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2007年06月29日(金)
エアコンなしの暮らしに挑戦
今日の蒸し暑さは格別だった。
午前中に引き渡したI邸には、エアコンが1台もない。西東京市の一角で、日当たりのある住宅が建てこんでいるところに建っている。
30代のご夫妻は、今年の夏はエアコンなしの暮らしに挑戦してみたいとのことなのだ。
設計士が1台ぐらいは設置してはどうかと話したところ、ご夫妻は笑顔で断ったという。
私はこのところの暑さ対策として、日中小屋裏の1台をつけっ放しにし、寝室は寝る1時間前に24度設定でつけるようにしている。寝具を冷やし、部屋全体に蓄冷する。そうすれば朝までぐっすり眠られる。
しかし、もしエアコンがないとしたらどうなるか?
それをIさんご夫妻が試してくれる。
午後からは昭島でS邸の引渡しがあった。
一階のエアコンが1台ついていたが、それで十分涼しく感じた。
エアコンを使うのであれば、中途半端な用い方はストレスを生み易い。外気温が30度を越えて蒸し暑い日は、日中窓からの熱取得をできるだけ防いで3時間ほど設置したエアコンをすべてつけてみるといい。
蓄冷と保冷を心がけるならば、あとは扇風機を利用するだけで快適に過ごせると思う。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月27日(水)
感動の地鎮祭
マツミでは、環状6号の内側(都心寄り)に入って家造りを引き受けたケースは稀にしかない。今日地鎮祭をしたO邸は、これまでで一番内側に入ったところに建つ。
勉強会で相談を受けたときから営業範囲外であることをご説明したのだが、その後、何度も訪問を受け建築を懇願された。
1件の建築を引き受けるには、その範囲まで営業エリアを拡大する決心が必要になる。
私は迷って社員たちの意見を聞くことにした。
すると、全員がOさんのためなら引き受けましょうと言った。何度も訪ねて来られていたので社員たちはOさんご一家のお人柄をよく知っていた。
「マツミで引き受けてもらえない場合には、建て替えを諦める」とまで言われたOさんの覚悟もわかっていた。
ご主人はドイツに、奥さんはイギリスに留学されていたことがあるだけに、お二人とも学究肌である。
住宅に係わる本はほとんど読まれたそうだが、その中で〔「いい家」が欲しい。〕だけを信頼してくださったのだ。
地鎮祭は好天に恵まれ、無事終わった。
なおらいの席で私を見つめるご夫妻の目には、「よくぞ引き受けてくれました」という感謝の念があふれていた。
「よくぞマツミハウジングを選んでくださいました」
私も心からの感謝をこめてそう応えた。
お互いの「いい家」に対する熱い思いが純粋に溶け合った感動的な瞬間だった。
この日、S邸の上棟も無事終わった。
Sさんは、小学校1年生ぐらいのお孫さんの頭をなでながら、「この二人の孫たちが、将来喜んで住みたがるような家を造ってください」と挨拶された。
お孫さんの代になっても、住み心地に満足してもらえる家造り、なんとやりがいのあることだろう。
大工さんたちを振り返ると、小原棟梁と目が合った。
その目が力強く語っていた。
「いい家を、心を込めてしっかり造りますよ!」と。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月26日(火)
最高責任者と向かい合って
私が本を読んだのは平成11年、つまり松井さんの本が出版されてすぐでした。
それから4年後の平成15年に勉強会に参加しました。そのときにプランをお願いしたのですが、境界が定まらなかったりしたものですから、しばらくご無沙汰することになってしまいました。
その間、住宅展示場をはじめいろいろ見て歩きました。あるメーカーさんとは契約寸前までいきましたが最終的には松井さんの本を信じたのです。
基礎工事から見続けてきて、つくづくそれが正解であったことを知らされました。
私たちが最高に満足したこの家は、やはりマツミさんでしか造れなかったと確信しています。
昨日お引渡しをしたAさんの話である。
一昨日の勉強会に大阪から参加された人が話してくれた。
勉強会に参加して納得できたことがあります。松井さんの本を批判する人は多い。もっといい家を造るという人も多い。しかし、責任に向かい合う姿勢が松井さんとは違う。
学者や評論家は、理論や数値を並べ立てて松井さんを批判しています。だが、かれらは家造りの責任を明確にしていません。住む人の幸せを願う姿勢が違うということです。私の役目は、私たち一家の幸せのために責任を負ってくれる造り手を見つけることです。
インターネットの時代、人はとかく座ったままキーボードを叩いて造り手を比較検討する。中には、ホームページの魅力に引かれて依頼する人もいるという。
しかし、ホームページは営業マンのようなものだ。
家造りは、造り手に出会って、人と人との相性をしっかり確かめてから始めることをお勧めしたい。そして契約は、最高責任者と向かい合って行うべきだ。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月24日(日)
いちゃもん
何の商売でも「いちゃもん」を押し付けられるほど嫌なものはないと思う。幸いなことに、私はこれまでまったくそうされた経験がない。
「いちゃもん」的なクレームほど、神経をすり減らされるものはないだろう。
一方、客に理不尽を押し付けて平然としている工務店もある。
ii−ie.comの松井修三のコーナーに連載中の中村弥生さんの日記を読んでいると、高砂建設が正にそうである。
http://www.ii-ie.com/main/modules/xhnewbb/viewforum.php?forum=18だがしかし高砂建設は、中村さんと私から「いちゃもん」をつけられていると言っているそうだ。
どちらの見方が正しいのかは論じたくない。
肝心なことは、中村さん一家が一日も早く当たり前の生活ができる家を取り戻すことだ。
ところが、その家を奪った風間昇治元社長は、聞くところによると自宅を新築し、悠々自適の暮らしを楽しんでいるという。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月23日(土)
最後に読んだ本
正月休みを海外のリゾート地で1週間ほど過ごしたのですが、そのときに住宅本を5冊持参していきました。
西方里見さんの「外断熱が危ない!」、神崎さんの「いい家は無垢の木と漆喰で建てる」、南雄三さんの「断熱・気密のすべて」、松本裕さんの「外断熱住宅はもう古い!」、そして松井さんの本と読んでいき、最後に久保田さんの本を読んだのです。
それらの中で、一番心に響いたのが久保田さんの本でした。
実際に住んでいる人が、感じたままに住み心地を語っている。理論や理屈ではなく、感性のままに綴られた物語には説得力がありました。
これは直接お会いしてお話を聞きたい、そう思ったものですから、正月明けの最初の勉強会に参加させてもらいました。
その日は風が強くて、座ったすぐ近くにある第3種換気装置の吸入口から風きり音がしてたのですが、それが気になったのは初めのうちで、久保田さんの話に引き込まれました。
契約書に判を押した後で、Kさんはそんな話を聞かせてくださった。
Kさんは新進気鋭の弁護士さんなのだが、理論、理屈よりも住んでいる人の感性を信頼し、決断されたという。
最後に読んだ本が縁結びに役立った、その言葉に感動した。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月21日(木)
正直に「いい家」を造る!
香川県にあるタツミ建設の蛭田信一社長が心筋梗塞で亡くなられた。
享年43歳。
「いい家造り」にかける情熱、ひたむきさ、正直さにはいつも敬服させられていた。また、わたくしを慕う気持ちが人一倍強かった。
昨夜がお通夜だった。
終わってから、顔なじみの社員さんたちが寄ってきた。
一人ひとりを見つめて「しっかりな」と声を掛けた。
どの顔も突然の社長の死に対する戸惑いがあったが、それ以上に社長を慕う悲しみの情が色濃く出ていた。
わたくしは安堵した。
戸惑いはすぐになくなるし、悲しみは時間と共に消えていくに違いないからだ。
わたくしはお願いした。
「みんな、蛭田社長が一番したかったことを実現し続けていってください」と。
社長が一番したかったことは、「正直にいい家を造る」ということだ。
みんな期待した以上に力強くうなづいた。
蛭田さん、安心だよ。
あなたの遺志は、タツミ建設の社員、大工さん、職人さん、関係者の皆さん、そして「いい家」をつくる会のみんながしっかりと受け継いでいきますから。
今日の午前10時15分に四国の高松空港を飛び立った。
東京国際空港で車に乗り換え新宿へ。取引金融機関の総会に出席。つぎに現場を2ヶ所回って多摩市のU邸の上棟現場へ。
夕日に映えるU邸の上棟の姿を見てつくづく思った。
「正直にいい家を造る」
そうすることが、社長だけではなく、社員、大工、職人の共通した喜びであるならば、何も恐れることはないと。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月19日(火)
神は細部に宿る
今日の地鎮祭(起工式)は牧師さんによって執り行われた。
牧師さん、そして施主さんの言葉には主イエスへの感謝の思いがあふれていた。この土地において、このご家族のために、近所の人たちに見守られながら精いっぱい「いい家造り」をさせていただけることに、私も感謝しつつ祈った。
久しぶりに、賛美歌312番と539番を参加者と共に声高らかに歌った。
新卒の社員3人からのメールである。
ファンデルローエの言葉の意味は、「約軽しといえども、これ重んずべし」というマツミの社是につながるものでもある。
勉強のためにT様が導入を検討しているスイッチ類の会社や家具屋などを回りました。どれもスタイリッシュで珍しく、T様ご一家の熱意に頭が下がる思いです。外国製のスイッチにはとても興味を惹かれました。
ミース・ファンデルローエは、「神は細部に宿る」と教えてくれています。T様のスイッチ1つにまでこだわる姿勢を大いに見習わなければならないと思いました。
今日スーツが仕上がったので、明後日は新しいスーツで出社します。心身ともに新調し、初心を忘れず仕事に励みます。
昨日以上にパースの完成度が上がり、作業が楽しくてしょうがありませんでした。皆に誉められ嬉しかったです。
今日、買ったスーツの直しが出来上がりました。明日は休みなので、明後日に新しいスーツを着て、さらに張り切って働こうと思います。ネクタイや靴などもあまり持っていませんが、マツミの社員として恥ずかしくないよう早くに揃えるようにします。
今日はこの間買ったスーツを取りに行きました。試着してみたところ、ちょうど良いサイズで、我ながら男前が上がったように感じました。木曜日に早速着てこようと思います。新しいスーツに身を包み、仕事も初心にかえるつもりで自分のするべきことを一つずつ確実にこなしていきます。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月17日(日)
7年かけた上棟

雨で延期されたY邸の上棟が、昨日無事終わった。
Yさんは、とつとつと話された。
皆さんご苦労さんでした。
今日は日差しが強く、暑い一日でした。
大工さん、とびさんたちのモリモリした筋肉が汗で光り、たくさんの木材が輝きを発し、次々に組まれていくたくしましい構造が影をつくり、そこにクレーンが腕を伸ばし、それらの輝きと影が織りなす上棟の光景は、正に「美しい」という表現に尽きるものでした。
この表現は、妻がぜひ語って欲しいとのことなので言わせていただきますが、その美しさはまるでモネの絵を見ているような感動でした。
松井さんの本と出合ったのは7年前になります。
読んで、「これだっ!」と直感しました。すぐに勉強会に参加し、松井さんのお話を聞いて一目ぼれでした。どうしても「いい家が欲しい!」と思ったのです。
でも、機が熟するのに7年が必要でした。
その間に、設計士さんと26回打ち合わせをさせてもらいました。
このようにすばらしい上棟にたどり着けたのは、「住まいとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願えないものは住まいづくりに携わってはならない」というマツミハウジングさんの激烈ともいえる信条のとりこになったからです。
7年かけた甲斐がありました。
今日一日ずーっと見上げていたのですが、途中何度も「美しい!」と思いました。
この美しさは、本物しか発揮できない、正直という工法でしか実現されないものだと、つくづく納得させられました。
本当にうれしいです。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月16日(土)
堀 文子展
堀文子展が日本橋の高島屋で開かれている。
瀬戸内寂聴さんの「秘花」の感動の余韻が消えない状態で見たせいか、お二人に共通するものを感じてならなかった。
並外れた好奇心と行動力でクレッシェンドな人生を創り出されている点に興奮してしまう。
幻の花ブルーポピーを観察するためにヒマラヤを訪ねたのは、なんと81歳のときだという。1988年作の「牡丹」の前に立ったとき、あまりの色気のすごさにたじたじとなった。驚くべきことは、その右隣に飾られている2007年作、つまり89歳の「牡丹」が放つ色気がいささかも衰えていないことだ。
会場を出るときには、「人生は、70歳を過ぎてからからが勝負だ」と確信させられていた。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月14日(木)
背広と期待と

4月に入社した新卒社員と昼食を共にしている時に、「背広を何着持っているか?」と質問してみた。
すると三人とも一着しか持っていないと言う。
そこで、事務所から徒歩5分もしないところにある青山へ連れて行った。
驚いたことに、一着購入すると二着目を千円にする、しかもズボンを4本付けるという。
三人はそれぞれとっかえひっかえ試着した。一着目はオーソドックスなものに、二着目は少し冒険をして選ばせた。
写真は、ズボンを試着するところ。
わたくしがそのような質問をしたのは、左にいる相坂に起因する。
彼は、他の二人と比べると成長が遅く見えていた。
ところが先輩設計士からの評価では、なかなかしっかりと作図できる、将来が楽しみだとのこと。
それを聞いて、私はすっかりうれしくなった。そうであるなら、期待に見合うように見てくれを良くしてやらなければならないと思ったのだ。
10年後はあっという間にやってくる。その頃に、三人が競い合ってマツミの設計士として大活躍している姿を思い浮かべながら試着する姿を眺めていた。
似合った背広を着せてみると、その可能性はもっと早く実現しそうな気がしてきた。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月13日(水)
クレッシェンドな人生を
瀬戸内寂聴さんが書かれた「秘花」(新潮社)を読み終わった。
72歳のときに佐渡に流され、81歳で死んだ世阿弥の生涯を描いた作品である。
「序」の最後の7行である。
「能の大成者で能聖と崇められている世阿弥の晩年の謎に迫りたいと思ってから、三年が過ぎている。
世阿弥のおびただしい作能の中で、「鵺」ほど哀しい作はないと感じた時から、わたくしは鵺こそ世阿弥の心の闇だと思いこみはじめていた。
犯されまいと抗ったのではなく、犯されたくて夢の中まで身悶えしていたのではなかったか。そう気がついた時、ようやくわたくしの錆びかかったペンが、たっぷりとインクを吸いあげていた」
その7行によって、私はこの作品のとりことなっていた。
読み終わって、瀬戸内さんが積み重ねてこられた85歳という年齢の深み、味わい、感性、洞察、想像、学識、体験、芳醇な色気に圧倒されていた。そして、その年齢の高みと色気なくしては、世阿弥81歳の人生をかくも感動的に語り得なかったであろうと思った。
ところでこの2行を、瀬戸内さんはどなたをイメージして書いたのだろうか?
「その端正な横顔に、わたくしはしみじみ美しいと見惚れた。もう七十の坂も半ばを越えた老人で、これほど美しい男がいるであろうか」
75歳を過ぎて美しいと思われる顔であるためには、並外れて充実した人生が必要なことは確かだ。
今日の読売新聞は、「時代の証言者」で95歳になられる日野原重明さんの談話を取り上げている。
「年を取るにつれて、人生がクレッシェンド(音楽用語で「次第に強く」)になってきた。まだまだやりたいことがたくさんあるんです。私の予定表は10年先まで埋まっているの」
「すごい!」の一言に尽きる。
瀬戸内さんも、日野原さんも、若々しく輝いて見える。
クレッシェンドな人生を創ろう。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月12日(火)
現場での禁煙
過日開かれた「いい家」をつくる会の研修会でのこと。
ある人が、「私はタバコを吸う人に家造りを依頼したくありません」と発言をした。
それに応えてK社長が、50人あまりの人たちの前でタバコを止めると宣言した。
今日、その人から電話があった。
「あれから8日目になりますが、タバコを吸っていません」と。きっと挫けそうになる自分を励ますために報告してきたのだろう。
会場の中にはさまざまな意見があった。
「現場に禁煙を徹底したら、仕事を断る人が出てくる」と心配する声が多く聞かれた。
「年配の大工さんや職人さんは、間違いなくそうだろうね」との相槌も。
「いや、若い人もそうだと思う。社員だって辞める人が出てくるだろう」と言う人もいた。
腕のいい人ほどタバコが好きというのは事実であり、現場で働く人たちにとって、タバコをふかすときが最高の癒しになっているのも確かだ。
そこでマツミでは家の中での禁煙は徹底しているが、現場内では容認している。
しかし、「それでは、家に受動喫煙させていることになりませんか?」という指摘には反論の余地がない。
住む人の幸せを心から願う家造りには、いささかなりとも偽りは許されない。
現場に対して、愛情ある説得を始めるべきだと思う。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月11日(月)
建築は美しくあるべきだ!

(名古屋駅前に建築中の「モード学園スパイラルタワーズ」三井不動産のホームページより)
このデザインは、暴力的なまでに独りよがりだと思う。
環境との調和を一切無視することに存在価値があるのだと主張しているようだ。
商業主義を傲慢に追い求めると、このようなデザインに行き着かざるを得ないのだろう。ポストモダニズム建築の代表とされているパリのポンピドーセンター、ロンドンのロイズビルなどがその典型だ。
それらはどのような角度から眺めても醜悪に見える。
そこで直線よりも曲線をモチーフにすることで美しく見せようとしたのだろうが、見る人をいらだたせ、不安にする。
建築は美しくなければならない。不快であってはならないのだ。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月10日(日)
直線には神が宿らない

この絵は、イギリスの女流画家であるポーラ・マッカドールさんのもので横浜体感ハウスに飾ってある。
絵を眺めながらゴスペル・クワイアが歌う「おお主よ、あなたはすべてのもの」を聴くと、最高の癒しとなる。
私には、婦人がくつろいでいるソファーがピアノに見え、画面の下側に敷物の柄のように描かれている25本の線が鍵盤のように思えるのだ。
それらの線には一本たりとも直線がない。画家は、明らかに直線を嫌っている。
3月2日に書いたのだが、オーストリアの画家であり建築家であるフンデルトヴァッサーの主張「直線には神が宿らない」は実に確かだと思う。
「直線は、唯一の非創造的な線である。神の姿のなかに生きる人間のためにならない、唯一の線である。
直線は、悪魔の道具である。
直線を使う者は、人間性の崩壊を助け、促す」と。
最近の建物は、直線に依存し過ぎていはしないか。コルビジェを崇め過ぎていないか。
だからといって、曲線を意図的に用い過ぎるデザインは環境を不安定にし、見るものを苛立たせる。
今日新幹線の車窓から名古屋駅前に建築中のモード学園の高層ビルを見たのだが、正にその一つに見えた。
プラハのダンシングビルにはユーモアを感じたが、足場を纏っているせいか「人間性の崩壊を助け、促す」虞を感じてならなかった。
鋼材の落下事件が、ことさらそんな感じを強めさせるのだろうか?
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月08日(金)
感動がこだまする家造り

横浜市大倉山で、T邸の上棟が無事終わった。
天気予報では、雷注意報が出ていて気をもまされた。
施主さんは、昨夜は心配でテルテル坊主を100個作ったのと同じほど願を掛けたとのこと。
その甲斐あってか、雷は聞こえず一日中好天に恵まれた。
通りがかりの人たちが思わず足を止め仰ぎ見て、感嘆の声を発する人が多かった。
「うわーっ、すごい!たった一日でこんなにできた」
「やっぱり木の家はいいなー!」
それらの声を聞いて、施主さんは夫妻は大変満足そうにうなずかれていた。
「それにしても、マツミの家は美しく見えますね」
「私も本当にそう思います。本物だけが発揮する美しさです」
そばで聞いていた監督たちが深くうなずいた。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月07日(木)
現場への愛と思いやり

マツミの社宝の棟梁の一人である古川さんの現場は、いつ行っても整理整頓され、生き生きとしている。
古川さんにとって、現場は家族と同様に愛おしいようだ。
クローゼットが道具置き場になっているのだが、よく見ると、お客様からお借りしているという意識が徹底していることが分かる。
棚は、床、壁面に傷をつけないように細心の注意が払われてセットされている。
壁面から少し離されて、間にはダンボールが挟まれている。
その上に置かれている道具や小物類、そして道具箱は、大工暦50年の苦労と誇りを語りかけてくる。
ベテランの大工さんを評するのに「温厚」という表現がよく使われる。私はそれよりも、現場をいかに愛するか、現場にどれだけの思いやりを発揮するのかを評価する。
大工さんだけではなく、現場へ出入りするすべての職人さんに対しても同様だ。
しかし、社員の中に私の評価が低いものがいることが残念でならない。
今日、地鎮祭と上棟があり、その間に5ヶ所の現場を回ったが、1ヶ所で監理不十分なところを発見した。
それらは、明らかに私が最も嫌う横着、鈍感によって生じていた。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月05日(火)
二代目社員の悩み
社員の加藤からこんなメールが入った。
彼は、「いい家」をつくる会のメンバーであるカネカホームの二代目である。
最近よく考えるようになったことなのですが、「慣れ」という言葉を怖く感じます。
マツミに入社して3年、ある程度の知識と経験が身についてきたことによる慢心と甘えが出ていること強く感じています。それが日常の仕事や私生活の中に出てしまっているのです。
初心に戻って、と思うのですが行動で示すことの難しさを痛感しています。最近、いつも何か言い訳を用意している自分を意識して嫌でたまりません。工務店経営にとって、慢心や甘えは許されないことだということをいつも社長の言葉から感じるのですが、それが実行できないている自分に情けなさを感じます。
あれこれと考えてしまって、これを書いている今もまだ、何をどうしたらよいのかわからない状況です。ただ、心がけひとつで何かが変わればと意識を持ち行動してみようと思います。至らないところだらけですが、まだ、しばらくの間勉強をさせてください。
私は、加藤と同様に黒柳に対しても慢心と甘えを許さないようにことさら厳しく接してきている。
お客様の期待に違わずに「いい家」を造るために修行させるからには当然のことだと信じて。二人とも、難しい立場にいるにも拘わらず、誠実に努力し、成長が著しい。本音を言えば、マツミで骨を埋めて欲しいと思っているので複雑な思いで返事を書いた。
そのような心理状態をスランプという。
私も、これまでに数え切れないほどスランプに陥った。
そうなるきっかけは慢心と甘えである場合が多かったと思う。
そこから脱出すべく、あがきもがいた経験が「社員への述懐」http://www.matsumi.com/を書かせたのだ。
声を出して読んで欲しい。
スランプに陥るからこそ、人は成長するのだよ。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月04日(月)
「いい家」をつくる会セミナー
「いい家」をつくる会、本年度第2回セミナーが無事終わった。
会員は、いいことだけではなく不都合なことに関しても率直に情報交換をし、お互いに盛り沢山のことを学び合った。
工務店主たちのあまりの真剣さに、手伝いのために参加したマツミハウジングの新人たち4人は驚くと共に生涯忘れられない体験をしたことだろう。
明日の午前中、社内見学が行われる。
修業中の会員の二代目である黒柳(黒柳建設)、加藤(カネカホーム)の心境はいかに。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月03日(日)
若々しく、元気に!
今日の勉強会で、久保田さんが昨日の私のブログの話をした。
「いいなー、いいなー」と思える家に住む人の表情が、みんな共通して若々しく元気に見えると。
確かにその通りで、実際に若返る人が多い。
久保田さんの二人の子供たちは高校3年と1年生だが、やる気が目立ってきているという。家族間の会話が盛り上がるとも。
人間は、日常「いいなー、いいなー」という感動を味わっていると、やる気を司る脳の前頭葉の働きが活発になるという説の正しさを実感しているそうだ。
「寒いな〜、暑いな〜」と感じると表情がしかめっ面になり、心がうつ状態になる。会話が少なくなり、短気になり、怒りっぽくなる。
ノルアドレナリンが分泌され、自律神経の働きが鈍り、内臓器官が悪影響を受けて、体調が崩れ易くなる。
自分のお客様には絶対にそうなって欲しくないと思う造り手は、構造を木造とし、断熱の方法を外断熱とすることにいささかの迷いもない。
明日は、「いい家」をつくる会のセミナー。「家造りの目的は、良い住み心地を創出することにある」と確信する人たちが、いつものように芝パークホテルに集まってくる。
良い住み心地の家は、住む人の脳を活性化する。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月02日(土)
いいなー、いいなー!

私は、毎日ひと時を体感ハウスで過ごす。
好きな絵を見、好きな音楽を聴き、ハイビジョンで美しい景色やオペラを見る日もあるが、好きな椅子に座って、何もせず、ぼんやりとしている時がよくある。
しみじみと「気持ちがいいなー」と思いつつ。暑さも寒さも、湿度も臭いも意識することがない。
脳内ホルモンであるベーターエンドルフィンは、そんな時に分泌され、疲れを癒し、元気を回復させ、免疫力を高め、細胞を活性化させるという。
過日お訪ねした川瀬さんの奥様は、
「この家にいると、いつもいいなー、いいなーと思うのですよ。何をしているときにも、どこにいても、いいなー、いいなーと感じるのです。
以前は楽しみだった温泉付き別荘(車で1間ぐらいの距離)に行くのがすっかり億劫になってしまいました」と、若さあふれる笑顔で話された。
住まいにおける幸せとは、気持ちの良さ、すなわち住み心地の良さと言い換えることができる。
病は気から起こるのであれば、家が原因で老化が早まり、病気になる確率が高まることも十分考えられると思う。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年06月01日(金)
ひたむきでありたい!


二匹の犬は、それぞれのご主人が戻るのをひたむきに待っている。
何でも、ひたむきな姿は心を打つ。
一途であり、ひたむきでありたい。
カテゴリー: 投稿者 :松井









