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松井修三の
思ったこと、感じたこと

「ダクト式エアコンは一般解になるか」

投稿日:2017年11月6日

大阪/大成さんの勉強会に招かれた。

終りの時間を厳守するのを心掛けているのだが、今回は10分余りオーバーしてしまった。

その原因は、前日読んだ雑誌の記事であった。


「新建ハウジング プラスワン」11月号の特集記事「ZEH(ゼロエネ)時代の冷暖房考」に断熱の権威とされる室蘭工業大学の鎌田紀彦教授が寄せた一文である。

「ダクト式エアコンが一般解になるか」


学者らしい表現だが、言い換えると、これからは一台のエアコンで冷暖房するようになるから、ダクト用エアコンに注目した方がいいよということだ。これまで、ダクト用は業務用に用いられていて家庭用としては特殊であった。

鎌田教授は床下に設置することを推奨していて、そのメリットをいろいろと述べている。


しかし、小屋裏に設置する「涼温換気」には全く触れていない。なぜ、無視したのか?

そもそも、鎌田教授は「外断熱」の徹底した批判者であることはつとに知られている。グラスウール断熱材の熱烈な支持者。

私のことは、よく知っているはず。なぜなら、「『いい家』が欲しい」の発売の翌年には、建築雑誌に辛口の批評を公表しているのだから。その後も、講演会などで批判を続けてきている。

5年も前から、ダイキン製のダクト用エアコンを用いて、「涼温換気」として上市されているシステムがあることを知らないはずがない。


ダイキン会長である井上紀之さんの著書、「世界で勝てるヒト・モノづくり」(日経ビジネス)の解説を書いた神戸大学大学院の金井壽宏教授はこのようなことを書かれている。

「もちろん、学者が構築する理論に価値がないと卑下するつもりはない。ただ、本音を言えば、学者が提唱する『公式の理論』は検証の手順こそきちんとしているが、ワクワク感がなく味気ない。その理論を提唱する学者が、その理論を実践しているとも限らない」。


体感もせず、住んだこともなく、床下エアコンがいいとよく言えるものだ。住む人の幸せを心から願うなら、せめて1シーズンは住み比べをしてから推奨すべきだ。


私は、断熱性能がそれぞれ異なる3軒の家の住み心地を比較し、7軒の「涼温な家」に出入りして実証実験を繰り返している。実にワクワクする体感の日々を過ごしている。

学者に限らず、家づくりを語る人の多くは、井上さんが推察されるように「その理論を実践しているとも限らない」のは確かだと思う。


私の話は、その憤りからスタートしてしまった。帰りの新幹線の中で、同行した久保田紀子さんの評価は60点と厳しかった。

最初の10分間が長過ぎた。鎌田さんとの確執や、住み心地では比較にもならない床下エアコンなど取り上げない方が良かったとのことだった。

「そうだったよなー」と、私は素直に同感した。

「でも、皆さんとても熱心に聞いてくださっていましたよ」と、久保田さんは笑った。


  • 松井 修三プロフィール
  • 1939年神奈川県厚木市に生まれる。
  • 1961年中央大学法律学科卒。
  • 1972年マツミハウジング株式会社創業。
  • 「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条のもとに、木造軸組による注文住宅造りに専念。
  • 2000年1月28日、朝日新聞「天声人語」に外断熱しかやらない工務店主として取り上げられた。
  • 現在マツミハウジング(株)相談役
    「いい家」をつくる会代表
  • 著書新「いい家」が欲しい。
    (創英社/三省堂書店)
    「涼温な家」
    (創英社/三省堂書店)

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