監督見習いの加藤が感心して言った。
「石膏ボードの粉を徹底して掃除させられます」
林が言った後を篠田が引き継いだ。
「そういえば親方は、石膏ボードの貼り具合に徹底してこだわりますね。
あんばいがちょっとでも悪いと、何回でも貼り直させてます」
「そうです。目先の費用はかかるけど、そうした方が結果的に会社の利益になると言うのです」
そこで伊藤監督が言った。
「こだわるといえば、私が担当しているお客様です。
お引渡しをしてから1ヶ月が過ぎたのですが、まだエクステリアが完成しません。
アプローチの一部に敷く石のデザインが決まらないからです。
でも、私は辛抱強くお付き合いしています。
せっかく“いい家”をお造りしたのですから、最後の石の一枚にも納得していただきたいからです」
私は尋ねた。
「でも、辞めたK部長だとそんなことをしていたら採算が取れなくなると叱っていたのではないかな?」
篠田が答えた。
「Kさんは、たしかに採算の取り方、段取りや収まり、工程管理などにはキャリアを発揮してくれました。しかし、マツミの精神という基本的なところで私や伊藤さんとはずれがありました」
伊藤もうなづいて「その点で、私たちのことを使いづらいと思っていたようです」と言った。
私は、工事部長が辞めたことを気にしていたのだが、彼のキャリアがマツミの精神とずれがあったという説明に安心させられた。
そして煙の向こうに頼もしい人達の顔を見ながら焼肉をたらふく食べた。

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2006年02月16日(木)

流れる涙

久しぶりに映画を見た。
 
『ミリオンダラー・ベイビー』
「ラスト30分、とめどもなく流れる涙を、誰も抑えることができない」
というキャッチコピーどおりであった。
尊厳死をめぐって、賛否両論が激しく戦わされたそうだが、イーストウッド自身の「これはシンプルなラブストーリーだ」という説明を鵜呑みにして、素直に涙した。
映画館ではなく、家で見られたことがありがたい。

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2006年02月15日(水)

ああ、このにおい!

風邪を引いたようだ。
昨日から喉が痛くどうにもだるくてたまらない。
ようやく体を起こし、高速に乗って神田神保町へ向かった。
途中六本木ヒルズの脇を通る。
ヒルズから塀の中へ飛び降りた男のことを思った。
一人前の男になるには、大病、倒産、刑務所暮しという三つの体験が必要だという。
ホリエモンが再登場するときには一人前になっているのだろうか。
約束の場所はビルの8階なのだが一階が古本屋になっていた。
余裕の5分間を利用して店に入った。
貧乏学生であった時代に、毎日のようにのぞき歩いた古本屋独特のにおいがそこにあった。
「ああ、このにおい!」
懐かしく胸一杯に吸い込むと、急に体がしゃんとなった。

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2006年02月12日(日)

若返る!

ある熟年夫婦が勉強会に参加された。
個別相談の時の話である。
「私は、本をめったに読みません。
ところが松井さんの本は一昨日買ってきて6時間で一気に読んでしまったですよ。
それで、ここぞというところをメモ書きしてきたのですが、勉強会での話がピタピタと合っていたのでとてもよく理解できました。
私の家は、おやじが建てたものでして、本の題名にもなっているように“無垢の木と漆喰”で建てた数寄屋造りの大きな家です。
それが寒いったらないんですよ。暖房しているリビングだけは暖かいのですが、その他の部屋は寒くて覗く気もしません。
我々夫婦は、いつもリビングに一緒にいるので喧嘩ばかりしていますよ。距離が近すぎるからでしょう。
近々ぜひ寒さを体感に来てください」
 
お話を聞きながら、川柳が浮かんだ。
「熟年の 心も冷やす 寒い家」
そうならない内に、はやく「いい家」に建て替えて欲しい。
多くの人が語る「思い出は 寒さと暑さの わが家かな」であり、
もし、こたつを愛用しているとすると、
「年取って 心も背中も 丸くなり」となろう。

家の中に不快な温度差がないことは、住む人の心身を活性化する。
細胞が若返る。そのせいか、ご夫妻は口を揃えて
「松井さんは、若く見えますねー」と感嘆されていた。
「マツミの家に住まわれるお客様は、みなさん若返られますよ!」
私は、多くのお客様のお顔を思い浮かべながら心底からそのように答えた。

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2006年02月11日(土)

豪雪の津南町

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「いい家」をつくる会の今年度第1回目のセミナーが昨日開かれた。
懇親会で新潟県津南町に事務所を構える高橋木工所の高橋 司さんがこんな話をしてくれた。

今も積雪は4メートル近くあります。
ほとほと除雪に疲れました。新春早々に予定している上棟を2ヶ月ばかり延ばすことになりそうです。
皆さんはテレビで除雪に苦労する地元の人たちの姿を見られていることでしょう。私がばあさんと事務所の前を除雪していましたら、NHKテレビが取材させてくれときました。
そこでとっさに考えました。せっかくテレビに映してもらえるなら「高橋木工所」と「いい家」をつくる会の看板が写るような位置で除雪作業をしようと。
そこで、ばあさんと二人で一生懸命作業をしました。
その夜楽しみにテレビを見てびっくりしました。
クローズアップされて映し出されたのは、ばあさんの顔だけ。私も、看板もまったく映し出されないのです。
「お年寄りがお気の毒に毎日除雪に苦労しています」とナレーターが言っていました。
まるで、若者が一人もいないかのようにです。
こんな調子で全国に豪雪の状況を伝えられると、津南町は爺さんとばあさんだけの町と思われてしまい、嫁さんが来てくれなくなってしまうことが心配になります。

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2006年02月08日(水)

信用できない2種類の人間とは?

住宅業界に、鵜野日出男さんという激辛ご意見番がいる。
私の本は、最初はトコトンけなされたがそのうちほめられていた。
まるで高速エレベーターに乗せられたかのように。
その方がホームページ「今週の本音」1月1日号でこんなことを書いている。
 
〔昨年暮れの26日の日経新聞紙上に、コラムニストの西岡氏がシュンペーターの面白い言葉を紹介しています。
「私は2種類の人間を信用しない。1つは簡単な答を与えると公言する経済学者。
もう1つは安く家を建築すると公言する建築家…」
早くて安い消費財的家造りはプレハブメーカー、分譲屋のパワービルダー、焼き畑農業のタマホームに任せましょう。彼等は頭から80年住宅を造ろうという発想は毛ほども持っていないのだから。シュンペーター以外からも信用されていないのだから…。〕
 
そこに名前が出てくるタマホームは、こんなPRをしている。
「本格木造住宅 大安心の家 坪単価25.8万円」
「これまでの日本の家は高すぎる。家の価格は当社が下げます。」
そして信念として「誰にでも良い家に住めるようにしたい」、
理念として「日本国民に立派な家を安く提供したい」、
さらに信念として「良いモノを適正価格で早く提供する」を掲げている。
家を「モノ」と表現することは気になるが、要約すると「良いモノを、安く、早く」提供するということのようだ。
それを鵜野さんは「焼き畑農業」とこき下ろしている。
だが数年後に、もしも鵜野さんの評価が上がるようだと日本の家造りは劇的な変化を起こすことになるかもしれない。
なにせ、タマホームの社長は、全国の工務店主に向かって「わしの下請けになれ!」と豪語しているというのだから。  

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2006年02月07日(火)

椅子の上のバンザイ

久保田さんからの報告である。
 
2冊の本を読んで、とにかく寒い日に体感したいと予約があったご夫妻が来られました。
奥様はさんざん住宅展示場巡りをしてきているとのことです。
今日は、予報では日中15度ぐらいまで気温が上がるとのことでしたが、5度程度までしか上がらずご夫妻の希望に適う日でした。
ダイニングに入ったご夫妻は唐突に「椅子に上がってもいいですか?」と尋ねました。
私は、何をするのかわからないままに「どうぞ」と答えました。
すると最初にご主人が椅子に上がり、バンザイをしたのです。
そして天井付近をかき混ぜるように腕を振り、
「この家は、天井が暑くならないのですね」と言いました。
代わって奥様が上がり同じ動作を繰り返しながら、
「わが家とまるで違うわ。わが家では頭の上ばかりが暑くて、足元が寒いのですよ。猫も床は嫌がって高いところにいたがります。住宅展示場の家のほとんどは、エアコン暖房をガンガン効かせていて、顔がほてりボーツとして不快になりますね」と言われました。
私が表面温度測定機を取り出して、床、壁、天井の温度を示してさし上げると、
ご夫妻は「まぁ、本当に温度差が無いのですね!」とすごく感心されていました。
それから部屋を回って歩き、水平にも、垂直にもほとんど温度差がないことを確認した後で、
奥様が「あら不思議。この家にいるとお尻が温かくなってきたわ」と言われました。
これまでに多くのお客様に接してきましたが、お尻が温かくなったと言われた人は初めてです。
ご夫妻は共々、「存分に温もりを体感できました。来て良かったです」と言われて帰っていかれました。

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2006年02月06日(月)

無暖房住宅

談話室で無暖房住宅が話題になっている。
スウェーデンのイエテボリというところで、建築家のハンス・エイクさんが試みた実験住宅のことである。
2001年の3月頃の朝日新聞がそれを紹介した。
熱の取得無しに家が温まるような記事の調子に疑問を感じたので、私は担当の記者に電話した。
「本当に暖房無しで暖かく暮せているのですか?」
記者の答えが次第にあいまいになっていった。
そこで実際に見学に行くことにした。
2001年5月に社員3人を連れて出かけた。
P5221182.jpg
太陽熱、生活の排熱、住む人の熱という具合にあらゆる熱を利用してのことだから、当然のことで曇った日には寒い。すでに住んでいる人がいて、話を聞いたらそのような答えであった。
家の内部に下の写真のような熱処理のための装置があるのが気になった。
見学した後で、社員たちの感想を聞いた。
「東京でソーラーサーキットの家であれば、どんなに冷え込んでも無暖房で10度を下回ることはない。日が当たれば2〜3度、生活の排熱で同じく2〜3度、そしてセーターを着れば2度で、だいたい17度前後になる。
上手に蓄熱していけば、まあまあ快適に過ごせるはずだ」
あえて、無暖房に挑戦することはなかろうという結論になった。
しかし、挑戦者が現れることはすばらしいことだ。成果に学びたいと思う。

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2006年02月05日(日)

耐える力

私には、お客様が嫌な思いをされていることに耐える力がない。
嫌な思いをされていると知ったときから、あらゆることに対する耐える力が風船に穴を開けてしまったように萎えていく。
そしてお客様に謝るのだが、お客様の心が元の状態に回復されたことを確信しないことには元気になれない。
だから、萎えた状態が3日も続いたらきっと病気になってしまうかもしれない。
過日、「いい家」をつくる会のメンバーである大阪の「大成」の小倉社長にお会いした。
クレゾール事件が話題になって、小倉さんは大阪弁で話された。
「あの社長さんは、たいしたものでっせ。よくぞ2年近くもお客様を困らせて平気でいなさる。私でしたら、やせ細ってしまいまっせ」
 
その席に会の人たちが同席していたら、全員が「そのとおりだ」とうなづいたことだろう。

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2006年02月04日(土)

ごろん、ごろん

久保田さんが、今日横浜体感ハウスへ来られたお客様についてこんな話を聞かせてくれた。
 
午前中予約されていたお客様は、二人の娘さんを連れて来られました。
年頃は5才と4才ぐらいかと思います。ご両親は仕事の都合でシンガポールに長く暮らされて、帰国して初めての冬を迎えているそうです。
木造の1軒家で、とにかく寒くてたまらないとご夫婦が共々話していました。本は2冊とも読まれていて、暖かさを体感するのをとても楽しみに来られたとのことでした。
玄関を入ってくると、家族がそろって「暖か〜い!」と感嘆していました。
一通り体感した後でお話している間、フローリングの床にペタリと座っていた娘さんたちは、そのうちに二人そろってごろりと横になると気持ちよさそうにしていました。その姿を見て両親は、「我が家ではフローリングの上でこんなことは絶対しないわよね」と驚かれていました。私は、これまでにも体感ハウスの床で、小さなお子さんたちがごろんごろんするのをよく見かけます。
この家の住み心地のすばらしさを、子供たちは肌で感じ取るのでしょうね。
ご夫妻は、「日本の家は寒いものとあきらめていたのですが、本に書かれているとおりに暖かいことがよく分かりました。いい本に出会えてよかったです」と、ご満足いただいてお帰りになりました。

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2006年02月03日(金)

7年ぶりのスキー

7年ぶりにスキーに行った。
社員の有志と若手の大工さんたちと一緒に。
二人の社員が5才と3才の子供を、そして久保田さんが高1の娘を同伴したので、平均年齢は私の年齢の半分以下になったかもしれない。
 
昨年は、既築の家のシロアリ対策、クレダの耐震補強工事、そしてISO(国際標準規格)の取得に向けての準備と、社員も大工さんも大奮闘をしてくれた。
お客様方の全面的なご理解とご協力のお陰で、三つ共にほぼ目標を達成した。
その労をねぎらいたくもあって、スキーに参加した。
あいにくと苗場スキー場の天候は思わしくなかったが、みんなそれぞれに存分楽しめたようだった。
 
スキー場に到着寸前に、会社からISO9001を取得できると知らせが入った。
その瞬間から、品質管理と向上の責任の重さをひしひしと感じたせいか、私の滑りは思い描いていたように軽快ではなかった。

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うれしいメール

昨日、ある方からこんなメールをいただいた。
いくつになっても、ほめられることはうれしいものだ。
 
うちは、朝日新聞をずっと購読してるんですけどね。
以前から、同新聞に、何度か松井さんの本の紹介が掲載されていたので、松井さんの本の存在は知っていました。
「建ててしまった人は・・・」という、 サブタイトルなんかも、なんかすごいですよね〜。
ずっと気になっていました。
先日、本読みましたよ、全部。
「これは、すごいぞ!」って思いました。
とても感動しましたよ。とてもとてもよかったです! 
世の中に、あのような本を送り出してくれて、本当にありがとう〜〜〜〜〜〜!
ただただ、お礼が言いたくて、メールを送ることにしました。
「書くぞ!」「なんとしてでも伝えたい!」
「どう言ったら、人が理解出来るか」
「いや、理解する前に、納得した方が、更にその理解を深められるに違いない・・・」
そんな思いを巡らしながら、思いや原稿を整理し、松井さんが、日本茶をすすりながら、せっせと書いてくれた姿が、私には見えましたよ。
いわゆる、書き手の思いですよ。そういう思いさえ、伝わってくる感動的な本でしたよ。
すごくよかったです。
書き上げた時、「よし、これならいける!」という自信や達成感みたいなものがありましたでしょう?
 
松井さんが本の中でお奨めしていた、久保田紀子さんの本も、全部読みました。
「かまきり」と「階段から3回も落ちた」話など、驚きや、笑いが止まりませんでした。
すごくよかったです。
久保田さんがあれだけ書いてくれたら、あえて、大変な思いをしてまで、よそのハウスメーカーや展示場を見て回らなくてもいいや!っていう思いにさえなりました。

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2006年02月01日(水)

脳ドック

1月25日のNHKテレビ「ためして合点」は「見逃せない、脳卒中の落とし穴」を放映した。
偶然見てしまって大ショック!
なぜなら、その日は前日にマッサージに行き損なっていたので特に首の周りがこっていたから。番組が一番力説したかったのは首の頚動脈で動脈硬化を起こすと血栓ができやすくなり、それが剥がれて脳の血管まで飛んでしまうと脳梗塞の危険が大きくなる、ということだった。
血栓ができた人は、首や肩がこりやすいというのだ。
翌日、さっそく脳ドックに申し込み昨日検査が終わった。
 
首のエコー検査をしている間、血流の音らしいものがスピーカーから聞こえる。
雑音が混じっていてきれいな音ではない。テレビで映し出された血栓でつまった動脈を思い描く。
「どうですか?」
と聞きたいのだが、怖くて聞けない。
血液検査、眼底検査と終わって、MRI。
それは毎年受けているから慣れている。
すべてが終わって、医師の結果報告を受けるために待合室で30分ほど待っている間に病院のパンフレットを見た。するとそこに、60才を過ぎると50%の確率で異常が発見されると書かれていた。
 
「松井さん、どうぞこちらへ」
その声は、意味ありげに聞こえた。医師の前に座る。
「血液検査の結果は、すべて異常ありません。では次に」
と言って、医師は脳の写真を貼り出す。
「特に心配なところは見当たりません。頚動脈にも異常は見当たりません」
不思議なもので、病院のドアを出たとたんに心身が軽く感じられ、20才も若返った気分になっていた。

カテゴリー: 投稿者 :松井

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