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2007年08月31日(金)
ロマンチック街道−3

ロマンチック街道の華、それはローテンブルグ。
時は中世。4人のお金持ちの邸宅が建てられた。その一つが現在ホテルとして利用されている。その名は、アイゼンフート。手前から5軒目の建物がそれ。
そこに昼ごろ到着。湿度54%、温度22度。うす曇りながらとても気持ちが良い気候。

2軒目の建物を路地側から撮影した。

このような装飾看板を見て歩くだけでも楽しい。

13世紀に建てられたという市庁舎の塔に上って撮影した。その塔に上がるには、かなりの覚悟が必要だ。高所恐怖症の人はもちろんだが、地震に対する不安性の人は上ってはならない。それと、腹と腰周りが大きすぎる人。高血圧もしくは心臓に自信がない人。最上部の階段があまりにも急であり、巾が狭いので他人の迷惑となる可能性が大である。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月30日(木)
冷暖房負荷のジレンマ

暑さがようやく峠を越えたようだ。
時期を失したニュースだが、ドイツへ向かう飛行機の中で読んだ記事である。
札幌で13日に、60度以上の熱で作動する火災報知機が猛暑で誤作動を起こし、119番通報で消防車が出動した回数がなんと183回もあったという。その日、誤作動を起こした無落雪屋根の小屋裏の温度は65〜70度にもなっていたそうだ。
二階の天井の上には、20センチ以上の厚さで綿状の断熱材が敷き詰められているはずだが、小屋裏の天井は無断熱であるということになる。となれば、断熱材を透過した熱で二階も暑くなっていたであろう。
寒さ対策専用の内断熱(充填断熱)の家の宿命的な弱点が露呈したとも言える。
暑さ対策に優れた外断熱・二重通気工法の家の小屋裏では考えられない事態である。
ドイツでは、省エネが最大のテーマとなっていて、優れた提案がいろいろと実践されているが、いずれも暑さ対策に乏しい。夏は空気が乾燥していて、暑くても30度以下でエアコンを必要としない気候であったからなのだが、近年は様変わりになってきているようだ。今年は中部に位置するデュッセルドルフですら、35度を超える猛暑の日が続いたというのだから、最先端の省エネ住宅に住んでいる人たちから暑くてたまらないと不満の声が上がるのは当然である。3〜4月頃になると、窓を開けないと暑くてかなわないという住人の声もあった。
国の求めに従って、造る側が暖房負荷を減らすことに躍起になると、住む側は冷房負荷の増大に悩まされることになる。日本で顕著なジレンマの解決に向けて、フラウンホーファー建築物理研究所はすでに動き出していると思うのだが、今回の視察でも、外断熱・二重通気工法の優位性を再確認させられた。
フラウンホーファー建築物理研究所とは、ミュンヘンに本部があるドイツの省エネ研究の総本山的な研究機関。外断熱に関することはもとより、音、熱、光、空気環境、水蒸気、建材などあらゆることに関して研究開発を行っている。ドイツ国家が50%出資しており、研究所はドイツ国内に約60ヶ所、スタッフは約12000人いる。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月29日(水)
国土交通大臣 冬柴鐵三様へ
国土交通大臣 冬柴鐵三様へ
この記事(8月28日読売夕刊)を読んでください。
こんなバカなことをいつまで放任されるのですか?
建築行政に大混乱をもたらし、家を建てられなくし、国民を不安にする法律改正を行った最高責任者として、今後の対処について一時も早く考えを表明してください。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月28日(火)
ロマンチック街道−2
フランクフルト空港からアウトバーンを走ること約2時間、午後6時半頃にヴュルツブルクに着いた。そこはロマンチック街道の入り口にあたる街だ。
夕食のためにホテルの外に出てみたのだが、殺風景でどこの店にも入る気がしなかった。ホテルに戻って食事を取ったのだが、驚くばかりに塩味が強くて食べられない。ドイツ最初の食事は惨憺たるものだった。
「ここに二泊するのは間違っている。明日はローテンブルグに向かうことにしよう」
会話はしなかったが、久保田さんも同じことを考えていたという。
翌日は晴天。せっかく来たのだから世界遺産であるレジデンツだけは見て来よう、そう思い直してコンサルジュに英語が話せるタクシーを呼んでもらった。
やってきた運転手は、我々を車に乗せないで歩いて行こうと言う。昨夜とは反対側の方角に5分ほど歩くと、情景はエキサイティングなものに一変した。
マイン川にかかるアルテマイン橋は人出にあふれ、橋の向こうには大聖堂がそびえ、振り向くと丘の上に堂々たるマリエンベルク要塞が見えた。運転手は、フランケンワインの最も有名なワイナリーが経営しているビュルガーシュピタールに案内してくれた。

そしてワインを飲んでからレジデンツに行ったのだが、階段ホールの天井に描かれた世界最大級のフレスコ画を見上げていたら目まいがした。ワインのせいかと思い、しばし手すりにつかまってから再び見上げたのだが、やはり目まいがした。傍らにいた久保田さんも同じだと言う。
階段という不安定な位置から見上げるには、天井画のスケールがあまりにも凄過ぎるのだ。
ヴュルツブルクは、さすがロマンチック街道起点の街だけのことはあって、見所がたくさんあった。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月27日(月)
夏休み明け最初の上棟
夏休み明け最初の上棟が無事終わった。
奥様がこんなことを言われた。
「本屋さんで松井さんの本を見たとき、本が私に語りかけてきたのです。『この本を読んでみて。きっと素晴らしいことに出会います』と。
そのとおりでした。昨夜は遠足に行くような気分で、うれしくて、胸がときめいて、よく眠れませんでした」
「マツミの家がどうしても欲しい!
その願が叶わないのであれば、建替えは諦めます」
そうまで言われたら、1時間半の距離は心意気で短縮してしまう。
今日のご家族の感激を目の当たりにして、家づくりに携われることのありがたさを感謝しないではいられなかった。
仕事を終えた新社長と工事部の部員たち
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月26日(日)
ロマンチック街道−1
夏休み明けの勉強会は満席だった。
一昨日、ドイツから帰国したのだが勉強会ともなると疲れは吹っ飛んでしまう。
35年前、不動産業をしていた頃、間接的に付き合ったことがある職人さんが息子さんを伴って参加されていた。
「私を覚えていますか?
息子が久保田さんの本を読んで、これしかない。久保田さんが建てた工務店にお願いする、というのです。なんと、それが松井さんだと知って驚くやら、うれしくなるやらで飛んできましたよ」
話を聞いている内に、実直そのもののSさんの仕事振りを思い出した。
「仕事でいろいろな工務店に出入りさせてもらっていますが、家を建て替えるとなると安心して頼めるところはないものです。勉強会に参加して、久保田さん、社長さん、そして松井さんの話を聞いて、息子の選択が間違いないことを確信しました」

ロマンチック街道の中でもっとも美しいところとされているのがローテンブルク。
といえば、この街並みの景色はあまりにも有名だ。実際にこの目で見たかったのは、三角地帯に建つ小さな家。真中の塔は、その家の佇まいがあってこそ絵になっていると思うからだ。
右側の道を下って家の真横に立って見上げると、壁の中ほどが大きく膨らんでいる。震度3程度の揺れで崩れるのではと不安になる。実は、ヨーロッパの古い街並みの魅力は、それらの不安を感じさせる曲線によって生み出されていると思えてならないときがよくあるのだ。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月25日(土)
国土交通省に物申す
耐震偽装事件に端を発した6月20日の建築基準法改正から2ヶ月が経過した。
その間に構造計算が必要な木造3階建ての建築確認申請が大渋滞となっている。
渋滞というよりも、ストップ状態とも言える。この異常事態に対する国土交通省の対応が悪く、全国各地の行政の窓口は右顧左眄するのみでなす術がないようだ。法改正の大きなポイントとして、構造規定の変更、審査期間の延長、提出書類の増加、申請図書の差し替え禁止など多岐にわたっている。一見すると厳密な審査が必要になり、お客様にとっては良いことである。
しかし、実際の確認申請の状況は、必ずしもお客様にとって良い方向には向かっていない。特に構造計算が要求される物件は、国土交通省の計算の指針が明確に示されていないため、審査する側(行政、指定確認検査機関)に戸惑いが日に日に深まっている。ある指定確認検査機関は、構造計算が必要な物件は、指針が明確になるまで受付を停止してしまっている。
耐震偽装事件がもたらした構造計算への不安を、安心なものに変える作業は法律が想定したよりもはるかに厄介なことだったのだ。あいにくと参院選で与党が大敗し、政治が混乱し始めているのでこの大渋滞は、当分解決されないと覚悟を決めたほうがよさそうでもある。
しかし、それにしてもお客立場をまったく省みようともしない行政の窓口と国土交通省の責任のなすり合いは酷すぎる。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月13日(月)
明日から夏休み
明日、11時35分に成田を発ってフランクフルトへ向かう。
何回旅をしても、出発はあわただしいものとなる。
先ほどデュッセルドルフから電話があった。
「このところ天候が不順で、寒いくらいですよ。今朝はコートを着ている人を見かけました」
「ええっ!ホント?ヨーロッパも猛暑って、たしかニュースで言ってたような気がするけど」
それは大変。用意したのは真夏の恰好、すべて半袖。
明日成田で詰め替えをしなくては。
それは間に合うとして、とにかく早く寝よう。
私は、飛行機が苦手。眠れないし、ジーっと座っているのが嫌でたまらない。
ところが同行する久保田さんと女房は、飛行機がうれしくてならないと言う。
「だってそうでしょう。上げ膳据え膳のサービスがあって、映画は見られるし、眠くなればいつでも寝られるし。掃除も、洗濯も、何もしなくていいのよ。そんな贅沢って、飛行機の中でしか得られないわ」
帰国するとき、到着予告のアナウンスが流れると、「もう着いちゃうの。もっと乗っていたいわ」と二人が言う。
久保田さんは、高3の娘と一緒。去年の夏の旅行も一緒だったが、彼女もすっかりヨーロッパの街並みの魅力にとりつかれてしまったようだ。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月12日(日)
働き易くて、健康的な職場環境!

今日も暑かった。
東京体感ハウスには、小屋裏に温度・湿度のデータチェックルームがある。
24時間、1分間隔で40ポイントのデータがパソコンの画面に表示されるようになっている。
東側屋根表面温度の推移を見ると、朝の4時30分に24.1度で最低を記録し、15分後に0.5度上昇し、10時45分には54度になっていた。その真下にある納戸は28.8度。データルームが29.7度。
約1時間を過ごしたが、うちわを使うこともなくデータチェックを終えることができた。
午後4時半に新事務所へ行った。
動画ブログで紹介されている1台の仮設のエアコンが、どれだけの効果を発揮しているのかを体感に出かけたのだが、無駄だった。大工さんも夏休みに入ったので誰もおらず、完全に密閉されていたからだ。
30分ほどいたのだが、窓を開けたくなるほどの暑さは感じなかった。しかし、実際に使用が始まると、照明、パソコン、コピー機をはじめ事務機器からの熱、太陽光発電のインバーター、窓からの太陽熱、人の体温など、大変な発熱量が加えられることになる。
そこで外皮の性能をさらに良くすることを検討した。つまり、外断熱に50ミリ厚の充填断熱を付加して通気層を確保する方法である。それらをシュミレーションしてみると、断熱性能を高めて熱損失係数を良くすると、逆に冷房負荷が増えてしまうことが判明した。
それはそうなのだ。仮に無暖房で過ごせる家があるとすると、その分だけ夏は熱ごもりに悩まされることになる。寒さ対策よりも、暑さ対策のほうがはるかに難しい。まして、木造の事務所(三層使い)となると厄介だ。しかも車の騒音とホコリに見舞われる立地条件から窓を開けることができない。
へたすると5月頃からエアコンを使うことにもなりかねない。そこで、マツミのノウハウと経験力を駆使して、現在のビルの1階にある事務所(平面使い)よりも30%省エネを実現した上で、快適さを200%増しにすることを目標にした。
家造りで必要なのは、感受性とイメージ力と元気である。だから、家造りに携わる社員たちに、働き易く、健康的な職場環境を確保するのは経営者の責務だと思う。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月11日(土)
会長就任
私は8月1日から代表取締役会長になった。
「会長」とは、社長の上の役職という意味と、社長を退いた人の名誉的役職という二つの意味があるようだ。
私の場合は、前者である。
社長には専務である松井祐三がなり、専務には部長の松木健一郎がなった。
つまり、マツミハウジングには会長が出現したということである。その分、戦力アップにならなければならない。3者が、それぞれ得意の分野で腕を振るうならば、必ず良い成果が生まれる。
正式発表は、新事務所のオープンと一緒に行う予定である。
今のところ、10月半ばになりそうだ。
とりあえず、社員一人ひとりに新しい名刺を配って、「このたび、会長に就任しましたので今後ともよろしくお付き合いください」と挨拶した。実質的には2年前から新体制になっているので誰も驚くものはいなかった。
しかし、翌日会社で、社長に向かって「専務」と呼びかけて苦笑してしまった。
社員も「社長、いや、カイチョウ」と、戸惑うものが多かった。
呼称はともあれ、経営と心身が「快調」であるように全力を尽くそう。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月10日(金)
今年の夏休み
明日から会社は夏休みに入る。
連日の猛暑の中で、上棟、地鎮祭、引渡し、ターミメッシュ、倉庫の引越しと目いっぱい働いた工事部の連中は、日焼けした顔をほころばせ、さすがにうれしそうだった。
おーい、みんな、思う存分に楽しんでこいよ!
ところで、私の今年の夏休みはドイツ南部への旅行。
ドイツのデュッセルドルフに女房の姉の息子がいて、彼の知人の世話で、14日から旅することにした。
その彼が昨日のブログを見て、こんなメールを寄こした。
ドイツ人は、自分が住んでいる家だけではなく、周りの環境も大切に考えています。ですから、とおりに面しているサイドは、隣人や通行人の目を楽しませるためにいつもきれいにしておくことを心がけています。一戸建ての家に住んでいる人の前庭はいつも花にあふれ、窓ガラスはピカピカに磨かれていて、窓辺はカーテンや花台で飾られています。もちろん、外から見える場所に洗濯物を干すことはありません。
ですから、武蔵野市に建築中の某漫画家の試みが、もしドイツで行われとしたら、環境破壊者として市民から総攻撃を受けることでしょう。
もっとも、デザインについて法的に厳しい規制がありますから、そのような試みが行われることはありえないでしょうが。
今回、松井さんが観光されるルートに点在する町並は、どこもドイツで屈指の美しさを誇っているところばかりです。
存分に楽しんでください。
では、デュッセでのディナーを楽しみにしています。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月09日(木)
ふるさとは何処に
東京人にとって、ふるさとは何処にあるのだろうか?
私は四人の男の子を育てているときに、彼らの姿を見守りながら時々その疑問に対する答えを探していた。
見渡しても、「うさぎ追いしかの山、小鮒つりしかの川」はない。
小平市なのだろうか?
回田町という家並なのだろうか?
家そのものなのだろうか?
そうだ。将来、かれらがふるさとを恋しがるような心境になったとき、胸中に浮かぶのは家なのだ。
そう気づいたときから、家造りのスタンスがビシッと決まった。
子供たちが、いや、そこに住む人は老若男女を問わず、この家こそがふるさとなのだと確信できる家を造ろうと。
そのためには、家並、町並に対する配慮が大切だ。
なぜこんなことを書きたくなったのか、その刺激となったのが某漫画家の愚挙である。彼は、武蔵野市の閑静な家並の中に、赤と白の縞模様の外装をした家を建てようとして近隣とトラブルになっているという。
家をふるさと考える者にとって、その独りよがりは許し難い。たぶん、彼は家を建てることで頭がのぼせてしまったのだろう。
問題なのは、そのような要望を受け入れた造り手の無節操さだ。儲かるから、そんな愚挙でも請け負ったのに違いない。儲かりさえすれば、近隣がどう思おうと、どう感じようと構わない。その意地汚い商業主義にはあきれるばかりである。そんな造り手には、二度と武蔵野市内では家を造らせないことだ。回田町に看板が立ったら、私は外観について説明を求めることにしようと思う。
そう決心をした矢先に、なんと横浜体感ハウスのすぐ近くにそのメーカーの看板が立ったのである。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月08日(水)
「健康住宅」作り研究会
国土交通省は、快眠できる部屋、勉強がはかどる子供部屋にするにはどうすれば良いかを研究する産官学の共同委員会を発足させた。
それらは、家づくりを考える人たちの潜在的欲求の最たるものだからである。実は、二つのテーマの答えはすでに分かっている。1992年に創立された健康住宅普及協会http://www.kenfukyou.com/に属する造り手たちは、実践と検証を積み重ねているのだ。
しかし、「快眠できる部屋」とか「勉強がはかどる部屋」というキャッチフレーズを用いては営業をしていない。誇大広告、不当表示になる恐れがあるからだ。眠れないで苦しんでいる人や、子を持つ親は何が何でも欲しくなるはずだ。既築の住人もまた同じだ。
となると、相当な住宅需要を喚起できることになる。
2〜3年後には、消費税が上がり、住宅不況が予想されている。その頃に、共同委員会の成果が発表となれば、不況を回避できるのではないか。
ハウスメーカを護送船団方式でここまで引っ張り続けてきた国土交通省のお役人の知恵はしたたかだ。
認定制度を設ければ、天下り先の創設にもなる。一石三鳥は狙えそうだ。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月07日(火)
エアコンなしでも心地いい!
このところ毎日、社員からこんな報告を受けている。
「○○邸へ点検に行ったのですが、玄関を入った瞬間に、ソーラーサーキットの家特有の涼しさを感じ、感動しました。エアコンをほとんど使わずにとても快適に過ごしているとのことです。内外温度計を見ますと、外が33度で中が28.5度でした」
快適であるという家では、ダンパーの開閉と窓の遮熱に工夫しているという。
S邸では、早朝にダンパーを開け、小屋裏換気扇を回し、8時過ぎには閉めて換気扇を止める。日中、いい風が吹いてきたら開ける。
まるでナビゲーションシステムに従うような操作をしているという。
T邸の奥様が語ってくれた話によると、
「家の中でじっとしているときに、エアコンをつけている膝から下に冷たさを感じる。それは嫌なので、エアコンは使わない。すると日中にやや汗ばむときがあるが、我慢できないほどではない。温度計を見ると29度前後。
窓はすべて閉めて、プレゼントされた扇風機に8の字微風をさせていると、高原にいるようないい気分にひたれる」
F邸の奥様の話によると、
「主人は駅から10分ほどかけて歩いて帰ってくる。玄関を入ると毎日必ず質問する。『エアコンついているの?』と。主人が言うのには、会社でも電車の中でも、出かけた先でも、どこに行ってもエアコンがついている。だから、せめてわが家だけはエアコンをつけたくないと。
主人がイメージしている感じよりも涼しいので、思わずそう質問してしまうのだそうだ」
S邸の奥様の話によると、
「エアコンをつけないで、食事のときに少し汗ばむ程度の方が身体の調子が良い。寝るときはタイマーで扇風機を利用する。ただし、風は直接身体に当てない。お風呂の熱気は室内に入れないようにしている」
皆さんの話を聞いていると、ソーラーサーキットの家のすばらしさを再認識させられる。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月06日(月)
気持ちのよい仕事師たち
夏休み前の最後の上棟が無事終わった。
現場に入ると、遠藤棟梁、弟子の中道大工、そして鳶の前田さんと目が合った。「ありがとう!」その一言に彼らはいい笑顔を返して寄こした。
「暑かった」とは誰も言わないが、顔のほてり具合で暑さ加減がよくわかった。
連日の上棟で監督たちの顔は、ますます頼もしさを増してきている。
みんな実に気持ちのよい仕事師たちだ。
施主のTさん夫妻、そしてご両親、ご兄弟も、そう思ってくださったようだ。
上棟式が終わって外に出ると、久しぶりの涼やかな風がみんなを祝福してくれた。
明日は、精力的に現場回りをする予定だ。
気持ちのよい仕事師たちに、ひとりでも多く会ってこよう。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月05日(日)
“迷ったら読む本”
今日の勉強会も満席だった。エアコンは小屋裏の1台がついている状態で会場の2階が27度だった。外気温は33度。
スタート時点では快適だったが、しばらくするとプロジェクターから出る温風と、席を埋めた18人の人の肌から発せられる熱で室内の温度は上昇を始めた。
それでも29度以上にはならないので、ほとんどの時間を1台の扇風機で過ごした。
3年前にも参加したという夫妻がいた。
その後も、住宅展示場を回ったりしながらいろいろと勉強を続けているという。
ご主人が「勉強会の内容もそうでしたが、3年前と比べてマツミの家がどんどん進化しているのに驚きました。寒い日に、もういっぺん来させてください」と言われた。
お客さんが帰られてから久保田さんが言った。
「あの方は、とても研究熱心な方なのですよ。2年前に横浜体感ハウスへも来られているのですが、そのときに奥さんが、今住んでいる家が寒くてかなわないので早く建替えて欲しいとこぼされていました。もうそろそろご主人が決断されて、暖かな家に住めるようになるといいですね」
そこで私は言った。
「だいじょうぶでしょう。“迷ったら読む本”の最新版を差し上げましたから」と。
午前中、練馬にある住宅展示場へ行ってきたという夫妻がいた。
3年先ぐらいに建てようと思っていると言ったら、営業マンに、消費税は上がるし、資材も人件費も値上がりになるし、直ぐに建てないと損をするとしつこく説得されたと話してくれた。
「私のところでは、3年どころか5年ぐらい掛けてじっくりと建てる人が多いいですよ」と言うと、「いや、そんなに長く待ってはいられません。もっと早く建てたくなりました」と夫妻は笑われた。
8月は夏休みの関係で、次回の勉強会は26日に横浜で行われることになっている。読者とお会いできることは、著者として何よりもうれしいことだ。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月04日(土)
熱中症になりませんように!
T邸の地鎮祭が行われた。
今年一番の暑さを吹き飛ばさんとばかりに、神主さんをはじめ参加者全員が気合を込めて二拍手した。
このところ、上棟、引渡し、地鎮祭と連続しているが、監督たちの表情に疲れは見えない。午後、現場回りをしていると車の温度計は40度を表示した。
昨日上棟したM邸は、朝方台風の影響で雨が降りスタートが遅れたので棟を上げるのが精一杯だった。現場に電話を入れると「今岡棟梁と大工さん3人で黙々と垂木を掛けています」とのこと。
ちょうど屋根断熱工事に入っている現場もある。
そこで、専務に電話した。
「大工さん、職人さんの動きをよく観察しろよ。少しでも様子がおかしいものは、すぐに屋根からおろすのだ」と。
すると「すでに現場に指示を出しています」との返事があった。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月03日(金)
新潟中越地震ボランティア
新潟県中越地震のボランティアに、新卒の三人の社員を派遣した。
今日は、専務が視察に出かけた。
これは3人からの報告のメールである。
ボランティア活動に従事する機会を与えて頂き大変感謝しています。
実際に現地に行くまでは、テレビの中の世界の出来事でしたが、柏崎に入ったとたん隆起した道路、倒壊した建物、行きかう緊急車両や数多くの自衛隊など、非日常的なものが目に飛び込んできて、一時でも早く柏崎のみなさんのお役に立ちたいと思う気持ちがメラメラ湧いてきました。
家が壊れてガスもまだ通っていない状況なのに、明るく話すおばあちゃんに会いました。そのとき、己の弱さ、未熟さを改めて考える事が出来ました。またおばあちゃんのようにつらいときにも他人に対する思いやりを持てる人になりたいと思いました。
予定は3日間でしたが、もっと長くやれるように社長にお願いしてみようという話も出たぐらいに、とても貴重な経験をさせていただき感謝しております。実際に東京で地震が起きた時はこの経験を生かしてマツミを守りたいと思います。またこのような機会があればぜひ参加したいと思います。
夕飯、ご馳走様でした。いつも有難うございます。昨日は無事に新潟から帰ってくることができてよかったです。会社から、こんな機会をくださることがなかったら一生ボランティアに行くことはなかったと思います。しかし、本当に行ってよかったです。今までは他人事にしか思えなかったことがとても身近なことになり、被災地の本当の悲惨さ、現地の人の大変さを肌で知ることができました。地元の人から「落ちついたら泊まりにおいで」と言われ、大変感動させられました。人様のお役に立つということのすばらしさを知ることが出来たことが何よりも嬉しかったです。この気持ちの変化のキッカケをくださった社長には大変感謝しております。素晴らしい経験をさせて頂き、有難うございました。
昨晩は久しぶりにベッドで寝て、身体をゆっくり休ませることができました。新潟での活動は、ボランティア活動はもちろんのこと、市民の方々のお話を聞いたりすることもできとても勉強になりました。市民の方たちに接すると、お互いに助け合って復興に向けて頑張ろうという気迫をひしひしと感じました。それだけに、僕らも手伝えることを一生懸命しようと気合いが入りました。またこのような事が起きた時には積極的に参加したいと思います。今回、自分ではなかなかつくれないこのようなチャンスを与えて下さり有難うございました。
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月02日(木)
光る玉の汗

Y邸の上棟が無事終わった。
85歳になるYさんのお父さんが力強く挨拶された。
「今日の暑さは格別でしたが、神様のお導きによってこのように立派に上棟ができましたことに心から感謝申し上げます。朝からみなさんの働く姿を見させていただいていましたが、みなさんの腕や顔に光る玉の汗に感動しました。仕事だからやるというのではなく、我が家のために働いてくださるという熱意を強く感じました。
基礎工事から毎日見ていましたが、見る者を感動させる皆さんの仕事ぶりは実にすばらしいと思います。本当にありがとう」
終わって息子さんが話してくれた。
「父は、基礎の構造や外断熱のことなどはさしてわからないと思います。だけど、働いている人たちの姿を見て、いい工務店に頼んだなーと言っています。
母は、病院にいるのですが、基礎工事の写真をなでるようにして父の説明にうなづいていました」
カテゴリー: 投稿者 :松井
2007年08月01日(水)
大工さんとの食事会
昨日は大工さんたちと食事会をした。
30畳ほどの広間が満席となって、終始笑いが絶えなかった。
高橋親方が久保田さんを相手に現場のエピソードを聞かせていた。
「昼休みに弟子たちに道具の手入れを教えています。一通り教えた後で、昼寝をする振りをするのですが、のみやかんなを研ぐ音色がいいとすぐに眠ってしまいます。しかし、そうでないと気になって寝られません」
「二階で弟子が立てる音を聞くだけで、言いつけた通りの仕事をしているかどうか、そしてその出来栄えが判断できます。ダメな場合は、二階に駆け上がっていきます」
「大工の仕事は隅の納まりが大切です。掃除にしても隅を丁寧にしなくてはだめです。真中はだれでもきれいにできますからね。弟子には、それを厳しく教えています」
そして、親方が語った念願の道具を手に入れるまでの物語を、久保田さんは目をうるませながら聞き惚れていた。
帰りの車中で、久保田さんが言った。
「マツミの大工さんたちは、本当に素晴らしい人たちばかりですね」
私も心底そう思っていた。
カテゴリー: 投稿者 :松井









