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2007年03月12日(月)
寿工務店を訪ねて
10日、山口県下関市にある寿工務店http://www.ys-kotobuki.co.jp/の住み心地宿泊体感ハウスを見学した。
関門海峡が眼下に見える高台にあり、訪れた人は皆その眺望のすばらしさに驚かされる。
玄関を入ると、床に目が惹きつけられた。
杉板の宇作り(木目を浮き上がらせ凹凸を出す仕上げ)である。スリッパを履いたのでは感触が分からないのでもったいない。木目の足触りが実に小気味良い。階段の板もそうしてあるので滑らずに安全だ。
同行した久保田紀子さんが「脳が適度に刺激を受けるから、きっと快感物質が出て健康に良いのでは」と言ったのだが、私も同感だった。
梁はヒノキで、音感熟成という特殊な方法で乾燥されたものだそうだ。
「音感熟成」とは、クラシックの音波による自然乾燥とのこと。
一般的に行われている高温乾燥方式よりも木材だけではなく住む人の健康に良いという。
ただし、多少の隙、ねじれ、ひび割れでも気になるという人には不向きだそうだ。無垢材の長所をとことん生かしてやろうという意気込みが随所に発揮されている。
乙部(おとべ)社長が家中を説明して歩いてくれたのだが、「へー、なるほど」を連発させられた。
「この家は私が設計したのですが、見た目に感じよく、触れて気持ちよく、嗅いで気にならないように材料を吟味してあります。特に臭いに気を配り、漆喰や和紙に特殊な工夫を考えました。

階段の手すりが鉄製であることに不似合いを感じるでしょうが、わざとそうしたのです。外断熱をきちんとやって暖かい家にすると、鉄製の手すりであっても冷たさを感じないということをお客様に知ってもらいたいからです。
ここに宿泊する人は、好きなように料理をすることができます。ある人が、「今住んでいる家で焼肉をすると臭いが数日の間取れない。この家ではどうなのか、試してみたい」と言われたのでやってもらいました。すると翌日、臭いがなくなっているので家族がみんなびっくりされていました」
乙部社長は言う。
とにかく契約する前に、とことん納得してもらいたいと。そのために宿泊体験では、気になること、心配なこと、何でも実際に家族で試して欲しいと言われる。臭いを出そうと、子供が飛びまわろうと構わないのだそうだ。
しかし、それは「言うは易く、行うは難し」だ。
体感ハウスを、好きなように試していいとは簡単には言えることではない。
絶対の自信があるからできるのであろう。
夕食を体感ハウスで乙部社長ご一家と共にしたのだが、奥さんをはじめ家族全員が「いい家」造りに熱い思いを傾注されている姿勢に感動させられた。
翌11日の日曜日に、講演会が開かれた。
会場は満席で、終わってから6人のお客様からお礼の挨拶をいただいた。
ある方が「お二人の話に感動しました。誰にも臆せずに、家造りの真実を語り続ける松井さんの姿勢には、心打たれます。これからも、この国の家造りを良くするために大いにがんばってください」と激励してくださった。
カテゴリー: 投稿者 :松井









