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2006年12月19日(火)
ローラ・インガルス・ワイルダー
その年になってと笑われるかもしれないが、ローラ・インガルス・ワイルダーに惹かれてならなくなった。
本屋でふっと手にした「わが家への道 ローラの旅日記」を枕元に置いてからだ。
ローラの一家は、1894年7月の暑い盛りに、サウス・ダコタから幌馬車に乗ってミズーリ州のマンスフィールドを目指して旅立った。
約1000キロに近い距離を45日間かけて。
私は毎夜ベッドの中で、その旅に想像でついていく。時には夫アルマンゾになったり、ローラになったりして。
ローラが「小さな家」シリーズを書き始めたのは65才になってからだと知って、ますます惹かれてしまう。それまでに体験した苦労、勇気、思索、喜び、失望、愛などの深さが込められた本を、これから一冊ずつ読むのが楽しみでならない。
想像を大切にしたいので、テレビで放映されたドラマは見ないことにしよう。
今日は、あるお客様に厳しく叱られた。
叱っていただけたことがありがたくてならなかった。
でも、やはり気持ちは滅入る。
そこで、ローラの旅に思いを馳せながら「新世界」を聴いた。今年訪ねたプラハのドボルザーク記念館で買ったCDで。
それはノイマン指揮によるチェコ・フィルハーモニーの演奏だ。実に力強い。ローラの勇気が乗り移ってくるような感じがした。
ローラには、ローズという一人娘がいた。
娘の励ましで小説家になるのだが、娘が書いたベストセラー「嵐よ、ほえろ」のストーリーを巡って激しく対立し、娘と別れて暮らすことになる。つい、老後の面倒を娘に見てもらおうと打算的にならざるを得ない年になってからだ。
それもうなずける。なにせ結婚式で、「夫に従います」という宣誓を拒み、何事も自分が納得した考え、行動に従うことで夫に協力して一家を幸せにするという信念の持ち主なのだから。
しかし、きっと心の内は寂しかったのではなかろうか。母親と別れたローズはニューヨークで暮らすことになる。
「新世界」は、1893年にそのニューヨークで初演されたそうだ。
野上彰作の「家路」は、ローラとローズをイメージして作られたように思えてならない。
響きわたる 鐘の音に
小屋に帰る 羊たち
夕日落ちた ふるさとの
道に立てば なつかしく
ひとつひとつ 思い出の
草よ 花よ 過ぎし日よ
過ぎし日よ
やがて夜の 訪れに
星のかげも 見えそめた
草の露に ぬれながら
つえをついて 辿るのは
年を老いて 待ちわびる
森の中の 母の家
母の家
カテゴリー: 投稿者 :松井









