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2008年08月21日(木)
「アメリカ西海岸の最新住宅」その3
久保田さんからのメールである。
要約すると、住宅の「換気」はわが国の方が進んでいて、真剣に取り組んでいるということだ。
オレゴン州では法律で義務付けたとされているが、実際には換気装置のない家が建てられている。最先端テクノロジーを盛り込んだというポートランドの住宅ショーで、我々は換気システムを装備した家を見ることができなかった。
インスペクター制度は、いったいどのように機能しているのだろうか?
大阪在住のコピーライターである田中実典(たなかみのり)さんが、松下の換気装置をアメリカに売り込んだ小松青磁さんについてルポしているサイトを見つけました。
<小松さんは1994年から6年間、アメリカに単身で乗り込んで販売活動をした。当時のアメリカの換気扇(装置のことだと思います)は価格が重視されていたので、性能と静音性を売りにした。当初は現地商品の3倍もの価格に見向きもされなかったが、
「“コンシューマーレポート”というメジャーな雑誌が、換気扇でナンバー1の製品だと認めてくれたり、省エネ推奨マークとして有名な『エナジー・スター』に他社に先駆けて換気扇として認定されたりということもあって、それからはおもしろいように順調でしたね。販売スタートの年の売り上げは2,000台でしたけど、12年後の今年2006年には、50万台を超えそうです」
「でもね、まだまだ換気に対する社会全体の認識が追いついていないなあ、と思いました。私が事務所を開いた当時、換気に関しては世界でも日本が一番進んでいたんです。アメリカもまだ、バスルーム、トイレ、キッチンだけを換気すればいいという局所換気の考え方がメインでね。だけど実際にはシックハウス症候群に悩む人が大勢いて・・・状況はかつての日本と同じだったんです。
24時間換気をすることで、多くに人の悩みが解消できることはわかっていましたから、現地メーカーと協力して、各州政府に24時間換気の重要性を説いてまわったんです」中略
「そして1995年ついにワシントン州とオレゴン州で24時間換気が義務づけられることになったんです>とあります。
松下は素晴らしいタイミングでアメリカに乗り込んだのですね。
ロサンゼルスからポートランドに移動されると、たぶん宿泊予定のホテルの近くだと思いますが、Air Advice,Inc(アメリカ・オレゴン州ポートランド)社があります。
2006年11月27日に日本では神栄株式会社(神戸市中央区)が、室内空気環境のモニタリング事業を共同で行うために業務提携に合意しています。
そのエアアドバイスジャパンのサイトに会社創立の謂れが書かれています。

(床に近い壁に設けられた空気の吸い込み口。マツミの家なら100%クレームになるほどの音がする。フィルターを枠内にかぶせて蓋をする)

(床下点検口から覗いてみた。床一面に黒色の防湿シートを敷き詰めている。)

(上の写真のダクトが見える。床下がない場合には天井の懐がダクトスペースに用いられる。それらを観察していると、マツミハウジングが開発した新換気システムCS−HVSが画期的なものであり、合理的で優れていることがよく分かる)
<AirAdviceの創始者の一人であるJohn Skardonは、喘息で苦しむ自分の妻を見て、その発作の原因にもなり得る室内の浮遊粒子をモニターすることを考えましたが、検知するための装置は非常に高価で、簡便な検知方法は当時見つかりませんでした。
ところが1999年までに、安価に浮遊粒子を検知する技術ができているのを知り、一般家庭でも簡便に室内空気環境をモニターできる装置の開発と喘息やアレルギーに苦しむ家庭用のサービスを目指しAirAdvice,Inc.を創業しました。もう一人の共同創始者Meindert Kleefstraはエンニジアとして現在のIAQモニターの原型を作りました。
AirAdviceはまず一般家庭にこのモニターを販売しました。室内空気による健康被害を心配する人々は診断ツールとしてこれを活用し評判を呼びました。
その後、空調業者がこのIAQモニターを使ったシステムが、自分の顧客との対話のためのツールとして最適であることに気付き、さらに自分のセールスに活用できると評価し始めました。
今日でも一般家庭へのサービス提供しながらも、空調業者や空調機器メーカーとの提携事業などを通じて住まいの室内空気環境に関わり続けています。」
「エアアドバイスのサービスでは、住宅の室内環境を『健康』『快適』『安全』の3つのキーワードで切り分け、『浮遊粒子(ホコリ)』、『VOC』、『温度』『湿度』『一酸化炭素』『二酸化炭素』の6要素を計測する6つのセンサと通信機器をコンパクトに一体化した『IAQモニター』を購入することから始まります」
とあり、さらに換気に触れている箇所は参考になると思います。

(地下室に備えられたエアコンの本体。左側の円筒型のものは電気温水器)
「米国環境保護局(EPA)は室内空気環境の汚染を健康被害の5番目に位置づけています。
今日の高気密住宅は省エネルギーを主眼としていますが、適切な換気設備が装備されているとは限らず、フィルター設備があったとしても、室内の空気を循環させているだけです。古いタイプの家はというと、すき間が多いため、ロケーションによっては外の汚染物質を中に入れていることもあったと思われます。
一般的な室内空気環境が屋外よりも2−5倍汚れています。時には100倍汚れているケースもあると言われています。このことをご存じの方は多くありません。
アメリカ人のほとんどは90%の時間を室内で過ごすと言われています。また、3軒に1軒の割合で、喘息やアレルギーで悩む家庭があると言われています。清浄で快適な室内空気環境はますます求められてきています>
そこで思ったのですが、多くの家庭(既に50,000件以上)の室内空気環境をモニターしているこの会社を訪問できれば、住宅を売る側からではなく、暮らす側から、アメリカ住宅の換気について意見や問題点を聞くことができるのではないでしょうか?
カテゴリー: 投稿者 :松井









