
松井修三の
思ったこと、感じたこと
ゲリラ豪雨
投稿日:2015年6月17日

昼の天気予報によると、これから天候は大荒れになり、局所的に大雨に見舞われる恐れがあるという。突風や雷に十分注意が必要だというので表に出て空を見上げた。風には変化がなく曇ってはいたが空は明るかったので心配なく見えた。
だが、昨日上棟した東京都府中市のF邸に向かうことにした。
現場に入ると、棟梁の小原さんが申し訳なさそうに言った。
「一瞬にして、ものすごい豪雨に襲われました。みんなでこれから下屋にかかろうとしていた矢先でしたので、どうしょうもありませんでした」
「えっ、ここに来る道中ではほんのパラパラ程度しか降っていなかったよ。それも2キロほど手前からだ」
大工の菊池さんが、濡れた床にモップをかけながら「ゲリラ豪雨ですから、防ぎようがないですよ」と棟梁をかばった。
この時期の現場は、工事のどの段階でも突然の雨・風に十分用心していなければならない。
私の目が、厳しくそう語っていたようだ。
「外断熱」が一番の威力を発揮するのが、雨と風に対してである。断熱工事の前に雨に濡れないに越したことはないが、大事なことは、濡れたものを乾かすスピードと執念である。この点で、私は棟梁と現場監督に全幅の信頼を置いている。
案の定、2時間ほど後に、「床下に入った雨水はすべてふき取りました」と、現場監督からツイッターに写真を添えた報告が入った。

- 松井 修三プロフィール
- 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
- 1961年中央大学法律学科卒。
- 1972年マツミハウジング株式会社創業。
- 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
- 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
- 現在マツミハウジング(株)相談役
「いい家」をつくる会代表 - 著書新「いい家」が欲しい。
(創英社/三省堂書店)
「涼温な家」
(創英社/三省堂書店)
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