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2008年03月31日(月)

雨の地鎮祭

11時開始なのだが、現場に10時前に到着した。
寒い雨の中、伊藤、篠田、相坂の監督たちが準備をしていた。
 
A邸の着工は予定より6ヶ月近く遅れている。建築基準法改正のあおりをもろに受けてしまった。
6ヶ月も待ったのに、地鎮祭は雨。
お客様の心中を察すると昨夜から落ちついてはいられなかった。何回も天気予報を見、外に出て空の様子を窺ったりした。
 
とにかく早く現場に行こう。
あいにく風邪をこじらせていて寒気がする。そこに久保田さんから電話があり、現場に向かっているという。久保田さんも風邪をこじらせているのに、やはり同じ気持ちなのだ。
途中で落ち合って一台の車で向かったのだが、久保田さんの体調は見るからに良くない。もし雨が止んだら参加するようにと説得し車で待機してもらう。
Aさんのご家族が揃って、地鎮祭が始まった。
気温7度、雨足は強く、風もある。
しかし不思議と寒さを感じなかった。
 
理由はどうあれ、着工が6ヶ月も延びたのは創業以来初めてのことだ。
私は神前にて、「必ずいい家を造ります!」と気合を込めてお誓い申し上げた。
終わって、Iさんは力強く言われた。
「約半年ほど着工が遅れたのですが、その間、不安に思うことはまったくありませんでした。本を読んでマツミハウジングに頼むと決めてからは、家を建て替えることに関する心配や不安が消えてなくなったのです」と。
その言葉を聞いて、社員たちは寒さが吹っ飛んだと言う。

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2008年03月29日(土)

木の持つ力

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                     (TIP構法)

木には、人を癒し、元気付ける力があると思うのです。
マツミの家は、木の持つ力を一番発揮すると確信しました。
今日契約したIさんはそう言われた。
確かにその通りだと思う。
 
木の持つ力はたくさんあるが、中で一番注目したいのは調湿作用だ。
ヒノキの柱1本がビール瓶2本分の水分を含み、その内の半分近くを放出したり吸い込んだりして調湿作用を行う。
柱や構造材だけではなく、外周の壁に斜め45度に張られたヒノキや杉の板(TIP構法)も素晴らしい調湿作用を発揮する。それらの作用は外断熱にして気密性を高めないことには住み心地に反映されない。

結露、カビ・ダニの発生、不快臭などはみんな湿度が関係している。梅雨から夏、そして秋の長雨の時期に快適に過ごせるか否かは湿度のコントロールにかかっている。除湿機や除湿剤を用いずとも、木材が発揮する自然の力で快適に過ごせる家はありがたい。
内断熱工法のスウェーデンハウスや三井ホーム、住友林業などには、調湿作用を期待しても無理である。
そこを見分けるのに、Iさんは木の持つ力に着目して依頼先を選択された。
それがとてもうれしく思えた。

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2008年03月28日(金)

建てて3年目

西東京市にお住まいのTさんからお手紙をいただいた。
 
先日は建てて3年目の点検をしていただき、ありがとうございました。
今年の寒さは3年間で最も厳しく、朝起きると必ず目を向ける内外温度計も、外気温が零下を表す日が多かったように思います。
しかし、いつも室温は20度前後、どんなに外が寒くても、クレダの暖房のみでホンワカした暖かさに包まれた心地よい室内、家中どこへ行っても同じ暖かさ、それは仕事から帰宅して玄関を開けた瞬間から感じる喜びです。
真夏はというと、どんなに外が蒸し暑くともひとたび家の中に入るとサラッとした心地よい涼しさ、小屋裏に位置する娘の部屋のエアコン一台のみ稼動させ、部屋のドアを開け放しておけば、玄関に至るまで家中そんな空間が実現できている。本当に有難く思う毎日です。
  
私が朝日新聞の天声人語の記事を目にしたのは平成12年1月のことでした。
原因不明の大病による5ヶ月の入院からやっと退院できて丁度1年位たった時でした。原因不明とはいえ、それまで結露とカビに覆われた集合住宅に住んでいたので大病の原因はカビのような気がしてならなかったのです。そんな思いでいたときに、結露を防ぐ方法としての「外断熱」の文字に目を奪われ、記事を切り取ったのでした。その数年後、実家を建て直すことになったのですが、そのときに記事を持ち出してきて「いい家が欲しい」を手に入れ勉強会に参加しました。
参加したその日、「ここしかない!」と思ったことを覚えています。それは当時社長でいらっしゃった会長さんの言葉、
「主婦が真っ先に気にするのはシステムキッチンなどの設備。しかし、一番大切なところは床下と小屋裏です」が決定的でした。そう知ってからは、豪華に見える建物の立ち並んだ住宅展示場には足が向かなくなりました。
 
しっかりした基礎工事を見ても、上棟後の構造の美しさや建物にかけられた真っ白な新しい養生シートを見ても、工務店さんの家造りに対する思い入れを感じました。また、設計士さんが私たち夫婦の希望を最大限叶うように配慮して、迷うところについては上手に良い方向へリードしてくれました。
なんといってもありがたいことは、勉強会でお話されていた通りの家、結露のない住み心地のよい家を建てていただいたことです。
 
「建てておしまい」という工務店・建築会社が多いと思う中で、マツミハウジングさんが、新築引渡しの際に話されていた「一生のお付き合い」ということを着実に実行されていることをとてもうれしく思っています。毎日、元気で楽しく、つくづく幸せを感じております。あらためて感謝いたしますと共に、今後ともよろしくお願い申し上げます。

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2008年03月26日(水)

医師としての直感

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春の陽気にたっぷりと包まれてO邸の上棟が無事終わった。
餅まきを行ったのは久しぶりのことだ。
久保田紀子さんのとき以来だから7年ぶりということになる。
私も童心に返って拾わせてもらった。

Oさんがマツミに頼もうと決めたのは、体感ハウスを訪ね小屋裏の空気の良さに感動した瞬間だったという。
このような家に住んだら健康になる!
それは医師としての直感だったようだ。

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2008年03月25日(火)

ラッキーとの約束

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1月25日に「ラッキーが縁結びの契約」を書いた。
そのH邸の地鎮祭が行われた。
写真は、道路の反対側から敷地を見つめるラッキーである。
なんと表現したらよいのだろうか、このひたむきな目つきは。
「おーい、マツミの諸君!
ボクが縁結びをしたのだぞ。
しっかりつくってくれよ。
工事が始まったら、ボクは毎日やってくるよ。
冬は暖かくて、夏は涼しいんだってね。空気が気持ちいいんだってね。
ボクは毛が豊かだから、暑いのとジメジメした空気は嫌いだよ。
ボクの仲間が可愛がってもらっている女王陛下の家よりも住み心地がいいんだってね。
楽しみだなー」
 
私は、ラッキーに言った。
「ラッキー、そのとおりだよ。最高の住み心地を約束するよ」と。

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2008年03月23日(日)

猫が一緒に寝なくなった

横浜市都筑区にお住まいのSさんからお手紙を頂いた。
 
早いもので住み始めて一年たちました。
住まいの革命とも言うべき毎日でした。
なにせマツミの家ですから住み心地が天と地ほど違って良くなったのは勿論ですが、畳と炬燵と裸足の暮らしから、フローリングとテーブルと時にスリッパというカタカナの暮らしに大変換したからです。
現代生活への心配は杞憂に終わり素晴らしい住み心地に感謝する毎日です。捨てきれずにとっておいた炬燵も雪の日に二度ばかりなつかしげに登場しただけで、どこでも21度前後の家には不要の物となりました。胡蝶蘭を新築祝いに戴いたのですが。生育温度20度の適温環境のせいで今年も元気に花をさかせてくれました。
 
〔大工さんも感心するいい仕事〕
近所のご主人がベテランの大工さんで某ハウスメーカーの仕事を請け負っています。お披露目した所「いい木使ってるねえ!ここの収まりは手間かけてるねえ!これは銀杏仕上げと言ってね、今時こういう手間のかかる仕上げはしないんだよね。押入れの中まで贅沢な木を使ってるねえ」と感心する事しきりでした。
 
〔地震や台風、黄砂にも強い家〕
上棟の時見るからに頑丈な造りの家だと主人共々思いましたが、地震や台風の時に揺れ方が小さかったのには驚きました。吹き荒れる台風の夜にも安心して眠れますし、ひどい黄砂の時にも家の中がちっともざらつきません。気密がいいってスゴイですね。
 
〔ちょっと残念なこと〕
体感ハウスで築三年というのに良い木の香りがしたので楽しみにしてましたが、住人は鼻バカになって判らないものなんですネエ。お客様は木の香りに感動!また猫ちゃんが娘の寝床に一度も入って来なくなり、安眠出来るけどちょっと寂しいみたい。それから夢にまで見た新居というのに、夢に出てくる家は家族全員前の古い家ばかり。
不思議!

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2008年03月22日(土)

カネカと縁を切ると困るだろうか?

カネカと縁を切ると部材の供給やアフターメンテナンスが受けられなくなるのではないかという心配の声がある。
それは何も心配はない。
もともとカネカは、シロアリが発生しようと、特約工務店がクレゾールをインナーサーキットに噴霧しようと、床下にカビが発生しようと、責任のあるアフターフォローをしたことがないのだから。
すべては、施工する工務店の責任とされている。
カネカはノウハウーと資材を提供するだけと断り書きがある。
 
では、ノウハウと資材が得られなくなると困るだろうか?
何も困らない。
ノウハウのほとんどは20年前のものでしかなく、「いい家」をつくる会の方がはるかに進んでいる。
断熱材にしても、窓にしても、シロアリ対策にしてもすべて勝るとも劣らない代替製品や方法が揃っている。建材店に一声かければ、みんな喜び勇んで品揃えをしてくれる。
これまでのように、指定部材しか使えなかった不都合がなくなるだけでもありがたい。床下ダンパーの故障率は決して低くない。その修繕は、カネカがやるのではなくすべて施工した工務店である。これからは、不具合になったダンパーは閉じておけばよいのである。

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2008年03月21日(金)

「いい家」を造りたい!

19日に東京、そして本日は大阪で「いい家」をつくる会の会議を開いた。
目的は、[「いい家」が欲しい。]改訂3版の内容説明である。
その内容は、ソーラーサーキットシステムに縛られず、それをさらに前進させた家造りを提唱している。工法や資材や価格に縛られることなく、会員は正直に自分が納得できる家造りをお客様に提案する。
これからはカネカの指図に従うことは必要でなくなり、従うべきは自社の良心、良識なのである。
したがって、「いい家」をつくる会のメンバーは、3月末日で期限が切れる「ソーラーサーキットシステム使用許諾契約」を更新しない。
 
会議が終わって懇親会が開かれたのだが、だれからともなく「この会はほんとうにすばらしい!」という声が多数聞かれた。
「いい家を造りたい!」
みんながその思い、情熱に燃えたぎっているのがよくわかる。
家造りが好きで好きでたまらないのだ。
寝食を忘れるという言葉通りで、夜中にお客様や現場を思い浮かべると寝られなくなるという人がほとんどだ。
その人たちにとって、「使用許諾権」を振りかざし、横柄にふんぞり返って、「ソーラーサーキットの家」を新会社の社名にするような理不尽極まりない暴挙をやってのけるカネカとの付き合いは、もうこれ以上続けることはできない。
続けることはお客様への背信となるとみんなで再確認した。
 
これから「いい家」をつくる会のメンバーは、構造は木造軸組み、断熱の方法は外断熱の二点は共通するが、その他の選択は各社の判断に委ねられる。ただし会員は常に前進を心掛け、より良いものを追求し、その実証を共有し合ってさらに「いい家」を造らねばならない。
それは、ソーラーサーキットの会員であることよりもはるかに研究努力を必要とする。
でも、みんなの顔はこれまでになく明るく輝き、やる気に満ちていた。
私は、メンバーの一員であることを今日ほど誇りに感じたことはない。

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2008年03月16日(日)

新たなアイディア!

このところ毎日のように契約前のお客様に床下ダンパーを無くすマツミの家造りについて説明をしている。
ダンパーがあるのがソーラーサーキットの家であり、無いのがマツミの家。
双方のメリット、デメリットについて客観的に説明し、お客様の判断をいただくのだが、そこに多少なりとも不純な動機があると絶対にお客様は納得されないと思う。
 
昨年、これからの家造りの方向性を見定めるべくドイツ、オランダの最先端省エネ住宅を視察し、確信したことを1月3日の「思ったこと、感じたこと」にこのように書いた。
 
温暖化による地球の危機が午前12時に本格化する。
我々は現在、午後11時をまもなく過ぎようとしているというのに回避のための策を見出せないでいる。
それどころか地球上ではみんなが、より便利で快適な暮らしを求めて資源を奪い合い、温室効果ガスの排出量を増やし続けている。
私は、The 11th hourに家づくりをしていると認識することにした。「住む人の幸せを心から願う」ということは、お客様の子々孫々の幸せも願うということなのだから、地球の危機に加担することは何としても避けねばならない。
そのために、今年から実行したいことが二つある。
一つは、「マツミの家」の構造・断熱の方法・経費などをCO2排出量に置き換え、社員・大工・職人の全員が温暖化の危機意識を共有する。
二つは、「マツミの家」のエネルギー効率を測定し、証明書を付ける。
 
その観点から考えたとき、私はダンパーを無くすのが正解だという結論にたどり着いた。私の考えの変化と平行するかのようにカネカが提案したのがナビゲーションシステムだった。ダンパーの開閉を自動化するというものだが、ソーラーサーキットの家としては進化であることは確かである。
しかし残念なことに、それは湿度を考慮していない。温度で開閉するので、夏場の多湿な空気を、住人の意思に関係なく取り込んでしまう。そのときに気密がなくなるので換気が作動しなくなる。開閉が手動の場合には、住人の意思によるので損得はさして問題にならないが、自動による効果は時に住人の期待に反し、クレームになりかねない。
問題は、エアコンを用いる場合に除湿の負荷が増える分だけCO2排出量が増加してしまうことだ。高気密状態であれば、除湿の負荷は半減する。湿度が低いところでは能力の小さいエアコンを軽く用いるだけで冷房ではなく、涼房を実現できる。住み心地もそうするほうが良くなる。
 
これからの家造りの至上の命題をCO2削減と認識するならば、それに反して住み心地を追求することは許されない。
本で散々推奨しておきながらなんと無責任なことだとお叱りと非難を浴びるのを覚悟の上で、そのような理由からダンパーを無くすことを決断した。
 
ありがたいことに、神様は、ソーラーサーキットを超えた上質な住み心地を実現するアイディアを私に与えてくださった。
お客様方は、私の説明により一層の信頼を寄せてくださっている。
そのアイディアは、ソーラーサーキットを否定するものではない。肯定した上で改善するものなので、すでに建てた家にも若干の費用で応用できる。
いま、マツミでは社長をはじめ社員全員が新しいアイディアの実現を目指して燃え立っている。
マツミの家がそう遠くない将来に、スタンダードになると確信しつつ。
 
この考えは、「いい家」をつくる会のほとんどのメンバーさんが共有しているものだ。これからメンバーの英知と経験、技術力、そして正直力を寄せ合って、さらに「いい家」をお造りしたい。

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2008年03月14日(金)

社員の皆さんに

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社員の皆さんに耳よりの話をプレゼント。
成毛さんによれば、「他人と差別化できるところは衣食住のみならず生活のあらゆる場面にあるが、中でももっとも生き方に差がつくのが読書の仕方である。読書の仕方を変えるだけで、高所得階級になれる可能性が出てくるのだ」そうだ。
みんなと違う読書法、それは「超並列」読書術であり、一言でいえば「本は10冊同時に読め」ということだ。
それを実行すると、高所得階級になれなくても「成長する可能性をつねに感じさせられる人」になれるというのだ。
 
私は、いくつになってもそういう人であり続けたいと思っている。みんなにもぜひそうあって欲しいと願う。
一冊の本を最初から最後まで丹念に読むのはつらいものだ。たとえ1ページでも、いや、一行であっても感動を覚えたらそれでよいのだ。
一カ月に一度は本屋さんに行って最低5冊の本を買うのだ。
そして、とにかく感動する一ページ、一行を探し当ててみよう。
一年後、あなたは「成長する可能性をつねに感じさせる人」に変わっているはずだ。
みんながそうなれば、会社も成長する可能性がふくらむ。家族のため、お客様のため、社会のために着実に成長しようではないか!

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2008年03月13日(木)

市毛良枝さん

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好きな女優さんはと聞かれたら迷わず「市毛良枝さん」と答える。
どういう点がと聞かれたら、お人柄に惚れているのですと答える。
飾らず、出過ぎず、あっさりして、温かい。心の深さに魅せられる。
私は素顔の市毛さんが好きだ。
「山なんて嫌いだった」(山と渓谷社)のあとがきである。
  
10年前に山に登っていなかったら、女優を辞めていたかもしれない。いっけん何の関係もないような山と女優業だが、幸か不幸か密接に結びついてしまった。
少なくとも山に登らず、今、この年を迎えていたら、本当につまらない人生だっただろうとゾッとする。それほどに自分の生活や考え方に多大な影響を与えられた。特に山でなくてもいいけれど、自然の中に秘められた、なにか計りしれないものに対する、畏敬の念を持って生きてもいいのではないかと思っている。不必要に自分を大きく見せることもなく、小さく小さく生きていきたい。それには山は本当にいい基準になってくれる。山に行って虚勢を張っても始まらないし、徹底的に自分の小ささを教えてくれる。そして辛いことを乗り越えたときに、なかなかやるじゃないかとほめてもくれる。
 
思い起こせば、自己嫌悪に駆られるのはいつも自分を大きく見せようとした後だ。それでいて、いくつになっても「小さく、小さく生きていきたい」とは思えない。
「市毛良枝の里に発見伝」(講談社)を片手に、山歩きに出かけよう。きっと素晴らしい気分を味わえそうだ。
里に.jpg

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2008年03月11日(火)

さらに「いい家」を建てるぞ!

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上棟の日に手作りのお団子をいただいたO邸の引渡しが無事終わった。
柚子(ゆず)ちゃんは生まれてはじめて階段を上った。
もう嬉しくて、何回上ったことだろう。
20年後、柚子ちゃんはこの写真を見て何と言うだろうか?
 
午後からY様から契約をいただいた。
カネカと縁を切ったとしたらこうなりますという説明をした。するとYさんは穏やかに言われた。
「私は、会長、社長、久保田さん、設計士の川上さん、その他マツミの皆さんのお人柄を信頼して頼むのです。
工法や部材のことは説明されてもよく分かりません。マツミさんが良いと信ずる家を建ててください」と。
そしてこんな言葉を付け加えられた。
「両親もおばあちゃんも、マツミさんに建てていただいて本当に良かったと感謝しています。その姿を見ていますと、私も迷わずマツミと決めました」
 
Yさんのお父さんが私の本を読みファンになってくれたのは5年ほど前だった。おばあちゃんが所有する大きな敷地を宅地造成したのだが、その事業を陰ながら支えたのが孫のYさんだったようだ。
お母さんも、おばあちゃんも私のファンになってくださった。契約が終わってご両親のところへお礼の電話をした。するとお母さんから、住み心地の良さに対する感謝の言葉をたくさんいただいた。
 
これからどんどんさらに「いい家」を建てるぞ!

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2008年03月09日(日)

他では建てられない

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勉強会は満席だった。
終わったとたんに、「こんな話を聞いてしまったら、もう他では建てられないなー!」と大声で言われた方がいた。
その人は、「話を確かめるために梅雨時と暑い盛りにまた来ます」と言い残して帰っていった。
久保田さんの話のように、梅雨時がじめじめベタベタすることなくさわやかで、真夏に小屋裏が暑くなかったら建て替える決心をするという。
「あの方は、きっと納得されるでしょうね」と久保田さんは確信的に言った。

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2008年03月08日(土)

緊張感こそが大切なのだ!

K邸の契約を担当したのは設計士の佐藤である。
入社して初めての契約。佐藤はものすごく緊張した、昨夜はよく眠られなかったという。
「おめでとう!」
私から掛けられたその一言がとてもうれしかったと、報告のメールにある。
ベテランの監督でも、上棟の前夜は緊張で眠られなくなるというが、社員たちのその心の持ちようが私にとっては安心なのだ。
家づくりに携わる者は、時には臆病なほどに神経質である方がよい。

O邸の地鎮祭に参加した監督見習いの相坂からも同じように「ものすごく緊張しました」とメールが入っている。
私は今でも、契約、地鎮祭、上棟の時には緊張する。
いや、クレームをいただいたときが一番緊張する。
緊張感を失ったときは、リタイアしなければならないと思っている。

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2008年03月07日(金)

ソーラーサーキットの家

ソーラーサーキットの家造りに取り組んで17年ともなれば、システム開発元のカネカよりも経験に基づくノウハウが豊富になるものだ。
建材の売り上げだけを目論む人たちと、住む人の幸せを心から願う者とでは、家造りにかける理念も情熱もまるで違うのだから当然の成り行きであろう。
そこでマツミでは、3年前から「ソーラーサーキットの家」という看板をはずし、「マツミの家」に取り替えて、自社のノウハウによる外断熱の家造りと取り組んでいる。
ところでカネカは、「思ったこと、感じたこと」に書いたのだが、ソーラーサーキット部門を分社化し、新会社の社名を「ソーラーサーキットの家」にするという。
5月と7月には、テレビ広告を行うそうだ。
広告主は「株式会社ソーラーサーキットの家」で、広告するのは「ソーラーサーキットの家」。マツミハウジングが「マツミの家」を会員から集めたお金でPRするのと同じことだから全国のソーラーサーキットの会員はさぞや戸惑うことだろう。
それでも効果があって各会員のところに注文が舞い込むならば戸惑いは消失するだろうが、さしたる効果がなく線香花火の煙と化したら不満は一挙に噴出しかねない。
ところで、「ソーラーサーキット」をすべてなくした久保田紀子著〔さらに「いい家」を求めて〕改訂2版(2月11日発売)の売れ行きがたいへん好調だ。近々第2刷が発売となる。
 
「思ったこと、感じたこと」
http://www.matsumi.com/column/columu048.htm

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2008年03月05日(水)

同じ外断熱と称しても

外断熱.jpg
木造軸組みの家は、外断熱をすることでその長所が存分に発揮される。
外断熱は外張り断熱とも言われるように、構造体を外側から包む方法である。写真のように、断熱工事が終わると構造体は外側から見えなくなってしまう。木部が見えるとすると、その部分は断熱欠損であり熱橋となる。
だから外断熱と称して基礎コンクリートや木部が露出して見えるものはインチキと言えよう。
現場で、写真の段階をつぶさに見学した人は「理に適っている」と納得される。
マツミの大工さんたちは外断熱のベテラン揃いであり、納まりを熟知しているので仕事が手際よく実にきれいだ。
同じ外断熱と称しても、大工さんの腕で断熱性能が数ランクも違ったものになりかねないので注意が必要だ。

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2008年03月04日(火)

一生の感謝

「いい家」をつくる会の株式会社大成さんの勉強会で講演をした。
一番前の席でとても熱心に聞いていた若いカップルがいた。終わってから、二人が近寄ってきてこんなことを言われた。

私は、32歳、妻は29歳でこれから所帯を持ちます。
新居を建てようといろいろと話し合ってきたのですが、彼女はハウスメーカーがいいと言い、私は地元の工務店がよさそうだと意見が分かれていました。
二人で住宅展示場を回ったのですが、これという決め手がないのです。どれも似たりよったりで、だんだん家を建てるというテンションも下がり始めてしまったときに、私が本屋さんで[「いい家」が欲しい。]に巡り合ったのです。
読んでみると、私の考えが正しいことが分かったので、さっそく彼女にも読んでもらったのです。
すると、この人が素直に自分の考えが間違っていたと認めてくれて、久保田紀子さんの本も買い、二人で一気に読みました。するとそれまでの迷いのすべてが吹き飛んでしまいました。
建てるなら外断熱の家だと決めたのです。
今日の講演を聞いて、さらに一層その思いが強まりました。
お二人のお話はとてもためになりました。
本当にありがとうございました。この本に出会っていなかったら、私たちはどこかのハウスメーカーで家を建てていたと思いますが、きっと後悔していたはずです。
私たちの人生にとって、お二人の本との出会いは一生の感謝になるでしょう。

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2008年03月01日(土)

トイレを楽しめる家

昨日、H邸の引き渡しがあった。
ご夫妻は満面に笑みを浮かべ、本当に「いい家」ができましたと喜んでくださった。
奥さんがこんなことを言われた。
「私の長年の夢を叶えてもらいうれしくてなりません。それは、トイレが二つあることです。子供が二人同居していた時、トイレの奪い合いで苦労しました。今は二人とも独立したのですが、夫婦二人の家を造ると決心した時に、トイレは二つと決めていたのです。私のトイレは二階で、主人は一階です。
体感ハウスでトイレに入り、夏は汗をかかず、冬は寒さに震えることなく、ああ、こんなトイレが欲しいと心から思いました。
その願いが叶ったのです。これからは自分のトイレを思う存分楽しみます」。
 
「トイレを楽しむ」
考えてみれば、トイレを楽しめる家、それこそが「いい家」なのではなかろうか。健康でなければ楽しめない。暑くて、寒くて、臭くて、陰気な感じでも楽しめない。
死ぬ三日前まで、トイレを楽しめたとしたら、それこそ最高の人生ではなかろうか。
 
私は話を聞きながら、そんなことを考えつつ四人の男の子を育てていた頃を思い出していた。
当時の家にはトイレは一つしかなかったので、朝のラッシュ時は四人がトイレの順番を競い合うのが常だった。
女房は、二人だけになったときによく言っていた。
「一度でいいから、のんびりとトイレに入ってみたい」と。
その後建て替えてトイレは二つになったのだが、それでも6人家族にとってラッシュ時は「早くしてくれ!」と、よく声がかかっていたものだ。
今は夫婦二人だけの利用になったのだが、女房は一階のトイレが落ち着いていいと言う。私は二階が好きなので、夫婦はそれぞれのトイレを持つことになった。しかし、互いに仕事が忙しく、トイレを楽しむだけのゆとりを持ち合わせていない。それは本当の「いい家」ではないからかもしれない。
いつか建て替えてみたくなった。

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