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2008年06月30日(月)

ご先祖様が喜ぶ家造り

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今日は国立でS邸の引き渡し、大田区でA邸の上棟が無事行われた。
いずれも杉江棟梁が担当。杉江さんは久保田紀子さんの[さらに「いい家」を求めて]に登場する大工さんだ。
 
Sさんは昭和元年に建築された家に住んでいて、庭先に新築した。プラン依頼を受けて打ち合わせにお邪魔したとき、Sさんから床の間に用いられている材料を新居に生かせないものかと相談を受けた。
マツミには、そのような仕事を得意とする大工が揃っているので、二つ返事でお引き受けした。
 
担当した杉江棟梁が床の間を解体し、床柱以外の材料をすべて復元したのだが、その仕事は半端な腕前ではできるものではない。材料が良ければそれに見合う技術が必要だ。
寡黙な棟梁が語ってくれた。
「長年の間に生じたそりや歪みを矯正するのに手間取りましたが、いい材料を再生する仕事は楽しいものです」と。
私は畳に手をついて、かまちや床板を見たのだが、かすり傷一つ見つけることが出来なかった。それは、天井の杉板と違い棚も含めて、棟梁と弟子たちが精魂を込めて表面を磨き、銘木屋が色付けをした結果である。
 
違い棚の下の物入れの襖は、奥さんがご先祖様から形見として受け継いだ着物の帯を用いている。
「箪笥の肥しにしておくよりも、こうして披露した方がご先祖様に喜んでいただけることでしょう」と、ご夫妻は出来栄えに大変満足されていた。そのアイディアは、奥さんと女性設計士である岡部の話し合いから生まれたのだが、それを作る職人探しがたいへんだったようだ。
Sさんが子供のころに傷をつけたというけやきの床柱は、床の間の反対に位置する押入れの中段のかまちとして再生された。
Sさんは、満面に笑みを浮かべ懐かしそうに傷跡に触れながら言われた。
「おじいさんも、きっと喜んでいてくれるでしょう」と。
 
A邸の上棟は、好天のもとに行われた。
建築基準法改正の影響をまともに受けて着工が半年近く遅れたのだが、その間Aさんは笑顔を絶やすことなく待ってくださった。そしてこのように挨拶された。
「当初は、鉄骨系のメーカーで建てる予定だったのですが、こうして木の家の温もり、香りに接してマツミハウジングにお願いして本当によかったと思っています」と。
式が終わって、私は杉江さんに伝えた。
「棟梁に心から感謝している」とのSさんからのメッセージを。
きっと、杉江さんはAさんからも感謝される腕を存分に振るうことだろう。

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2008年06月29日(日)

願いは、いつか叶えられる

久保田さんからの報告である。

今日、横浜の体感ハウスに栃木県宇都宮市からご夫妻が体感に来られました。
ご主人は〔「いい家」が欲しい。〕が出版されてすぐに三省堂書店へ行かれたそうです。すると店員に、「そのような本はありません」と言われ、「おたくで出しているのにそんなわけはないだろう」と抗議すると、しばらく待たせてから「ありました」とすまなそうに持ってきたと話されました。
ということは9年前のことなのですね。感慨深いエピソードです。

現在マツミでは新換気システムを開発し、さらに上質な住み心地を実現することに成功したことをお話したところ、ご主人がたいへん興味を示され説明を求めてこられました。
説明を聞き終わるとご主人は「なるほど。それなら間違いなくさらにいい家になりますね。私は今の住まいで、寒さと湿度に悩まされています。一ヶ月の暖房費は4万円になることもあります。昨日は帝国ホテルに宿泊したのですが、温度はいいのですが湿度の管理がなってないのですよ。おかげで眠れなくて。マツミさん方式なら、湿度のコントロールも問題なさそうですね」と深くうなづかれました。
そこで私は昨日の会長のブログを思い出し、「これからの家造りの最大のテーマは湿気をいかにコントロールするかです。新換気システムはそれができるのですよ」と力説しました。
ところが奥様にすかさず、
「あなた、その換気方式をやっているのは、今は、マツミさんだけですから、東京に土地を買い求めなければなりませんよ。そんなことをしていたら、いつになったら家が建つのですか」と不満気に言われ戸惑ってしまいました。
するとご主人が、少し語気を荒げて、
「あなたは黙っていなさい。この方式がいいということは技術に明るい私だからわかるのだよ」と言った後で、「でも久保田さん、大概の人はすぐには理解できないでしょうね」と相槌を求めてこられました。

ご主人がトイレに立ったときに奥様は声を低めて言われました。
「内の主人は気が短くて。どこの家を見学に行ってもすぐに“帰るぞ!”が始まるんですよ。こんな長居をすることは初めてのことです。確かに気持ちの良い家ですね。梅雨時でこんなに雨が降っている日なのにジメジメした感じがまったくないのには驚きました。早くこのような家に住みたいですよ」と。
私は奥様の願いが一日も早く叶えられますように、ご夫妻の背中に向けて祈りました。
 
今日ご契約をいただいたOさんは、3年前に契約を決意したのだが事情があってできなかった。
しかし、マツミの家に住みたいという不変の願いがついに叶ったのである。梅雨空を吹き飛ばすような晴れ晴れとした気持ちだった。

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2008年06月28日(土)

社員の結婚式

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            (左端は小峰先生)
工事部長である羽田崇秀の結婚式がホテルオークラで行われた。
羽田は、千葉工業大学工学部の大学院を卒業した。教授で工学博士の小峰裕己先生に学び、シックハウスに関する研究で環境工学士となった。
今日は、恩師が主賓として招かれ、心温まるスピーチをしてくださった。
 
先生にお会いするのは久しぶりなのだが、開口一番こう言われた。
「松井さん、これからの家造りの最大のテーマは湿気ですよ。湿気をどのようにコントロールするかです」と。
それは私もまったく同じ考えだったので、一気に意気投合した。
「先生、ぜひ共同研究をさせてください」
私はすかさずそう申し出た。
 
新換気システムを備えたSA−SHEの家は、木造軸組み外断熱の湿気問題を見事に解決できる。
構造体内部、特に床下を湿気から守り、カビの発生を抑止できなくては、200年はおろか50年も長持ちしない。それには、室内だけでなく構造体の内部もまた換気されなければならない。
マツミの家造りは、小峰先生のお力添えをいただくことでより一層進化すると確信した。
 
羽田は、アフター部門を統括する部長である。
お客様から直接住み心地と問題点を聞くことができるアフターは、さらに「いい家」を造るためのヒントの宝庫だ。迅速で、的確な対応を積み重ねることで、羽田の経験と実力は日々向上し続けている。
理恵さんという素晴らしい伴侶を目の当たりにして、私の期待と信頼は一段と増した。
 
理恵さんは、ウェディングドレス姿でショパンのノクターンを見事に弾いた。羽田は5年の付き合いを通じて、花嫁のピアノを初めて聴いたという。
さぞかし惚れ直したことだろう。

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2008年06月27日(金)

木の実ナナさんに思う

週刊文春(6月26日号)「阿川佐和子のこの人に会いたい」第734回のゲストは木の実ナナさん。
ナナさんは、キャバレーで前座をしていた時代がある。
たしか私が二十代前半で、不動産会社の営業マンをしていた頃だった。ある縁で、赤坂のキャバレーにつき合わされたことがあった。酒は飲めないし、会話にも加わるのが苦手だったのでショーが始まってホッとした。
前座のショーは、ほとんどの客が見向きもしない。
しかし私の目は、木の実ナナの歌と踊りに釘付けとなった。ホステスさんに頼んで、空いている一番前の席に座らせてもらった。
私以外には誰も見ていない感じなのに、彼女は精魂込めて歌い、踊った。今は誰も関心を示さなくても、今夜のこのステージが自分をいつかスターの座に導くのだと確信しているかのようだった。
「この人は、伸びる!」
その直感に鳥肌が立ったのを、今でもはっきりと思い出す。
その後、劇団四季のミュージカル「アプローズ」のオーディションに合格。一幕も二幕も一場ずつしか出番がないのに、主演の越路吹雪が顔負けするほどの拍手を浴びていた。そして、細川俊之との共演「ショーガール」で不動のエンターテイナーとなった。

対談の一部である。
<阿川> 両膝を骨折しながらやったこともあったんですって?>
<木の実> そう。四十六歳のときだったかな。もっと挑発的に踊りたいと思って稽古していたら膝が痛くなって、湿布や鍼やマッサージをしてもよくならなくて・・・。ありとあらゆる痛み止めを飲んで東京公演を演りきった後、五日間入院して点滴を受けたんです。よし、次の大阪公演がんばるぞ、って飛行機に乗って、関西空港についたら座席から立てなくなってた。
<阿川> エエーッ!?
<木の実> しょうがないから車椅子をお借りして。で、紹介していただいた病院でレントゲン撮ったら、「あ、これ疲労骨折です。舞台は無理ですね」って。でも「お客様が待ってますから、演らなきゃダメなんです」って言うと、それから毎日その病院の先生が付き添ってくれて、開演一時間前、三十分前、十五分前、五分前と、膝とお尻のちょうど尻尾が生えるところに麻酔注射を打って、演じきったんです。

いくつになっても、「この人は伸びる!」、そう予感させる人間でありたいものだ。

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2008年06月25日(水)

住まいの健康は換気で決まる!

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東京住み心地体感ハウスは、現在リニューアル中である。
全国に先駆けて、新換気システムを備えた「外断熱・健康・エコハウス」すなわち「SA−SHEの家」の第一号モデルにするためだ。
そのために改善を図った主な点は二つある。
一つは、第三種換気を第一種である「新換気システム」CS−HVSと入れ替えること。
二つは、「自然の風」を利用するために、天窓4箇所を最新のものに取り替えること。
ソーラーサーキットの「SCナビゲーションシステム」は撤去し、床下ダンパーの部分を塞ぐことにした。

CS−HVSに限らず、第一種全熱換気装置は形が大き目の機種を採用するといい。
能力にゆとりを持たせるには相応の容積が必要であり、その方が音も静かで換気の効果が確実に得られるからだ。見た目を気にすると小ぶりのものを選びたくなるので注意したい。
CS−HVSは、期待した以上の効果を発揮している。居室はもちろんのこと、床下も含めて全館が快適空気環境である。
ぜひとも、体感していただきたい。第一種換気の不安や問題点を見事に解決した素晴らしいシステムである。

自然素材を自慢しても、「換気」を疎かにするために不健康な家は多い。どんなにインテリアが素敵で、設備や間取りが良いとしても、空気がきれいでなければ住む気になれない。
人間は、嫌なものは見ないように、聞かないようにできるが、臭いを嗅がないようにはできない。嫌な臭いほどストレスになるものはないのだ。在宅介護の時代には、「換気」を最重要視する家造りを選ぶべきである。
これからの家は、外断熱でエコを大切にすることは当然であり、マツミではさらに空気の清潔さ、気持ちの良さ、メンテの簡易さを重要視する。そして、自然の風をハイブリッド(組み合わせ)することで、S=surpass(より優れた)A=amenity(住み心地)を保証する。
住友林業と違って、「風を招く」=「湿気を招く」とはならないことを体感で確かめていただきたい。

東京体感ハウスは、7月5日にリニューアルオープンする。

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2008年06月24日(火)

どうしてもマツミの家に

梅雨明けを思わせるような好天に恵まれ、K邸の上棟が無事終わった。
おばあちゃんの話である。
「息子夫婦は、いつも私たちに本当に優しくしてくれています。嫁が、松井さんの本を読んで息子に勧めたそうです。私はひざの手術をしていて寒くなると痛むのですが、この家に住めばきっとよくなると息子を説得したのです。
初孫は未熟児でした。今はあのように元気に走り回っていますが、奇跡のようです。でも最近、喘息気味です。今住んでいるマンションがカビ臭いので、きっとあの子には良くないのだと思います。
一日も早く引越しをさせてあげたいです」

新青梅街道をK邸に向かって走っていくと、二つの住宅展示場の前を通る。その間の街道に面して八つの工務店がある。
「どうしてもマツミの家に住みたい。その思いが上棟に結びつきました」
Kさんの挨拶に、目頭が熱くなった。

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2008年06月23日(月)

私の代だけ納得できる家

メーンバンクである西武信用金庫の総会に出席した。
業績は予想より順調で、伸び率は全国4位であったとのこと。
新理事が発表されたのだが、そこにTさんの名があった。
20年ほど前、花小金井支店で貸付担当をしていたときにたいへんお世話になった人だ。クールな貴公子然とした容姿のせいで最初はとっつきにくい感じがした。しかし、話を始めると終始笑顔を絶やさず、的確に融資の道筋をつけてくれた。
私は、会うたびにオーラを感じた。
「この人は伸びる」
そう感じる人と出会い、いつまでも思い出を共有できるとしたら素晴らしいことだと思う。
不思議なもので、花小金井支店の貸付担当者には出世する人が多い。

休憩の合間に、異業種で大活躍しているNさんから唐突に質問を受けた。
「200年住宅についてどうお考えですか?」と。
私は、一瞬答えに戸惑った。
「あれは福田総理の思い付きに、国土交通省の役人が、まあ予想外に食いついた、と言う感じです」
Nさんは語気を強めた。
「あの提案は、無茶苦茶ですよ。まったく不要なものです。200年もつ家にどんな意味があるというのですか?
子どもの代ですら、どうなるか分からないのに、孫や、ひ孫の代まで誰が想定できますか?
夢があるようで、実は夢のないことです。
200年もたせよ、と言うからには、工法も、資材も限定せざるを得ないでしょう。つまり、縛りが巾をきかせるということです。それでは、家造りの自由が奪われることになりませんか?
自由がない家づくりには夢がありません。
松井さん、そう思いませんか?」

200年住宅については様々な意見が出されているが、「夢」や「縛り」という論点には接したことがない。
「なるほど」
私は深くうなずいた。
「200年住宅の本当の狙いはどこにあるかです。
確かなことは、役人にとって都合が良いメニューがつくられて、保証や保険がセットになって、審査や検査ばかりが厳しくなり、喜ぶのは大手ハウスメーカーであって、町場の良心的な造り手がどんどん減っていくということです」
Nさんは、まるで工務店の行く末を見通すかのような見解を語った。
そして最後に、こんなことを言われた。
「松井さんは立場上、積極的に取り組む以外にはないでしょう。私のようなことを言ったら、客離れが心配になるはずです。
200年住宅は、長期の展望があるようでまるで想像力が乏しい馬鹿げた提案ですよ。私は、そのうち松井さんに家を建てていただく予定ですが、私の代だけ納得できる家をお願いしますよ」と。

考えてみると、それは200年住宅を造るよりも難しい。
国が推奨する基準に従って、保証や保険に適合するような家を造る方が実は易しいのである。
なぜなら、「私の代だけ納得できる家」は、上質な住み心地が絶対条件となるからだ。
200年もつということよりも、その条件を満たす家の方がはるかに価値があることをNさんは知っている。
しかし、福田総理をはじめとして、国土交通省のお役人さんたちは知らないようだ。

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2008年06月22日(日)

言わずもがなのことを言う

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今日は、O邸とS邸の地鎮祭、そして横浜での勉強会が行われた。
地鎮祭には、豪雨という予報に覚悟を決めて望んだのだが、雨はまったく降らず無事済んで何よりだった。
  
Sさんは、大会社の重役さん。根っからの仕事人間だというだけあって、超多忙の毎日のようだ。
「リタイアされたら、奥さんと家をたっぷりと楽しんでいただきたい」
直会(なおらい)の席でそう言いたかったのだが、ビールをごちそうになったら、「仕事人間は、リタイアすると奥さんに嫌われる場合が多いそうですよ」と変わってしまった。それは、自分が心中ひそかに不安がっていることなので、つい、言わずもがなのことを言ってしまったのであった。
席を中座して横浜の勉強会に向かう車中で、運転している社長から厳しくたしなめられた。
「あんなことを、お母さんやご兄弟の前で言ったら、奥さんをはじめ皆さんが不快に思いますよ」と。
まったくその通りだと思い、恥ずかしさとともに酔いはいっぺんに醒め、大いに反省させられた。
 
一方、O邸には久保田さんが参加し、このように挨拶したそうだ。
<ただいま神主さんが祝詞の中で述べられた「数ある施工会社の中から選び推し挙げられたマツミハウジング」というお言葉を重く受けとめさせていただきました。覚悟を新たに、社員、大工さん、職人たちが心と技とを精一杯尽くして「いい家」をお造り致します>と。
Oさんは言われたという。
「昨日、ぬかるみの中で黙々と敷地の養生をし、道路の掃除をしてくれている監督の姿を見て、ああ、住む人の幸せを願うということはこういうことなのだと思い知らされました」と。
 
勉強会の最中に、何度か「言わずもがなのこと」を思い出し、そのたびに自己嫌悪に陥いった。

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2008年06月20日(金)

SA−SHEの「マツミの家」上棟

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(屋根断熱一層目を張り終えたところ。雨が降っても心配ない)
 
SA−SHE(より良い住み心地を実現する「外断熱・健康・エコハウス」)が順調に上棟し続けている。
基礎は、JSP製の防蟻断熱材ミラポリカフォーム50ミリによる完全外断熱、壁はJSPのポリスチレンフォーム30mm+25mm、屋根も同じ断熱材で30mm+40mmの二層張りである。
防蟻方法がターミメッシュ・フォーム・システム(TMFS)ではなくなることを心配する声もあったことは確かだ。しかしマツミの工事部は、新築と比べたら10倍もの技術と熟練を必要とする既築の家のターミメッシュを70棟以上行ってきているので、なんなく新工法をマスターした。
 
彼らは、新築のミラポリカによる工事の難度は、TMFSと比べたら5分の1程度で済むと言う。それはとても大切な点である。施工不良が生ずる確率が減るからだ。
TMFSの保証期間は10年間であり、しかも内容はメッシュから白アリが侵入した場合のみである。そんなことは実際にはあり得ないことだ。保証しなくてはならないのは施工不良である。
カネカは、施工技術を確かなものにするために資格制度を設け、高い研修費を取ってきた。それでいて、保証をしないという点に注目すべきだ。つまり、それだけ施工不良が生じ易いということを承知しているのだろう。
マツミでは、施工不良を含めて20年間保証する。本来、保証というものはそうするものなのだ。
 
ソーラーサーキットをやめると、TMFSを使えなくなるために受注ができなくなると不安がる声がある。
私は言いたい。「迷いが不安を増幅するのであって、行動すれば自ずと道は開ける」と。
これから、防蟻方法を問わず、家造りそのものがどんどん進化する。だから、一つの工法に縛られたり、部材を限定すべきではない。
マツミがソーラーサーキットをやめたのは、工法もさることながら、縛りがお客様の利益にならないと判断したからである。(株)ソーラーサーキットの家にとって、TMFSとSCナビゲーションシステム(自動開閉ダンパー)はドル箱だから使用を義務付けるのは当然である。
だが、住む人の幸せを心から願い、「正直」という工法に徹する造り手であるならば、より良いものに挑戦せずにはいられないはすだ。
I邸を上棟して、今日もその判断が正しかったことをお客様と共に確信した。
 
ミラポリカについては、下記をクリックしてください。
http://www.co-jsp.co.jp/product/product04_1_003.html

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2008年06月18日(水)

マツミの社員になるということは

Kへ
体感ハウスのシャフトの内部の掃除は、どのような心構えで行ったか?
内部を覗き込めば、床面の埃や木屑にすぐに気づけたはずである。
あなたが掃除をしたものと信じて、昨日、「いい家」をつくる会の人たちに見学していただいたのだが、さぞかしがっかりされたことだろう。

私のデスク及び体感ハウスのパソコンの管理、そして掃除の件にしろ、やることに心がなさ過ぎはしないか。
「やっつけ仕事」という表現があるが、正にそり通りである。
そんなことをしていたら、会社も迷惑を蒙ることになるが、自分も成長できないだろう。
心をこめた仕事ができないということは、マツミの仕事が合っていないか、好きでないということだと判断せざるを得ない。
それはお互いにとってマイナスである。
心の中で批判していたり、反抗していたり、ストレスを感じるとしたら、それはお客様の信頼を裏切ることである。

同期の相坂は報告の中で、「仕事を楽しくやらせていただいています」と書いている。
これは、私の返事である。

仕事は楽しくやるべきだ。
つらいとか苦しいと思うから、嫌になる。
あなたのような新米であっても、心がこもった仕事は感動してもらえる。
心無い仕事は、どんな小さなことであっても絶対にやってはならない。
そう、自分に誓うことだ。
その誓いを実行することによって、道は必ず開けていく。

昨日、今日と上棟が続いた。
いずれも感動的だった。
何に感動したかと言うと、お客様の心にである。
Hさんは言われた。
「こんなに心のこもった素晴らしい家造りをしていただくのだから、私たち家族は、その家にふさわしい人間にならなくてはと思っています」と。

Y様のおばあちゃんは言われた。
「自分たちの家を造っていただけただけでもありがたいのに、今度は孫の家も造っていただけるなんて、もう、うれしくてなりません」と。

お客様から、そんなお言葉をいただける家造りはめったにないはずだ。
私は、お客様に感動してもらえる家造りをしたい。いや、しなくてはならないと思っている。
マツミの社員になるということは、その覚悟を私と共にするということなのだ。
決して難しいことではない。
どんな小さなことにも、心を込めること。
心を込めることが心底から楽しくなったら、あなたは一人前だ。
相坂の楽しみは、まだまだ一合目にも達していないが、考え方は期待できる。
いずれにしても、日本の家造りのエリートになるという覚悟なくしてはマツミに勤める意味は乏しかろう。

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2008年06月17日(火)

「いい家」をつくる会の基本方針

昨日「いい家」をつくる会のセミナーが開かれた。
会員は、住む人の幸せを心から願うという信条を共有する。しかし、信条を共有し続けることは難しいことなのである。スタートした時点では、60数社参加していたが、現在は39社となっている。
会員が減った主な理由は二つある。
一つは、埼玉の高砂建設が引き起こしたクレゾール事件に対する考え方の相違である。二つは、(株)ソーラーサーキットの家との決別、すなわち、ソーラーサーキット工法と部材を押し付けられ、抱き合わせ販売を強要されることに関する見解の相違である。

4月1日から「いい家」をつくる会には、工法や部材に関する「しばり」がなくなった。基本的な約束事は、信条に則り、木造軸組みで外断熱をすることだ。
家は、その土地、その家族に合うように造られるべきである。であれば、そのために最適な工法や資材を用いればよい。
「しばり」がなくなってわずか1ヵ月半であるが、断熱材にしろ、シロアリ対策にしろ、換気や冷暖房の方法などに関して、実に多様な提案が出てくるのに驚かされた。
会員の多くは、まるで少年のように目を輝かして言う。
「家造りが楽しくてたまらなくなった」と。
それを見ていて私は気づかされた。この会に必要なものは寛容の精神であることに。

不寛容の典型である「しばり」は、創意工夫を封じてしまう。ソーラーサーキットに限らず、フランチャイズ的なものに参加する工務店は、年々創意工夫の意欲を失い、縛られることの安易になじんでしまい、変化や改革を恐れ、マンネリ化してしまう。
慣れ親しんだものが最善となり、ブランドを守り育てるのは顧客でしかないという当たり前が分からなくなってしまう。
住む人の幸せに対する配慮は薄れ、ブランドを利用した商魂のみが優先してしまう。
ソーラーサーキットの二の舞をしてはならない。

私は、昨日、会員のみなさんが示された信頼と情熱によって、もはや、ソーラーサーキット批判は不要であると確信できた。そこで、ii−ie.com及びマツミハウジングのホームページからそれに類するものはすべて削除することにした。
「いい家」をつくる会のメンバーは、これからソーラーサーキットを一段と進化させたより住み心地の良い家造りに全力を上げて取り組んでいく。
それは、「外断熱・ハイブリッド・エコ住宅」という。
またの名は、「SA−SHEの家」(エスエーシーの家)である。
 
マツミハウジングでは、「新換気システム」と「自然の風」を組み合わせて、より安心で上質な住み心地を実現を目指す。
新換気システムは、他にも三重県のマルカ、神戸の上田建設工業、長野県の中島木材、神奈川県のオークランドホームの住み心地体感ハウスに採用される予定である。
しかし、それは会の指定システムではない。また、すべての家に適用できるものでもない。換気と冷暖房は、正に、その土地、その家族に合うものを選択し、設計し、デザインすべきである。

S=Surpass(より優れた) A=Amenity(住み心地)
新換気システム=
Hybrid New Ventilation Eco−System(HVES)

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2008年06月16日(月)

ありがとう

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Oさんは、35年ほど前に両親が建てた家を建て替えることになった。
解体するにあたって、奥さんは三人の娘たちに話したそうだ。
「あなたたちの好きなようにしていいよ」と。
すると高校生の次女が、写真のような絵を襖に描いたという。
 
「ありがとう」
 
その一語が、胸に響いてくる。
現場監督を担当する伊藤からのメール。
 
家には不思議な力があると思います。
造り手が心をこめて造り、住む人がたいせつに扱うなら、その家は必ず家族を守り育ててくれると信じています。
解体前のO様の家のあちこちに、「ありがとう」を感じ、感動させられました。

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2008年06月14日(土)

新換気システムいよいよスタート!

今日、横浜事務所にてH様からご契約をいただいた。
契約が終わるまでの2時間ほど、5歳の娘さんはすこぶるご機嫌で一人で遊んでいた。
だが、時たま咳をするのが気になった。
奥さんがこんな話をした。
「今のマンションに住むようになってから、私と娘がぜんそく気味になって、最近ではアトピーの症状も出だしているのです。
ですから、なるべく早くマツミの家に引っ越せたらいいなーと思っているのですよ」と。
契約に立ち会っていた社長が、自分の子供について話した。
貸家住まいをしていた頃、娘の一人がひどいぜんそくで苦しんでいたのだが、マツミの家に引っ越して半年ほど過ぎたころから急速に良くなり、いまではまったく心配がなくなったと。
ぜんそくがひどかった当時、私は女房から孫が夜中に発作を起こし苦しむ様子を聞くたびに、家に原因があると感じてならなかった。
 
空気がきれいで気持ちが良い家を、なんとしても造らなければならない。
東京体感ハウスでは、新換気システムの実験が行われていたが、結果は上々であった。そこで本格的な装置へ入れ替え来週からテスト運転を開始する。
「新換気」と「自然の風」とを組み合わせ、その土地、その家族に最適な住み心地を実現する新たな挑戦が本格化する。
ソーラーサーキットの家を超え、住友林業の風自慢の家をはるかに凌駕する住み心地を実現できると自負している。

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2008年06月13日(金)

生粋のマツミマン

地鎮祭が二日連続した。
昨日は雨の中、神式で、今日は晴天の夏空の下、仏式で行われた。
昨日の現場は解体した直後だったので、敷地中央に設けた祭場の周りは水浸し状態だった。ということは、前日にそうなることを想定して祭場を盛り上げておいたことになる。
心配だったので1時間前に現場に行った。すると、激しく降る雨の中で、篠田と朝倉が祭場への浸水を防ぐべく懸命に水はけをしていた。
彼らの仕事振りの一途さを神様が褒めて下さったかのように、神主さんの祝詞奏上(のりとそうじょう)が始まって間もなく、あたりがにわかに明るくなり雨は上がった。
篠田監督は、[「いい家」が欲しい。]が発売された3か月後に入社したのだが、今や、工事部の部長である。
生粋のマツミマンであり、担当した現場の数はまもなく100棟になろうとしている。

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2008年06月12日(木)

住宅瑕疵担保履行法に思う

住宅瑕疵担保履行法は、来年の10月1日以降に引き渡しとなる新築住宅に適用される。
現在のところ造り手と売り手(業者)は、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)基づいて、10年間は瑕疵(欠陥)保証をしなければならない。しかしその途中で倒産してしまったらどうなるのか?
ヒューザーや木村建設が事件後倒産したため、耐震偽装マンションの住人に十分な補償を行うことができなかったケースと同じになりかねない。そこで新法は、業者の責任が空手形にならないように資金の確保を義務付けたのである。そのための方法としては、掛け捨ての保険に加入するか、定められた金額を供託することになる。
ほとんどの業者は保険加入を選ぶはずで、保険料は保険会社の検査料を含めて10万円ぐらいが想定されている。保険料の名目上の負担者は業者なのだが、実質的にはお客様になることは間違いない。それはさておくとして、お客様が得る安心とはどんな中身なのだろうか。
 
この法律は、欠陥工事をしておいて倒産してしまうという極めて悪質な業者が今後も存在することを前提にしている。彼らにとっては、ありがたい法律であろう。
「お客様、保険に加入していますから、どうぞご安心ください」と営業できるからだ。もちろん、保険会社は書類審査も現場検査も行う。
しかし、11年目に欠陥が問題化し、業者が倒産してしまった場合、保険会社は責任を負ってはくれない。
保険に加入していることを自慢する造り手に出会ったら、保険の切れる10年後を心配することだ。
住む人の幸せを願わない業者に頼んだら、どんな法律が用意されていても安心は得られないと思う。

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2008年06月11日(水)

後姿が語るもの

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昨日の朝、入社して1年2ヶ月になる設計見習いの高田に話した。
「早く一人前の設計士になりたいと思うなら、現場監督を3年ほどやってみることだ」と。
彼は二つ返事で「ぜひやらせてください」と答えた。
そこで早速、T邸の地鎮祭に連れて行くことにした。
 
Tさんがお付き合いされている年配の神官は、祭事に先立って、まるで高田のために教えるかのように、式次第とその意味について事細かく説明してくれた。
「玉櫛奉奠(たまぐしほうてん)は、榊(さかき)に一番自分が大切に思う願いを込めて奉るのです」と言われた。
儀式の最後に、3人の監督が並んだ。
右に3年目の加藤、中央に高田と同期の相坂、左に高田。三人の後姿の違いは目を見張るばかりだった。
マツミで3年間みっちりと修行を積んでいる加藤のは、堂々として頼もしく、一年前は頼りなく先行きが危ぶまれた相坂は、隣に立つ高田と比べると格段に成長していることが分かった。
高田は、帰り道に立ち寄ったレストランで相坂に向かって宣言した。
「ぼくは半年で相坂さんに追いつき、追い越します。さきほどご神前にそう誓いました」と。
すると相坂は笑って答えた。
「いや、絶対に追い抜かれたりはしません。ぼくは、お客様に喜んでいただけますよう、精一杯監督補助を務めさせていただきますと誓いました」と。
私は、先ほどの三人の後姿についての印象を話した。
「後姿は、その人の心構えを正直に語るものだ。住む人の幸せに対する思いの強弱が、そのまま現れるんだ。知識や経験も大切だけれど、お客様が安心されるのはその思いのひたむきさなのだ。加藤さんの背中には、感動するほどの思いがにじんで見えたよ」
加藤はいずれ静岡に帰って、父親が経営するカネカホームの社長になる人材である。
(写真の右が相坂、左が高田)

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2008年06月07日(土)

孤塁の人

今日の読売夕刊「私のいる風景」で、書評家である目黒考二さんの言葉に出合ってホッとした。
「睡眠時間を削る。酒を飲まない。家庭のだんらんを避ける。友人と会わない。たくさん本を読むということは、それだけ非人間的な生活なんです」
正にその通りだと思う。私は、それに加えて、会合や会議、宴会などにはできるだけ参加しないことにしている。しかし世の中にはその逆に、極めて人間的な生活をしながら多読な人もいる。そんな人に巡り会うと、劣等感を感じてしまうことがある。

昨日、久保田紀子さんから、津本 陽著「孤塁の名人」(文芸春秋)をプレゼントされた。
副題は「合気を極めた男 佐川幸義」となっている。
出だしの22行を紹介したい。

私が東京都小平市の大東流合気柔術宗範佐川幸義先生の道場を、はじめて訪ねたのは昭和62年(1987)7月3日であった。その日は、佐川先生の八十五歳の誕生日であるという。五十八歳であった私は、文芸春秋の編集者で、空手の高段者であったT氏から、合気術の稽古を拝見にゆかないかと誘われたとき、ただちに応じた。
道場には諸武道の鍛錬をつんだ人々が、数多く入門し、稽古に汗をしぼっているというが、その顔触れを聞かされると、おどろくほかない猛者がそろっている。
彼らは老師に手をとられ、直接指導をうけることを、このうえもなく光栄に思っているそうである。
「直接指導というと、技のかけかたをなおしてもらったりするのですか」
T氏はいった。
「そうじゃなくて、稽古をつけてもらうんですよ」
「えっ、八十五歳で実技の指導ができるのですか。体力がついていかないでしょう」
「それが凄いらしいんですよ。技において、歯の立つ門人が誰もいないというんだから。七十歳頃に、『体の合気』ができるようになってから、突き、蹴り、投げ、押しなどなんらかのはたらきかけをする者が、先生にふっとばされるんですよ」
「投げたり、足払いをかけたりするんですか」
T氏の返答は意表をつくものであった。
佐川先生は投げたりはしない。手や上体をわずかに動かすだけで、相手が宙に飛ぶというのである。先生の体に触れず、だぶだぶのセーターをつかんだだけで、わずかな身動きによって三メートルも飛ばされるという。
先生の身長は百六十三センチ、別段肥ってもいないふつうの老人であるそうだ。

本には、久保田さんからのメッセージが添えられていた。
「松井さん、70歳にして新たな『住み心地道』を切り開き、85歳にしてその道を弟子たちに指導する人になってください。
期待した社員が去っていったからといって、こころが虚しくなるようでどうするのですか。
わが道を突き進み、孤塁の人であり続けてください」

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2008年06月05日(木)

社員が辞めるとき

今日上棟したN邸の隣家のご主人から、たいへんお褒めをいただいた。
仕事だけでなく、職人のマナーが実にすばらしいと。
現場の管理についても褒められたのだが、担当しているのは朝倉という若い監督見習いだ。
彼には生まれて3ヶ月になる子どもがいる。
子どもが生まれてから、一人前になろうとする気構えに迫力が出てきた。
 
その一方で、半年前に設計見習いとして入社した女性社員が辞めていった。
マツミの家造りに携わる心構えができていなかったという。
設計が好きだというだけではだめなのだ。住む人の幸せを心から願う家造りに携わるには、半端な覚悟では勤まらない。いや、大変革の真っ只中にある現下の住宅業界で生きていくためには、と言い換えてよい。
だからマツミでは、社員のスキルアップを図ることを最重要課題としている。そして、全社の力を結集して、変革を真正面から受けとめ、最先端の家造りに挑戦し続けている。そのためには、覚悟と共に気力と体力とが必要なのだ。
無理強いをしたという批判の声もある。
耐える力が乏しかったという見方もある。
いずれにしても、期待した社員が去っていくとき、私は信条を否定されたようで虚しさを覚えてならない。
しかし、Nさんご夫妻の輝くような笑顔に接したとき、一瞬にして心は勇気と喜びに満たされた。

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2008年06月04日(水)

換気をおざなりにする家造り

IMG_7985.jpg

このところ「いい家」をつくる会のメンバーさんたちが東京体感ハウスに、新換気システムを見学に来られることが増えている。
今日は、三重県のマルカさんhttp://maruka-jp.com/が社員3人を伴って来られた。
だれかが「森林浴をしているような空気感がする!」と言った。
「たしかに。さわやかな感じがいいですね」と、感心する声が続いた。
3時間ほど熱心に見学され、質疑応答があった後で、マルカの近藤社長は力強く言われた。
「これならお客様に自信を持ってお勧めできます」と。
   
マルカさんの体感ハウスは、マツミと双子の兄弟で、そっくり同じなのだ。
東京と三重県の両地域に建つ二つの家で、新換気のデータ取りが同時進行で行われることになる。構造と断熱の方法、そして換気システムが同一で、しかも広さと間取りと管理の仕方も同じという条件は、めったにつくり出せるものではない。
「正直」という工法で建てるをモットーとする「いい家」をつくる会にとって、正直さの科学的な裏付けが得られる日が近い。
 
世界中を探してみても、いまのところパーフェクトな換気システムは存在しない。
すべてが一長一短であって、その土地、その家、その家族に適するようにするには、造り手と住み手の二人三脚が必要である。
どんなに優れたものであっても、造り手の適切なアフターフォローと、住み手の管理と関心の持続なくしては、健康の増進と快適性を高めることに役立ってはくれないものなのだ。
換気をおざなりにする家造りは、絶対にしてはならない。

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2008年06月01日(日)

後悔しない家造りをするには?

Tさんがプランの打ち合わせに来られた。
担当の設計士の帰社が遅れたので私が応対することになった。
私は最初に、Tさんが購入を予定している土地について気になるところがあると話した。
どのような点が、なぜ気になるのか、一通りの説明をするとTさんも同じことを感じていたと言う。
であるならば、その土地を買うのは止める方がいい。
土地の値段は、これから下がるのは間違いない。
思い切った指値をするか、他のところを探してみてはいかがか。
ということで、プランの打ち合わせは中止になった。

前日は、H邸の契約日が確定したという報告を受けた。
「一つ問題がありまして、建築確認は受けられるのですが、接道の権利関係についてのちのちに心配があるように思うのです」と担当者が言った。
私は直ちに答えた。
「契約を延期して、お客様の手足となって問題の解決を図りなさい」と。

勉強会が終わって、あるお客様から声を掛けられた。
「先ほど松井さんが良くないと言われた断熱方法のメーカーと、実は契約してしまったのです」と。
そのような場合、無責任のようだが相談に応じないことにしている。
そのわけは、後悔しない家造りをするには守るべき三つの事項があると思うからだ。
一つは、契約する前に、断熱の方法をしっかりと納得すること。
二つは、依頼先を決めるには、モデルハウスか現場に行って、床下と小屋裏をじっくりと観察し、肌に合うか否かを感じ取ること。
三つは、契約書にハンコを押す場合は、必ず最高責任者と相対で行うこと。
営業マン、課長、部長、支店長、専務などではダメなのである。
その方には、誰もそれらの大切さについて教えてくれなかったようだ。

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