<<2006年08月 | メイン | 2006年10月>>

2006年09月30日(土)

鳥居明雄さん

鳥居.jpg
鳥居明雄さんが「能」(ぺりかん社)を出版された。
鳥居さんは、「能」の研究者。
主な著書としては、「鎮魂の中世」「漂白の中世」「贖罪の中世」「御伽草子」(以上ぺりかん社)、「日本文学 始源から現代へ」(笠間書院)、「供犠の深層へ」(新曜社)などがある。
18年前、自宅の新築にあたりマツミハウジングに数々のテーマを与えてくださった。その主なものは、プラスチックサッシの使用。
そして、ピアニストである奥さんのために、地下にグランドピアノが2台入る音楽室と、たっぷりした書庫をもつ書斎を造ることであった。
毎年、奥さんの鶴田留美子さんはサントリー小ホールでリサイタルを開いている。
「夜中でも、隣家に気兼ねすることなく思う存分に練習できるお陰です」と、翌日には必ずお礼に来られる。マツミの創立30周年記念には、お得意のショパンを熱演してくださった。
地下室の湿気と、音響と、防音対策について、マツミがノウハウを持てたのは鳥居さんのお陰だ。プラスチックサッシを知ったことで、高気密・高断熱の家造りに他社に先駆けて取り組めた。
鳥居さんは学問だけではなく、インテリアのセンスにも優れている。いや、それだけではなく、新築祝いに自らキッチンに立たれ、本格的な会席料理をごちそうしてくださった。
お客様と感謝し合える関係ほどありがたいものはない。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月29日(金)

今日の刺激

大成(http://www.taisei-kk.com/)の小倉社長さんが西村部長を伴って来られた。
出来上がったばかりの営業ツールについて意見を求めに。
パワーポイントによるプレゼンテーションは、実に説得力のある内容だった。「大成の家」の住み心地の良さと、耐震性の高さを主に訴えているのだが、「いい家」を造るという情熱に圧倒された。
「正直という工法で建てる」、それは「いい家」をつくる会のキャッチコピーなのだが、正に「大成の家」造りそのものだ。
全国にいるそのような仲間と、切磋琢磨し合うことができることは本当にありがたい。
今日の刺激を受けて、「マツミの家」がまた一歩向上する。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月28日(木)

直感力

IMG_7284.jpg
6月10日「孫の一声」で紹介したI邸の上棟が無事終わった。
Iさん夫妻に、近所の人たちが「おめでとうございます」と代わる代わる挨拶する。通行人が足を止めて、「うわーっ、すばらしい家!」と言って見上げる。夫妻は、とても満足げに挨拶を返していた。
そこに、息子夫婦が孫を3人連れてやってきた。
生まれて4ヶ月に満たない赤ちゃんを背負った奥さんが、
「ブログの“孫の一声”に書いてくださったのがこの子です」と長女を紹介してくれた。
「わたしは、マツミさんの家がいい!」と言った少女である。
直感力というものは、人によっては5〜6才でも十分発揮されるものだと思う。
しかし、いくつになっても備わっていない人もいる。そのような人は、迷う。
Iさん夫妻は、孫の一声に従った。
「本当にマツミさんに決めて良かったです」
夫妻は心を込めて言われた。
完成すると7人家族が住むことになる。
『ご期待に違わない「いい家」を必ず造ります』
私は心の中で、そう強く誓った。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月27日(水)

ワイキューブでの夜食

ワイキューブという会社がある。
社長は「千円札を拾うな。」(サンマーク出版)の安田 佳生さん。
今夜は副社長である中川 智尚さんに食事に招かれた。
ホームページの役員紹介によれば、
「1965年島根県生まれ。京都大学経済学部卒。リクルート社を経て、ワイキューブ設立に参画。
12年もの間ベンチャー・中小企業の採用コンサルティングを現場で指揮する。手がけた会社は、のべ1000社を超える。優秀な人材採用の為のコンサルティングはもちろん、ビジネスモデルの再構築や営業手法の切り替えなど、数々の実績を持つ」とのこと。
3ヶ月ぶりの再会なのだが、昨日も会っていたかのように思わせるざっくばらんで温かみを感じさせる人だ。
ワイキューブの本社の地下でフランス料理をごちそうになりながら、いろいろと話し合った。
新卒の大学生が、毎年、1万数千人も応募してくるという。その様子や、ユニークな社内の施設やレイアウトなどがテレビ、新聞、雑誌などによく取り上げられているそうだ。
同行した久保田紀子さんが、トイレがすてきだったと感心していた。
「私が応募して、あのトイレを見せられたら、それだけでも働きたいと思うでしょうね」と。
なるほど。
そういえば、受付を済ますと社員さんが社内を一通り案内してくれた。評判のワインセラーをはじめとして、喫茶コーナーやバーなど「おや、まあ、へー」を連発させられる。
仕事場を覗くと、さすが粒よりの精鋭という感じの社員さんたちばかり。
仕事場を楽しく、魅力的にするための投資を惜しまないことがいい人材を集めるための要諦の一つのようだ。
驚いたことは、社内なのにシェフがいて、一流レストラン並みのサービスを伴ったおいしい料理が出てきたことだ。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月26日(火)

心安らぐ家

電車には、三つのメリットがある。
一つは、予定の時間に目的地に着けること。
二つは、本が読めること。
三つは、眠れること。
いずれも、車を運転したのでは得られないことだ。
朝9時過ぎに電車で田端へ向かった。
途中、「白州正子自伝」新潮文庫を読みながら。
「女の子というのは意地悪なもので、母親の弱点を本能的に嗅ぎつけている・・・」そんなことが書いてあると、しばし目をつむって想像を巡らしてしまう。男の子しか育てたことがないので、「へー、そういうものか」と感心させられるからだ。
しかし待てよ。「女の子」を「男の子」に、「母親」を「父親」へと置き換えて読んでみたらどうなのか。四人の男の子は、すでに幼い頃から私の弱点を嗅ぎつけていたのだとしたら、そう想うと心穏やかでなくなった。
 
田端での用事を済ませて原宿へ向かった。冷たい雨のせいか竹下通りには、それなりのファッションをした女の子は数人しか見かけなかった。アドバンへ立ち寄って輸入タイルを見る。
次に、「この街を観ると感性が磨かれ、この街を歩くだけで幸せになれる」という表参道へ。めぼしい店を覗いてみたがイメージしている品物は見つからなかった。
ヒルズの駐車場に待機させていた車に乗って、青山通りにある家具店を覗く。
IMG_0044.jpg
それから中野、杉並にかけて工事中の現場を4カ所回った。
外は肌寒かったが、中に入るとどこの現場も温かく、大工さんは半袖のTシャツ姿で働いていた。
いつ見ても木の家は美しく、心が安らぐ。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月25日(月)

雑誌の山

書斎のあちこちに積み上げていた雑誌類を処分した。
高さにして約2メートル。ゴミ置き場に運ぶこと8回。
ずっしりとした重さを両腕に耐えながら思った。それらの雑誌類は、いったいどれほど役立ったのだろうか、と。
もし、一冊も読まなかったとしたらいかなる損をしたのだろうか?
情報はネットから、いつでも欲しいものが得られるのだ。それでも買ってしまうのは、読まないことには時代から置いてきぼりを食わされてしまうというネット以前の強迫観念を未だに引きずっているからだろう。
これからは新幹線や飛行機の中で読むのに止めて、書斎には一切持ち込まないようにしよう。
しかし、「家庭画報」と「レコード芸術」だけは別だ。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月24日(日)

愛し合う建物

DSCF0811.jpg
DSCF0810.jpg
ブタペストのペスト地区には、ハンガリーの歴史上の重要人物像が一堂に会している場所がある。英雄広場だ。そこに相対して建てられているギリシャ神殿風の建物がある。一方は西洋美術館で、そこはエル・グレコの「受胎告知」や「聖衣剥奪」などの作品があることで知られている。その向かい側にあるのが写真の現代美術館で、その外観が実におしゃれだ。
着飾った美しい女性の姿を連想させる。西洋美術館は男性的であり、二つの建物は、ちょうど中間に建てられている大円柱の上に立つ天使ガブリエルに見守られながら愛のまなざしを交わし合っているかのように見えた。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月23日(土)

間違った批判者たちよ

講演会が無事終わった。
お客様が共感を示されつつ聞いてくださり、会場もすばらしかったのでとても話し易かった。
前半の久保田さんの家造り物語りに、微笑んだり、頷かれる方が多かった。
私は、何回も聞いているのだが、そのたびに感動を覚える。
マツミの家に引っ越したときは、7年ほどの仮住まい生活で被った化学物質過敏症に近い症状で最悪の健康状態であったそうだ。
私の本を批判する人たちは、ポリスチレン断熱材が有害化学物質を揮発すると指摘するのだが、もしもそれが事実であるなら、久保田さんは住んでいられなかったはずである。
それが日に日に健康を回復していき、5年目を迎えてますます住み心地のすばらしさに感動しているというのだ。
本の批判者たちよ、一度体感ハウスへ来られるがいい。
そして、深呼吸をしてみることだ。
あるいは、精密測定機を持参してくることだ。
スチレンガスが揮発するなどという意見が、いかに間違ったものであるのかを知ることになるだろう。
 
さきほどタツミ建設さんからの電話では、大成功であったとのこと。
それを聞いて、疲れが吹き飛んでしまった。
明日は10時からMさんとのご契約。午後2時から東京体感ハウスで勉強会。
予約は満杯のようだ。
DSCF1176.jpg
写真は、高松市内で見かけたもの。
コンクリートの建物が、木造の家の外壁を型枠代わりにしたのだろうか。
それともデザインなのであろうか。
いずれにしても、極めて珍しい風景だ。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月22日(金)

蛭田信一さん

「いい家」造りの気一本、香川県にあるタツミ建設社長の蛭田信一さんと食事をした。
気迫、気力、気配り、気心、そして情熱に圧倒される。
何を食べたか思い出せなほどに家造りの話に熱中した。
明日の講演会に、お客様に語りたいことがさらに増えた。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月21日(木)

森光子さんの「放浪記」

見終わって、帰りはMさんと一緒だった。
「私は、初演を見たのですよ。1961年のことですから、今から45年前・・・」
Mさんは懐かしげに言われた。
「その年は、私がちょうど大学を卒業した年です」
「すごいことですね。45年続いた今夜、帝劇が満席で、みなさんがセリフの一語も聞き漏らすまいと、しわぶきひとつなく静まりかえっていましたね」
「その通りでした。森さんの、一挙手一投足に魅入ってしまって、ちょっとしたしぐさにも共感を覚え、涙があふれて困りました」
 
最後に、森さんがたった一人で満席の客と対座した。
深いお辞儀の後で、顔を正面に向け、しばし動かなかった。
やがてゆっくりと右の手のひらが持ち上げられ、替わって左の手のひらが。
かって、あれほどまでにシンプルに、感謝と祈りを演じた精神芸を見たことがない。
間違いなく、森さんはお客様の幸せを祈っておられた。
その気迫に感動し、圧倒された。
住む人の幸せを願う私の家造りなど、まだまだ洟垂れ小僧の領域だ。
そう反省しつつも、昨夜、私は至福のひとときを過ごした。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月19日(火)

100−1=0

今夜のレストランは空いていた。
案内された席の通路を挟んだ反対側に若い二人の女性が食事していた。
聞くとはなしに聞こえてくる話の様子では、二人とも保育園の先生だった。
時々楽しそうに笑うので、そのたびにこちらの会話が腰を折られ、二人の様子が気になった。
食事が終わりかけていた頃に、「天職って、儲からないものなのよ」という言葉が聞こえた。
振り向くと、女性と目が合った。
その瞬間に、思わず、「うーん、その通り!」と、私は大きく頷いてしまった。
女性はバツが悪そうな表情をして首をすくめて微笑んだ。
 
私がトイレに立ったときに、女性たちは声をひそめて話していたという。
「天職って、自分から言うものではないわね」
「そうね。子供たちが幸せにならない限りは」
帰りの車の中で、私は大いに反省させられた。
住む人が幸せにならない限り、家造りを天職だとは言えるわけがない。
100−1=0なのだから。
家造りに携わる人は、その怖さに臆病であらねばならないと思う。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月18日(月)

香川県での講演会

「いい家」を造る決意と情熱に燃えている工務店主が香川県にもいる。
タツミ建設(http://www.tatsumi-kensetsu.co.jp)の蛭田信一社長だ。
今日、講演を依頼されていたが台風13号の影響で23日(土曜)に延期となった。
会場は、サンメッセ香川。予約で満席だったとのこと。
ほとんどのお客様が、私か久保田紀子さんの本の読者だそうだ。
それだけに皆様にお会いすることがとても楽しみだ。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月17日(日)

デタラメな「外断熱の家」

IMG_6804_1.jpg
コンクリート造、鉄骨造、木造を問わず、「外断熱」と言うからには、断熱工事が完了したら、構造体はベランダや庇の支持材を除いて外側からは見えなくなる。
基礎、壁、屋根の構造体は、断熱材で覆い尽くされなければならない。基礎コンクリートや土台が見えていたら、欠陥工事である。
そんな当り前を、まるで無視した「外断熱の家」と称するものが増えつつある。
某ハウスメーカーの木造外断熱の家、ビルダーで木造外断熱専門と宣伝しているAホームは特にご用心。デタラメに近いことをやっている。
写真は、前者の現場である。基礎パッキンで浮かされた土台の隙間を、なんと、発泡ウレタンで埋めている。
何のためなのか意味がさっぱりわからない。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月16日(土)

防犯のまなざし

ある日の朝7時半頃のことだった。
小学校1年生とおぼしき女の子が、一人で、見るからに寂しげに歩いてきた。
まるで何か問題が発生して、さまよっているかのように見えた。
「どうかしたの?」
私は、精一杯やさしさを込めて声を掛けた。
一瞬立ち止まって振り向いた少女の顔は、恐怖に怯えていた。
「ねえ、どうかしたの?」
私は問題が切迫していると感じ、歩み寄って聞き直した。
すると、少女が全身で反応した。
「知らない人から声を掛けられたら逃げるのよ!」と。
そうか、そうだったのか。
私はその瞬間に恐怖を覚えた。
あの子が、もしも、いや、たぶん母親にこう訴えるはずだ。
「変なおじさんに声を掛けられた」と。
少女のあの表情を見た母親は、すぐに110番通報をするかもしれない。
「変なおじさんは、あわてて白い車に乗って逃げていった」
少女の証言は絶対視され、警官は迷わず緊急手配を要請する。
「少女誘拐未遂!」
 
その日、終日心が晴れなかった。
あのような場合にどうすればよいのか?
反芻していると、「さわらぬ神に祟りなし」という答えに辿りつくのだった。
 
ロンドン郊外の住宅の入り口に、ミーアキャットのマークが貼られていた。
ミーアキャットは、立ち上がって辺りをキョロキョロとせわしなく眺め回す習性がある。そのように、この辺りの近所同士は防犯のまなざしを大切にしているという意思表明なのだ。警備会社のマークよりも、はるかに防犯に役立つはずだ。
最近わが国では、防犯のまなざしがうとんじられ、ところによっては迷惑がられたりもしている。そして、まなざしが捉えた心配を声に出す勇気が失われつつある。
その傾向に比例するように犯罪が増え続けている。犯罪者が狙いたくなるのは、「隣は何をする人ぞ」というコミュニティーであることは間違いない。
物理的な防犯も大事だが、防犯のまなざしと、一声掛ける勇気を大切にしよう。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月15日(金)

オペラ−2

2月26日に「オペラ」というタイトルで書いたK邸の引き渡しが無事終わった。
ご主人は今年定年退職され、11月からイタリアに出向きホームステイをすることになったという。
目的は、大好きなオペラ三昧の日々を送ることにあるのだそうだ。
私はぶしつけに質問した。
「奥さんから文句が出ませんか?」と。
するとご主人は平然として、
「長年働き続けてきたのですから、それくらいの楽しみはあって当然ですよ」と言われた。
傍らで奥さんが、「あら、私だって働いていたのですからね」と言って笑われた。
DSCF0596.jpg
オペラといえば、プラハの市民劇場のボックス席でドン・ジョバンニを観た。
サマーフェスティバル中は普段着で構わないというので、気軽に入場した。
その話が奥さんとの会話の最中に、ミラノのスカラ座のボックス席と混線した。
ボックス席には、写真のように前側と後ろ側があり、後ろの席の座り心地は極めて悪い。ミラノ座も同じだそうだ。
DSCF0601.jpg
昨年、パリのオペラ座のボックス席に座った。見物のために入ったら、たまたま工事中でドアが開いていた。千載一遇のチャンスとばかりに入り込んで、ほんの数分の間だったが前の席に座ってオペラ座を堪能した。
 
ところでオペラを観たのは生まれて初めてのことだった。
奥さんに正直に言ったのだが、半分は眠っていた。
すると奥さんは目を輝かせて、
「松井さん、“椿姫”を観るといいですよ。きっとオペラが好きになります」と教えてくれた。
本を読んで、ヒロインのヴィオレッタに感情移入して涙を流したのは、たしか中学生の頃だったように思う。
来年ミラノのスカラ座でアイーダを観たいと思っていたが、演目を椿姫に変えることにしよう。
「乾杯の歌」を聴いていると、その思いで胸が高鳴るのを覚える。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月14日(木)

ブラスト2

月に1度は銀座に出ることがある。
用事が早く終わるとショーウインドーを眺めて歩く。
すてきなデザインを楽しむために。いつもながら「銀座ヨシノヤ」はおしゃれな感じがする。
雨が降っていたので東京国際フォーラムに入り、「ブラスト2」を見た。
アメリカの若者たちによるブラスの演奏とマーチングドリルが主なのだが、そこに新体操によく似た演技が加わる。
後半に入ってしばらくして眠気に襲われた。そして感心した。浅利慶太という人に。
「演劇はおもしろくなくてはならない。観客を喜ばせなくてはならない」、そのような確固たる信念を実践し続けているからだ。
「キャッツ」が6000回、「ライオンキング」が5000回、「オペラ座の怪人」が4000回を超えるロングランを続けていることは驚きだ。リピーターが大変多いという。
批判的な意見を言う人もいるが、「劇団四季と浅利慶太」松崎哲久著・文藝春秋を読んでから、私はフアンになった。
ところで、「ブラスト2」を再度観たいとは思えなかった。曲がおもしろくないからだ。私が演出を任せられたら、有名なソウルナンバーを適当にちりばめ、フィニッシュにずばり「スイング、スイング、スイング」をもってくる。
それなら、かならず再度見に行く。いや、社員全員を連れて行くだろう、と思った。
エネルギーのはじけるばかりの躍動は見事なのだから。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月13日(水)

オスロ・ゴスペル・クワイア

疲れたときによく聴く曲がある。
オスロ・ゴスペル・クワイアが歌う「おお主よ、あなたはすべてのもの」だ。
繰り返し聴いていると、上手な指圧師にもみほぐされるように心の底から癒されていく。
5回も繰り返し聴いていると、今度はディスコで踊りたくなる。
これから一踊りしてみよう。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月11日(月)

想定外の局所豪雨

夜中の3時半ごろからものすごい雨になった。
事務所から車で5分ほどの西東京市向台では、1時間の雨量が85ミリにもなり、床上浸水した家があったそうだ。
気象庁が「非常に強い雨」として想定しているのは1時間当たり50〜80ミリで、それを越える雨量は「想定外」として扱われているとのこと。
EPSON018-1.jpg
(WEDGE9月号より引用)

最近、100ミリを越えるような猛烈な局所豪雨によって、あちこちにこれまでに経験したことがない被害が発生している。
また、風圧を伴った激しい雨は、想定外の雨漏れを起こし易い。そのとき、グラスウールのような綿状の断熱材に包まれた家は気付くのが遅れ、腐れやシロアリなどによる被害が拡大してしまう。10年の瑕疵保証期限が過ぎた頃から、問題が表面化する可能性が大である。
その点でも、外断熱・二重通気工法で造られた家は安心だ。
これからの家造りは、異常気象にも強いものであることが絶対条件となる。それを軽視して、デザイン優先で造られた家に住む人は、老後に大きな不安を抱え込むことになるだろう。
 
今日Y邸を上棟すべきか否か、朝5時45分に専務から電話が入った。
予報では午後から雷雨の確率が高かったがやることに決定した。
ベランダに出て、空に向かって手を合わせた。
「どうか雷雨になりませんように」と。
おかげで無事上棟ができ、Yさんご夫妻の会心の笑みに接することができた。
お客様の笑顔ほど、元気と勇気を与えてくれるものはない。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月10日(日)

暑い日の勉強会

今日の勉強会には、17人の参加があった。
久保田紀子さんが「住み心地」について、専務の松井が「マツミの家造り」について、そして私が「家の性格」はどのようにしてつくられ、住む人と家そのものにいかなる影響をもたらすのかを語る。皆さんがうなづきながら熱心に聞いてくださるので、私の話はついオーバーヒート気味になってしまった。
今日は外気温が35度を越えていたが、勉強会を行っている2階の部屋は、ときたまエアコンをつけるだけ、ほとんど扇風機で午後の2時から4時半頃まで過ごせた。
数人のお客様が、「涼しい家ですねー!」と感心されていた。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月09日(土)

倉庫を大切にする人

講演が終わって、熱心に聞いていてくださったご夫妻が近寄ってこられた。
ご主人が言われた。
「松井さん、“住み心地を問わない建物は、事務所か倉庫である”と本に書いてありますね。他のところは全て共感していますが、いかにも倉庫はダメというような書き方だけは納得できません」
その方は、「便利倉庫」として名が知られている日本機械産業(株)の松岡豊和社長さんだった。
「人様の財産をお預かりするのですから、清潔・安全・安心な最高の保管環境を整える努力を続けています。住み心地という言葉は適切ではないでしょうが、私は松井さんの家造りに負けない気持ちで倉庫を大切に扱っているのですよ」
眼に力がある方だなーと思って話を聞いていたのだが、全日本弓道連盟の教士六段の腕前と知ってうなづけた。
「わかりました。これからは倉庫に対する認識を改めます」
私は、素直に詫びた。
「しかしね、今住んでいる家は寒くて、暑くてたまりません。講演を聞かせてもらい、最高の“いい家”に住んでみたいと思うようになりました」と言ってご夫妻は笑われた。

ところで、午前中に美和工務店さんの宿泊体感ハウスを見学させていただいた。
そのとき近藤社長夫妻から家造りの様々なエピソードを聞いたのだが、住む人の幸せを大切にするというひたむきな一念に強く心を打たれた。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月08日(金)

美和工務店講演会

これは「いい家」をつくる会の美和工務店さんから先ほど聞いた話である。
Nさんは、Hハウスから「今月中に契約してくれればエレベーターをプレゼントしますよ」と持ちかけられて契約することを決断した。
ところが、契約の前日にバイクを運転していて飛び出した子供を避けようとして転倒し、足を骨折してしまった。
なんと運が悪いのだろうと嘆きつつ入院していた。
見舞いに来た娘さんが一冊の本を置いていった。
それが久保田紀子著【さらに「いい家」を求めて】だった。退院する日には、すっかり久保田さんのファンになってしまっていたそうだ。
Nさんは、打ち合わせのとき、現場に来るとき、いつも久保田さんの本をお守りのように持ち歩いているという。
「災い転じてお互いに福となりますように願っています」
そう話す近藤社長の顔は、社名のように美しく、和やかだった。
明日、その美和工務店主催の講演会がある。
地下鉄御堂筋線「なかもず」駅下車「じばしん南大阪二階」午後1時
http://www.miwa-web.co.jp/

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月07日(木)

忘れられたロマンス

IMG_4281_1.jpg
IMG_4282_1.jpg
プラハ城下の、一角にあるレストラン。
道路に面して置かれたテーブルに座る。
目は、自然と石ただみに注がれた。
不揃いの具合は、歴史の目まぐるしい変遷と重さのせいだろうか。
そこに座り、石だたみを行き交う人を眺めつつ、深呼吸をした。
「ああ、プラハのにおいがする」
奥からピアノの演奏が流れてきた。
リストの「忘れられたロマンス」を聴きたくなった。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月05日(火)

社員旅行

社員の3分の2は、専務と共に2泊3日で北海道旅行へ出かけた。
台風12号が直撃してきそうだったのでいったんは中止にしたのだが、その後進路が変わったので急遽実行することになった。
仕事の都合や育児で、私を含め3分の1は留守番している。
IMG_6937.jpg
今日の日射しは強烈だった。
その影響について、先ほどまで体感ハウスの測定室で記録を点検していた。
午前10時に、東側のモルタル塗りの外壁表面温度は53度に達し、アウターサーキットは43度だった。
「アウターサーキットは、夏には日傘のような役割をします」という説明通りの効果を発揮していた。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月04日(月)

建築協定

住宅地としての環境を維持するために、住人同士が建築協定を結んでいるケースがある。
最近建築の依頼があったところでは、建物の高さは8メートル以下、敷地の20%を緑地にしなければならないという協定がある。
そのため家々の屋根の高さが揃っていて勾配が緩い。そしてゆったりした庭の緑が豊かに見える。
だが、庭木の手入れが行き届いている家は少ない。
住宅は、高さを8メートルに抑えられると、屋根勾配は5寸以下となり、デザイン的につまらない形になりがちだ。そのような家の周りを、手入れされない生け垣と庭木が取り囲んでいるために、美しさ、楽しさ、活気が乏しく感じられた。
住む人ともに、景観も老化しているのだ。
建築協定は、これからその老化を防止することには役立たないであろう。
いや、それだけではなく、若返りの妨げとなりかねない。
個人の一番重要な資産的利害が鋭くぶつかり合う住宅地で、イギリスのコッツウオルズ地方でのように、ナショナルトラスト運動のような理念が支持されるとは考えられない。
建物の外形規制と緑化の義務化を見直さざるを得なくなる頃には、景観がすっかり老衰してしまっているのではなかろうか。
分譲地のたいへん目立つ一等地の真ん中に立って、ふさわしいデザインを模索しながら、そんなことが心配になっていた。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月03日(日)

ブダベスト

ブダペストという街は、ドナウ川を挟んで丘側のブダと平野部のペスト地区を併せたものである。
「平地においてはフィレンツェ、海辺ではベニス、丘陵地においてはブダがもっとも美しい」と古の人は言っていたという。
DSCF0693.jpg
DSCF0683.jpg
ペスト地区を散策していると、100年ほど前に建てられたという建物の損傷が目についてならなかった。窓回りの装飾やバルコニーが今にも落ちてきそうに見える建物が多い。実際に落ちることがあると聞いて、歩道を歩くのが怖くなったほどだ。今後、観光資源として維持管理していくには莫大な費用が必要であろう。
地震と台風が無いという恵まれた自然条件が、街並みの再生を大変難しくすると思った。
そんなことを思いつつ、1894年(明治27年)に開店したというニューヨーク・カーベーハーズ(カフェ)でコーヒーを飲んだのだが、雰囲気といい、味といい申し分なかった。
IMG_6394.jpg

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月02日(土)

現場回り

(横浜市旭区T・N邸の外張り断熱工事に励む中道大工さん。仕事が楽しくてたまらないという)
IMG_6888.jpg
(高橋棟梁の世田谷区用賀I邸)
IMG_6750.jpg
昨日と、今日の午前中を使って現場を見て回った。
今朝は7時に出発して小田原のK邸へ向かい、とんぼ返りをし、横浜地区の3現場を回って12時5分前に体感ハウスに戻った。
現場回りは、久保田さんが運転手をかってくれる場合が多い。
久保田さんが同行すると、いろいろとメリットがある。
一つは、見て回る順番を決めておいてくれることだ。どの時期に社長が見ておくといいという判断が的確だ。
IMG_6744.jpg
(古川棟梁の杉並区浜田山Y邸)
それは一朝一夕にできるものではない。毎日、社員の報告メールを丹念に読み、綿密かつ正確な日誌風のノートをつけ、それらに社長の感受性をかぶせて読み返しているとタイミングが分かるようになったそうだ。
二つは、現場をお客様の立場に徹して見てくれることだ。実によく気がつく。監督、大工、職人たちの体調、気力を見分ける力もある。
時には、朝8時頃に出発して、帰りが夜の10時頃になる場合もあり、そうなると走行距離は、タクシードライバー並みになることもある。
三つは、私を適当に眠らせてくれることだ。運転が上手なのと、気配りがよいから熟睡できる。私は、運転が苦手なのと、睡眠不足気味の日があるので大いに助かっている。
IMG_6859.jpg
(杉江棟梁の横浜市旭区K邸)

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

2006年09月01日(金)

首都直下地震

NHKスペシャル「首都直下地震」を見た。
地震国でありながら、マンションを含めてなんといい加減な家造りをしてきているのだろうか。
憤りを覚えるとともに、やりきれない思いがする。
経済効率ばかりを優先し、その場主義の建築物を造り続けてきた代償は、とてつもなく大きく、残酷なものとなるであろう。
しかし、今からでも遅くない。
水害や地盤の崩落には逆らえないことを覚悟の上で、とにかく、あらゆる英知と良心を発揮して地震に強い家造りを実行することだ。
免震や耐震、制震などの技術を過信してはならない。家は、その土地、その家族に合うように造るべきものなのだから、立地条件によっては建築を断る勇気が大切だ。
本来は、地震水害や地盤の崩落が予想される地域では、行政が厳しく建築規制をすべきなのだ。

カテゴリー: 投稿者 :松井

この記事のURL

 
PAGE TOP