マツミハウジング株式会社のDX戦略
マツミハウジング株式会社は、デジタル技術を使って住宅のサービスを向上させることに情熱を持っています。私たちは、お客様により良い住宅体験を提供するために、最新のテクノロジーを積極的に活用しています。しかし、技術だけでなく、お客様のニーズを理解し、信頼性とセキュリティを大切にしています。私たちの目標は、お客様に快適で持続可能な住宅を提供し、その生活を向上させることです。DXは、私たちの使命の一部であり、お客様の満足度を高め、業界でリーダーシップを築くために取り組んでいます。
2023年11月6日
マツミハウジング株式会社
代表取締役社長 松井 祐三
1.DXに関するトップメッセージ
【DXに取り組む背景】
マツミハウジング株式会社は「住いとは幸せの器である。住む人の幸せを 心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」という信条を掲げて1972年に創業し、お客様の家づくりにかかわってまいりました。
人口減少が進む昨今、建設現場での働き手の高齢化も進み、若手の人材不足が顕著になっています。更に自然環境の激甚化もあいまって働き手に負担をかける状況も多くなってきております。そこで当社では、デジタル技術やデータを活用することで、リアルタイムで現場作業内容や進捗の共有を進め、現場の生産効率や質と効率を向上させることで、社員にとってより働きやすい環境づくりをしていきたいと考えております。
【社長が目指すビジネスモデル】
当社はデジタル技術やデータを活用することで、キズクアプリで現場の情報共有を進めることによって、無理・無駄・ミスをなくし、お客様へより良い「家づくり」の提供をしていきたいと考えております。現場のDX化を進めるために、まずは状況の可視化を通して4M(人・材料・方法・道具)の改善を促進し、業界の発展に貢献していきます。
2.経営理念・経営ビジョン
【経営理念】
- 家づくりの基本姿勢
- 信条
- 住いとは幸せの器である
- 住む人の幸せを心から
- 願える者でなければ住い造りに
- 携わってはならない
- マツミハウジングでは家が存在する限り家守りをする
【経営ビジョン】
3年~5年後にありたい姿
マツミハウジング株式会社は、現場のDXを最重要課題ととらえ、現場の無理・無駄・ミスをなくし、バックヤードのDXも進めることで、お客様に効率的に満足度の高い家づくりを提供し、時代に合わせて変革していきます。仕事の視覚化・効率化を図り、お客様の健康寿命を伸ばす家づくり(①木造 ②結露しない外断熱 ③換気 ④体に優しい冷暖房)に尽力し、提供してまいります。
3.DX戦略(DXステップ)
経営ビジョンの達成のために、下記のようなステップでデジタル化やデータ活用、社内変革を推進し、毎年売上 1%をDX推進のために投資します。
DX推進ステップ
2023年の私たち
- 戦略①現場の生産効率向上 自社アプリ(キズク)で現場の情報を共有し、データから最適な住宅製造の仕組みを構築する
- 木造大型パネルの活用
(在来工法の工業化)
2026年の私たち
- 戦略②顧客満足度向上 お客様との情報の共有
- 戦略③バックヤードの効率化 仕事の効率化によって生産性を向上させる デジタル人材の育成
2028年の私たち
- お客様に効率的に満足度の高い家づくりを提供する
- 現場のDX化を促進する
- お客様の健康寿命を伸ばす家を提供する
4.DX戦略(社内DX戦略)
戦略①
現場の生産効率向上
- キズクアプリを活用し、現場状況、工程を把握、ミスを減らす
- 4M(人・材料・道具・方法)の見直し
- 木造大型パネルの活用
(在来工法の工業化) - 現場のDXを進め無理な仕事を省き、若手・女性でも作業可能に
戦略②
顧客満足度向上
- お客様に家づくりの進捗情報、変更事項を共有
- 木工事作業時間を短縮化し、内装工事を充実させる
戦略③
バックヤードの効率化
- 既存システムの先行事例を研究し、自社に合わせたオリジナルプランの作成及び普及
- デジタル人材の育成
(顧客管理システムを使いこなす人材を育成する)
5.体制・人材育成
当社は、DXを推進するため、DX推進委員会を設置しました。委員会は実務執行総括責任者である社長を委員長とし、各部門から選任されたDX推進メンバーで構成されています。DX推進委員会が中心となってDX戦略を推進し、デジタル人材の育成も行ってまいります。
6.デジタル技術、環境整備
当社は、DX推進のために下記表のとおり、定期的に既存システムの見直・改善や新規システムの導入を行いながらデジタル技術の活用や環境整備に取り組みます。
既存 システム |
取り組み内容 | |
---|---|---|
Share シェア |
eyachoに変更 (設計と工事資料共有のため) |
|
いつまでに、 何をする? |
2024年度までに 完了 |
|
担当 | 設計部・工事部 | |
顧客管理システム | データ活用 | |
いつまでに、何をする? | 2024年度までに 完了 |
|
担当 | 設計部・工事部 | |
イエプロ (見積ソフト) |
社内独自のオリジナルプランを増やす使用頻度を高める 請求書の発行機能の追加 |
|
いつまでに、 何をする? |
2024年度までに 完了 |
|
担当 | 工事部 | |
Kizuku キズク |
工程表作成及び報告書作成機能の活用促進 | |
いつまでに、 何をする? |
2024年度までに 完了 |
|
担当 | 工事部 |
新規システム | 取り組み内容 | |
---|---|---|
三菱商事建材 ウッドステーション |
現場のDX化を促進する | |
いつまでに、 何をする? |
2025年までに | |
担当 | 設計部・工事部 |
7.数値目標(KPI)
DX推進の達成状況を測る指標として下記を定めます。
区分 | 取り組み内容 | |
---|---|---|
戦略① 現場の生産効率向上 |
キズクアプリの活用促進(工程表作成及び報告書作成機能の活用) | |
時期 | 2024年まで | |
目標値 | 工事部メンバーの利用を100% | |
木造大型パネルの活用 | ||
時期 | 2025年まで | |
目標値 | 木造大型パネルを利用した30% | |
戦略② 顧客満足度向上 |
全てのお客様に家づくりの進捗情報、変更事項を共有 | |
時期 | 2025年まで | |
目標値 | 全てのお客様との情報を共有する | |
木工事作業時間を短縮化 | ||
時期 | 2025年まで | |
目標値 | 木工事作業時間を 30%短縮 | |
戦略③ バックヤードの効率化 |
イエプロのオリジナルプランの作成及び普及 | |
時期 | 2024年まで | |
目標値 | 30本 | |
顧客管理システムを使いこなすデジタル人材を育成 | ||
時期 | 2025年まで | |
目標値 | 社員の80% |