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2008年10月07日(火)
入魂の技術

埼玉県新座市でT邸の地鎮祭が行われた。
式が始まる前にTさんに尋ねた。
「このところ毎日のように株安や不景気のニュースばかり続いていますが、
こんな時期に建てることについて不安になりませんか?」
「いいえ。何も不安はありません。資金の一部は借入ですが、無理はしていませんし、私にとっては、今が建て時だと確信しているからです」
Tさんは明るい表情で答えてくれた。
「松井さんのブログに、『建て時』は景気に左右されるものではないと書いてありましたが、私も同感です」
御神前での二拍手に、私は精一杯の気迫を込めた。

杉並区西荻窪では、S邸の上棟が無事行われた。
技術畑を一貫して歩いてこられたというSさんは、若々しくてとても81歳には見えない。ちょっとした仕草にユーモアがあり、お話を聞いていると頭脳の瑞々しさに圧倒されてしまう。
Sさんは、送電線の鉄塔をつくる仕事に長年携わってきたという。挨拶の締めはこんな具合だった。
「技術というものは、どんなに優れているものであってもそれを用いる人にマイスターのような職人魂がなければ生かされません。
今日の上棟に至るまでの皆さんの仕事ぶりを拝見して、みなさんが優れた技術と、素晴らしい職人魂の持ち主であることを知らされうれしく思っています。
私は、仕事にはとてもうるさい人間ですが、良い仕事が分かる心と目を養ってきたつもりです」
結びで、柔和な目がきらりと光った。
カテゴリー: 投稿者 :松井









